レイフォース

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『レイフォース』は、1994年にタイトーが制作・販売したアーケードゲームである。ジャンルは縦スクロールシューティングゲーム。海外版のタイトルは“RAYFORCE”または“GUNLOCK”。

目次 1 概要 2 システム解説 2.1 ロックオンレーザー 3 移植 4 続編 5 サウンドトラック 6 外部リンク

[編集] 概要

1990年代に制作されたシューティングゲームであるにも関わらずボンバーがなく、ショットも1種類のみであるなど、時代に逆行するかのようなゲームデザインの作品であった。しかし、初心者には遊びやすく、且つ上級者のプレイにも十分堪え得る深みのあるゲーム構成、緻密で流麗なグラフィック、ZUNTATAの河本圭代が手がけた印象的なBGMなどから、発売当初から絶大な支持を集めていた。現在でもファンの間では根強い人気を誇っている。また、敵機と自機の間に高度差の概念があり、低高度の敵に照準を合わせて攻撃する点から、「ゼビウス」の進化形作品と見る向きもある。

本作は、ステージ構成のみでそのストーリーを表わしている。「防衛艦隊を突破して宇宙からかつての母星である敵本星に降下、地下都市最深部にあるマザーコンピュータの破壊を目指す」という物語展開が、文字や音声を一切使わず、ゲーム開始から終了までノーカットで絶え間なく続くステージの流れのみで表現されており、その点に関する評価も高い。余談だが、デモ画面にのみ登場する自機の美人パイロットも、一部ファンから人気を集めていた。

[編集] システム解説

8方向レバーと2つのボタン（ショット、ロックオンレーザー）で自機を操作し、アイテムを取ることでパワーアップしながらステージを進める。全7面×1周。

[編集] ロックオンレーザー

自機前方に表示されている照準（ロックオンマーカー）を低高度の敵機に合わせることで捕捉（ロックオン）し、その状態でボタンを押すことで自動追尾するレーザーを発射、攻撃する。最大で8発まで同時に発射でき、耐久力のある敵には複数発ロックオンできる。

一度の攻撃でより多くの敵機を破壊することで、得点に倍率がかかるようになっている（最大128(=2⁷)倍）。このため、高得点を狙うにはロックオン順序のパターン化が必須であり、そのパターン構築が本作の醍醐味のひとつとなっている。逆に、高得点を狙わず、効率的な攻略に重点を置いたロックオンレーザーの使い方をすることで、難易度を相対的に低下させることも可能である。

続編のレイストーム・レイクライシスにもロックオンレーザーが採用されているが、内容はそれぞれ大きく異なっている。

[編集] 移植

本作は移植に際して、『レイヤーセクション』（LAYER SECTION）とタイトルを変更されている。これは、国内に同名のゲームメーカーが存在していたため、名前の重複を防ぐための措置だったとされている。

• 1995年、セガサターン用ソフトとして移植。開発はビング、販売はタイトー。取説にも記載されているがテレビサイズに合わせる為、サターンモードによる敵出現配置など若干修正されてるので業務用とは相違点がある。それらを抜きにし演出やグラフィックなど家庭用機の性能的な再限度では業務用と同じ完全移植と言える。縦画面表示（アーケード）モードにすると横画面表示になるが配置バランスなども入れて完全移植となる。
• 1999年、Windows用ソフトとして移植。開発・販売はサイバーフロント。画面レイアウトが大幅に変更されており、またボス登場時（例ステージ５のボスの演出音、曲なし）の演出が再現されてないなど移植度は非常に低い。
• プレイステーション2版

2007年1月25日発売のタイトーメモリーズII 上巻に収録予定

[編集] 続編

• レイストーム（1996年・アーケード）
• レイクライシス（1998年・アーケード）

[編集] サウンドトラック

• 「RAYFORCE」

1994年、サイトロンより発売。サウンドトラック。オリジナル音源とは異なる。

• 「RAYFORCE RUBBING BEAT」

1997年、ズンタタレコードより発売。アレンジサウンドトラック。

• 「Ray'z PREMIUM BOX -BEYOND-」

2005年、ズンタタレコードより発売。レイフォース、レイストーム、レイクライシスのシリーズ3作品のBGMを収めたオリジナルサウンドトラック。特典映像を収録したDVDを同梱。

[編集] 外部リンク

• タイトーゲームヒストリー レイフォース
• タイトーメモリーズ2上巻「レイフォース」