内管領
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
内管領（ないかんれい。または、うちのかんれい）とは、鎌倉幕府の執権北条氏の宗家である得宗家の執事で、得宗被官である御内人の筆頭である。「御内頭人」（みうちとうにん）ともいう。
1224年（元仁元年）に3代執権北条泰時が尾藤景綱を家令に任じたのが前身であるとされる。得宗家の執事を内管領と呼ぶ例は、8代執権北条時宗、9代北条貞時時代の平頼綱から見られる。頼綱は時宗の死後に御内人の勢力が強まるとともに台頭し、弘安の改革を巡って有力御家人の安達泰盛と対立し、1285年（弘安8年）の霜月騒動において泰盛らを滅ぼし、それまでの御家人の合議による幕政運営を、貞時を頂点とする得宗専制体制へと転換させた。頼綱が1293年（永仁元年）の平禅門の乱で貞時に滅ぼされた後、貞時の子北条高時の時代には頼綱の一族である長崎高綱（円喜）、長崎高資親子が内管領となり権勢を振るい、得宗である高時をも凌駕して専制を敷いた。後醍醐天皇の討幕運動に参加した新田義貞らにより幕府が滅亡すると消滅する。
[編集] 関連項目
 |
この「内管領」は、日本の歴史に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。 |
