リベンジ
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リベンジとは、主にスポーツイベントで「雪辱する」の意で使われる日本語の名詞である。
リベンジの語源は英語revengeで、本来の意味は「復讐」あるいは「報復」である。しかし現代日本ではそうした個人的な恨みや復讐心と言う意味合いではなく、もっぱら民放のバラエティ番組において1度敗れた相手や敗れた事による屈辱に対して、勝利する事で「借りを返す」という独特の意味合いで使用される。対戦相手だけではなくモノゴトに対しても使用される所が、日本語としての特徴であり、旧来からある日本語「雪辱」との違いである」。
最初にこの言葉がカタカナ語として使われたのは1994年9月に開催された格闘技の興業「K1リベンジ」においてである(この興業は、アンディ・フグがK1トーナメントの直前の試合で敗れたパトリック・スミスに再挑戦するというアングルを中心に据えていた)。この興業が成功を収めたことから、「リベンジ」という言葉は格闘技やプロレスの世界で広まっていった。
「リベンジ」を格闘技・プロレス界の隠語以上のものにしたのは、当時西武ライオンズの松坂大輔である。松坂は敗戦ゲームの後にこの言葉をインタビューで使用し、1999年第16回新語・流行語大賞を受賞した。
現在でも「リベンジ」という言葉は格闘技系の競技で使われる事が多い。1度敗れたとしてもリターンマッチ(return match)・リマッチ(rematch)として再度試合が組まれることが多い格闘技の試合では、再戦に勝利すれば「リベンジを果たした」として再評価されるばかりでなく、観客側にとっても劇的な展開に感情移入が高まる場合が多い。逆にリベンジに失敗すると強さに対する信頼は失われる。
[編集] 主な「リベンジ」マッチ(「リベンジ」という言葉が生まれる前のものも含む)
- 初顔合わせで69連勝を止められた「世紀の一番」の後は双葉の9連勝。「誰に対しても変わらない相撲を取る双葉関が、自分に対してだけは特別な感情があるようだった」と安藝ノ海の言葉が残る。
- 水原の監督就任のために巨人を追われた三原は福岡の地で西鉄ライオンズをパシフィック・リーグの王者にきたえあげ、日本シリーズで水原巨人に3連勝(1956年から1958年)、さらに1960年には大洋ホエールズ監督として同じセントラル・リーグで巨人をおさえて優勝を果たした。
- 学生野球時代から数々の因縁を持つ両者の争いは、「野球版巌流島の決闘」と称された。
- モハメド・アリのジョー・フレージャーとの第2戦、第3戦(スリラー・イン・マニラ)。ケン・ノートンとの第2戦、レオン・スピンクスとの第2戦。
- 桜庭和志のヴァンダレイ・シウバとの第2戦、第3戦、第4戦。
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