ワルサーPP
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 ワルサーPP .32ACPモデル（マニューリン社製） |
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| ワルサーPP | |
|---|---|
| 種類 | 警察用自動拳銃 |
| 製造国 | ドイツ、フランス |
| 設計・製造 | ワルサー社 |
| 口径 | .32口径（7.65mm） |
| 銃身長 | 99mm |
| ライフリング | |
| 使用弾薬 | .32ACP弾 |
| 装弾数 | 8発 |
| 作動方式 | ダブルアクション ストレートブローバック |
| 全長 | 173mm |
| 重量 | 660g |
| 発射速度 | |
| 銃口初速 | 320m/s |
| 有効射程 | |
ワルサーPP（Walther PP）は、ドイツのカール・ワルサー社が1929年に開発したダブルアクション式セミオートマチック拳銃である。.25口径（5.6mm）、.32ACP口径（7.65mm）、.380ACP口径（9mm）の3種類がある。PPとはPolizei Pistole（警察用拳銃）の意。
PPは開発当時としては先進的な中型拳銃であり、後のオートマチック拳銃にあたえた影響は大きい。各国の警察用として、または民間で銃の所持が許可されている国ではセルフディフェンス（自己防衛）用で使用されている。
ワルサー社はPPの銃身を短くしたPPKを制作した。また軍用大型拳銃のP38にもPPのトリガーメカニズムがそのまま使われるなど、ワルサー社の発展の礎を築いた銃である。警察用大型拳銃として9mmkurtz （9mm×18）を使用するPPスーパーを開発したが、これは反動（リコイル）が大きすぎたためと警察用拳銃は9mmパラベラム（9mm×19）が主流になった為製品としては商業的に成功しなかった（1979年に製造中止）。
目次 |
[編集] 歴史
1929年に開発される。ドイツ警察や再軍備宣言がなされたドイツ軍の将校用標準ピストルとして採用された。また国家社会主義ドイツ労働者党の制式拳銃でもあった。
戦後、東ドイツ地域にありソ連に接収されたワルサー社の工場では東独軍、東独警察用にPPが生産された。西側ではフランスのマニューリン社がライセンス生産でPPを含めたワルサー社の拳銃が1980年代まで生産された。 また、1961年には新生ワルサー社が西ドイツに設立され、現在でも生産されている。
[編集] 特長
安全装置をかけると、ハンマーがデコッキングする（撃鉄が撃発寸前の位置まで自動的に落ちる）。 チェンバー（薬室）に実弾が装填されると、薬莢の底部の縁にシグナルピンが当たり、ハンマーの上部に露出して、銃を握った時に親指で確認できる。ただし、22口径はリムファイヤー式（薬莢の底部の、何処を叩いても発火する方式）のため、初弾を装填する際にシグナルピンが当たると暴発の危険があるので、省略している。これらは、軍用拳銃として採用されたワルサーP38にも活かされている。
[編集] 派生モデル
- PPスポーツ
- マニューリン社製で射撃用にロングバレル、大型グリップにしたもの。.22口径。
[編集] 日本での知名度
映画やアニメの主人公が使用していたP38、PPKに比べると、知名度では若干劣るようである（前者はルパン三世、後者は007ことジェームス．ボンドが愛用している。但し、『ルパン三世』の実写映画『念力珍作戦』ではルパンもPPKを使用していた）。P38とPPKは、現在でもいくつかのメーカーがモデルガン又は、エアーソフトガン化しているが、PPは52年規制前に「マルゴー」が亜鉛ダイキャスト製で、規制後は「マルシン工業」がプラスチック（ABS樹脂）製でモデルガンを生産、販売していたのみで、現在では中止している。
