中国人民銀行
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中国人民銀行(ちゅうごくじんみんぎんこう, Zhongguo Renmin Yinhang, 英語名称People's Bank of China)は中華人民共和国の中央銀行である。中国銀行(Bank of China)は名称が紛らわしいが市中銀行(旧外為専門銀行)である。また中華民国(台湾)の中央銀行は中央銀行(Central Bank of China)と称する。
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[編集] 沿革
1948年12月1日華北人民政府によって河北省石家荘に設立され、1949年中華人民共和国樹立にともない北京に移った。社会主義計画経済の下ですべての銀行が国有化され、中国人民銀行が中国の唯一の銀行(国家銀行)として中央銀行機能と市中銀行機能をあわせもった。1979年以降の経済改革のなかで次第に市中銀行機能を分離していった。1992年までは国家銀行から中央銀行への移行期とされる。1993年国務院が金融体制改革を決定し、1995年全国人民代表大会が「中国人民銀行法」を制定して、中央銀行機能に特化することが規定された。1998年米国の連邦準備制度をモデルとする大規模な機構改革を実施し、すべての省、地方支店を廃止、全国9地域支店に統合された。これは各省幹部の介入を避ける目的がある。
[編集] 歴代行長
- 南漢宸 1949年10月~1954年10月
- 曹菊如 1954年11月~1964年10月
- 胡立教 1964年10月~文革期間
- 陳希愈 1973年5月~1978年1月
- 李葆華 1978年5月~1982年5月
- 呂培倹 1982年5月~1985年3月
- 陳慕華 1985年3月~1988年4月
- 李貴鮮 1988年4月~1993年7月
- 朱鎔基 1993年7月~1995年6月
- 戴相竜 1995年6月~2002年12月
- 周小川 2002年12月~現在
[編集] 主要業務
- 貨幣政策の制定と執行
- 金融市場の監督
- 人民元の為替レート決定を含む外国為替管理
- 人民元の発行
- 国庫経理など
[編集] 分支機構
[編集] 駐外代表機構
[編集] 外部サイト
- 中国人民銀行公式サイト(中国語及び英語)
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