モロゾフ
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モロゾフ株式会社(もろぞふ かぶしきがいしゃ、Morozoff Limited)は、洋菓子メーカーである。東証1部、証券コード2217。 なお、その後白系ロシア人貴族モロゾフ家が経営していたのは同じく神戸に本店を置いていたコスモポリタン製菓なので混同せぬよう注意が必要。コスモポリタン製菓は2006年に廃業した。
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[編集] 概要
神戸市の六甲アイランドに本社を構え、菓子販売店舗を中心に、カフェ、レストランを全国に展開している。
なお、バレンタインデーにチョコレートを送る習慣を始めた会社のひとつとしても有名。
ガラスの器(以前は陶器であった)に入ったプリンは高級品として知られ、小籔千豊が吉本新喜劇でしばしばネタにしている。また、多くの近畿の家庭にはプリンのガラスカップがコップとして再利用されている。
[編集] モロゾフ家との関係
会社名が示すとおり、モロゾフ社の母体はロシア革命後の社会主義化を嫌って亡命してきたモロゾフ家が日本人経営者と共同で1926年に設立したモロゾフ洋菓子店である。その後、モロゾフ家は共同経営者と訴訟沙汰となり、敗れたモロゾフ家側はモロゾフ洋菓子店から去り、その後「モロゾフ」の会社名や商品名を使用できなくなってしまった。日本人経営者によって会社化され成長したのが現モロゾフである。ちなみに、モロゾフを離れたモロゾフ家は紆余曲折を経て戦後「コスモポリタン製菓」を設立するが、2006年に廃業した。日本人向けにアレンジしない菓子作りが原因とも言われる。
[編集] 沿革
- 1931年(昭和6年)8月8日 神戸モロゾフ製菓株式会社設立
- 1936年(昭和11年)8月 モロゾフ製菓株式会社に商号変更
- 1972年(昭和47年)8月 モロゾフ株式会社に商号変更
- 1974年(昭和49年)9月 大阪証券取引所第二部上場。
- 1983年(昭和58年)8月 東京証券取引所第二部上場。
- 1984年(昭和59年)7月 大阪証券取引所・東京証券取引所第一部指定。