ヤマハ・FZ400R
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤマハ・FZ400R(えふぜっと400あーる)は、XJ400ZをベースとしたF3ワークスレーシングマシンFZRの、本格的なレーサーレプリカとして、ヤマハ発動機が発売したオートバイ。
XJ400Zの水冷エンジンをベースに、クラス最高の59馬力を発生するエンジンを、スチール製角パイプフレームに搭載。フロント16×リア18インチのクイックなハンドリングで、峠道やサーキットで大人気を誇り、1986年に同車をより発展されたFZR400が発売された後も、継続して販売される息の長さを見せた。
目次 |
[編集] 種類
[編集] 初代
1984年発売。カラーは、いわゆるデイトナカラーと呼ばれる、紺・白ツートンに赤のストロボラインが一種類のみ。4-2-1集合マフラーは、ノーマルにしては、低く重低音が響き、高回転時の甲高い音とともに、「排気音が非常に良い」と評された。
丸目2灯のヘッドライトが収まるハーフカウルがフレームマウントされており、その造形の美しさの評価も高い。
[編集] 2型
フューエルキャップが、ヒンジで90度上がるエアプレーンタイプのものに変更。青白、黒赤などの新色も追加。集合マフラーは、サイレンサーがアルミで巻いた装飾がなされた。ノーマルでもやや音量・音質ともに野性的との声が大きかった初代のマフラーが、一部から批判されたことからか、やや大人しめの排気音になっている。
[編集] 3型
フルフェアリングをまとい、シートカウルのストロボラインのデザインが変更。諸元に大きな変更はない。
[編集] 姉妹車
姉妹車にネイキッド版のFZ400Nもある。シリンダーヘッドやクランクケースが金色に装飾されているのが美しい。
このネイキッド版は、アップハンドル化などの仕様で、基本性能の優れた車両である評価が高かった為か、自動車教習所の教習車としても積極的に利用された。