ラデク・ステパネク
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ラデク・ステパネク(Radek Štěpánek, 1978年11月27日 - )は、チェコ・カルビナ出身の男子プロテニス選手。2006年のウィンブルドンでベスト8に入り、世界ランキングを自己最高の8位に上げた。これまでATPツアーでダブルス12勝を挙げていたが、シングルスではようやく2006年2月に初優勝を達成した、男子プロテニス選手としては遅咲きタイプである。
父親の手ほどきで3歳からテニスを始め、1996年にプロ入り。1999年4月、地元チェコ・プラハの大会で同国のマルティン・ダムとペアを組んでダブルス初優勝。ステパネクの4大大会挑戦は、2002年のウィンブルドンから始まる。初めてのウィンブルドンでは3回戦まで進出したが、それ以来なかなか成績が伸びなかった。ダブルスではコンスタントに好成績を出していたステパネクだが、シングルス決勝の初進出はようやく2004年11月の「パリ・マスターズ」になってからである。この大会はATPマスターズシリーズの1つに指定されている大規模なトーナメントだが、ステパネクはこの大舞台の決勝でマラト・サフィンに 3-6, 6-7, 3-6 で敗れた。2005年は2大会でシングルス準優勝がある。
2006年2月26日、ラデク・ステパネクはオランダ・ロッテルダム大会の決勝でクリストフ・ロクス(ベルギー、オリビエ・ロクスの兄)を 6-0, 6-3 で破り、プロ入り10年目にしてATPツアー大会のシングルス初優勝を果たした。3ヶ月後、ドイツの「ハンブルク・マスターズ」決勝ではトミー・ロブレド(スペイン)に敗れる。ようやく4大大会でも、2006年のウィンブルドンで自己最高のベスト8に入った。準々決勝ではスウェーデンのヨナス・ビョークマンと長い熱戦を繰り広げたが、6-7, 6-4, 7-6, 6-7, 4-6 で惜敗した。