ロータリー車
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ロータリーエンジン搭載車については、ロータリーエンジンを参照
ロータリー車(ろーたりーしゃ)とは、除雪用の車両のことである。ラッセル車等により側方に押し固めた雪の壁を回転羽根で掻き崩して遠方に投雪する。昔は進行方向と平行の回転軸により、プロペラ型の羽根を動かす大型除雪車が多かったが、最近では進行方向と直交する回転軸により、らせん状の羽根を動かす小型~中型除雪機が主流となっている。小型の除雪機は、ホンダ、ヤマハなどのオートバイメーカーや一部の農機メーカー(ヤンマーなど)、重機メーカーなどが製造しており、さまざまなバリエーションが存在する。価格は10万円台のものもあり、雪国の歩道や生活道路の利便性の向上に一役買っている。
鉄道では、かつては単独の車両(日本では貨車の分類となる)で、機関車の推進を受けるものが基本であったが、1960年以降、ディーゼル機関車と一体となり、また幅の広い集雪ブレードを持ち、単独で除雪作業を行える形態となった。(→国鉄DD14形ディーゼル機関車、国鉄DD53形ディーゼル機関車)ただし、維持コストが高い上、夏期の活用が難しい為、現在は、小形の軌道モーターカーにロータリー除雪装置を取り付けた簡易車両が主流となっている。