ラム (うる星やつら)
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ラム(Lum)は、高橋留美子の漫画作品及びそれを原作としたテレビアニメ作品『うる星やつら』に登場する架空の人物である。
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[編集] 容姿・設定
「うる星」(アニメ版での設定。原作では星の名前は設定されていない)から地球侵略のためにやってきた鬼型宇宙人の娘で、飛行能力と放電能力を有する。耳が少し尖っていて髪は原作ではレーザーディスクやDVDの光彩の様な色をしていて、見る角度によって様々に変色する。アニメでは緑色である。古来の鬼らしく露出度が高く虎縞模様のビキニスタイルで、頭に小指程の小さい二つのツノを持つ。このツノが抜けると電撃と飛行能力の超能力を失い、普通のか弱い女の子になる。
非常に無邪気で幼馴染のラン曰く、ラムの最大の欠点は悪気がない事。
学校に通うようになる頃にはセーラー服をはじめとして、地球の一般的な女の子の服を着る場面が増えた。
タバスコをジュースのように飲む程の辛党の種族なので彼女の手料理は猛烈に辛い。梅干しを食べると酔う。またニンニクが嫌いである。
とてもセクシーな曲線美の持ち主で、諸星あたるに求婚されたと勘違いして一途な押しかけ女房となったが、浮気っぽいあたるはそれを鬱陶しく感じ、毎回なんとかして彼女から逃れようと策を凝らしていた。
[編集] あたるとの関係
地球を賭けた鬼ごっこの相手としてコンピューターでランダムに選ばれた諸星あたるとの鬼ごっこに負け、本人の勘違いからあたるの婚約相手となる。 彼女の星では婚約は神聖なものであるため、一生添い遂げる決心であたるに心底惚れており、あたるを「ダーリン」と呼び、その想いは果てしなく素直で一途。あたるがどれだけ他の女にモーションをかけようが電撃一発ですんなり許してしまう。
物語序盤では過激にもあたるにすぐに抱きついたりキスしたりしたが、終盤では腕組みをする程度に落ち着いている。普段はあたると一緒に学園生活と寝食を共にしている。あたるの部屋で寝る時は、いつも押し入れで寝ている。原作者曰く「あたるの部屋で一緒に寝る広さは十分にあるが、二人は高校生なのでダメ! 」との事。
[編集] 名前の由来
名前の由来は日本にビキニの流行をもたらしたとされるグラビアアイドルのアグネス・ラム。
ラムのビキニスタイルも彼女の影響、との見解もある。
[編集] 喋り方
原作では、女性の一人称「うち」、疑問詞「〜(の)け?」、断定の助動詞「だっちゃ」など、原作者の故郷である新潟弁の特徴が強く表れたことばを話すが、アニメ・映画における平野文による発話では、「うち」「だっちゃ」などの語彙は用いられるものの、新潟弁とはまったく似ても似つかぬイントネーションとなっていた。
テレビ版では、「だっちゃ」は単独で用いられる場合の意味はYes。
[編集] 豆知識
- 同作品の人気の源と言っても過言ではない人物で、主人公であると思われがちであるが、「少年サンデーグラフィック」において作者は「どちらが主人公なのか」という質問に対し「私は諸星あたるが主役だと思っていますがね」という発言をしている。
- ラムのキャラクターデザインは当初「ショートヘアでビキニ」タイプと「ロングヘアでミニワンピ」タイプの2案存在した。最終的には「ロングヘアのビキニ」で決定。ちなみに決定したのは昭和53年のお正月。
- 2003年8月12日~9月15日のデイリースポーツに高橋留美子描き下ろしの阪神タイガースを応援するラムのイラストが掲載された。
- 高橋留美子の漫画史上、最もキスした回数の多いカップルは、諸星あたる&ラム。
- その気になれば軽飛行機並みに早く飛ぶことが出来る。
- 本人の発言から、ラムの体は諸星あたるのものである。