ヴィクトリア&アルバート美術館
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ヴィクトリア&アルバート美術館(-びじゅつかん Victoria and Albert museum)は現代美術・各国の古美術・工芸・デザインなど多岐にわたる400万点の膨大なコレクションを中心にした国立博物館でロンドンのケンジントンにある。ヴィクトリア女王(1819-1901年)とアルバート公(1819-1861年)が基礎を築いた。(ヴィクトリア&アルバート博物館とも。略称V&A)
最寄り駅はサウス・ケンジントン。自然史博物館、人類学博物館、科学博物館などに隣接している。
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[編集] 歴史
1851年のロンドン万国博覧会の収益や展示品をもとに、1852年産業博物館として開館した。1857年、現在のサウス・ケンジントンに移転しサウス・ケンジントン博物館と名を改める。
もともと、ヴィクトリア朝の産業・技術の発展を背景に、イギリスの工芸品やインダストリアルデザインの質を高め、工業の振興を図るための博物館として構想された。こうした、殖産興業・デザイン発展のために博物館を作るという構想は1830年代からサー・ヘンリー・コールらを中心に政府内部にあったものの、その実現はヘンリー・コール自身が立案したロンドン万博成功を待たねばならなかった。製造業の労働者たちにデザインの重要性を啓蒙する教育機関を目指していたため、当初入場料は徴収しなかった。
1899年、ヴィクトリア&アルバート美術館と改称。1909年に現在の建物が竣工している。
[編集] コレクション
絵画、彫刻、写真、ガラス工芸品、金属製品、陶磁器、宝石・貴金属、建築関連、アジア美術、衣装、アンティーク家具、中世~近代の武器、本、おもちゃ、テディベア、古い電化製品など、そのコレクションは多岐におよび、展示室の数も非常に多い。
[編集] その他
館内にはホールをそのまま流用したカフェテリアがあり、ケーキと紅茶やコーヒーが楽しむことができる。
建物西側には第二次世界大戦当時、ナチス・ドイツ軍の爆弾が落下・爆発した。この時建物は破壊こそ免れたが壁面に多数の傷を受け、これは修復されず今日に残っている。