中央林間
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中央林間(ちゅうおうりんかん)は神奈川県大和市の地名。東急田園都市線と小田急江ノ島線の交差する中央林間駅を中心とした地域である。
[編集] 地名の由来
大正末までは、この地域は鶴間の一部であった。1929年4月に小田急江ノ島線が開通すると同時に、小田原急行電鉄(現:小田急電鉄)により開発が始められることが決定した。この開発計画が、「林間都市計画」。林間都市という名の由来は、この地域が全くの雑木林であったためだ。林間都市には3つの駅が設置されることとなったが、この内の1つが中央林間都市駅(他は南林間都市駅と東林間都市駅)。小田急は1929年から1931年にかけて林間都市の分譲を始めたが、開発は思うようには行かず、駅名に「都市」を冠する規模には程遠いものであり、計画に該当する3つの駅名からそれぞれ「都市」を除いた。その形が「中央林間」であり、即ち現在の地名だ。
[編集] 林間都市から田園都市
小田急による林間都市計画は挫折した。しかし、1984年4月9日に東急田園都市線が乗り入れ、中央林間は、東急多摩田園都市計画域に編入された。その後開発は急速に進み、現在に至る。林間都市は田園都市になってしまった。