マルチ・ウドヨグ
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マルチ・ウドヨグ(MARUTI UDYOG)とは、自動車製造メーカーのスズキがインドで展開する子会社である。設立当初時はスズキとインド政府との合弁会社として発足したが、スズキ側が1992年に出資比率を26%から50%へ引き上げ子会社としている(2002年時点で54%)。このことからマルチ・スズキと呼ばれることもある。
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[編集] 経緯
- 1970年代、大型で陳腐化した自動車生産が行われていたインド国内で、政府が率先して実用的な小型車を生産する国民車構想を立ち上げ、スズキが合弁相手として応えたことから実現した自動車会社である。
- 日本の軽自動車の規格に近いマルチ・800を、低価格で生産したことから爆発的人気を博し、1980年代のインド国内で小型車市場を寡占状態にした。
- 1980年代の日本国内の自動車メーカーの海外進出は、アメリカを中心に行われており、スズキがインドへの投資を決めたことは異色中の異色であった。失敗による経営危機すら危惧されていたという。
- 結果的には、スズキが得意な小型車が最も受け入れられる国に進出したとして、ビジネスモデルとして大きな評価を得た。2005年には経済産業省より「日本ブランド創造貢献企業」として表彰を受けている。
- 2000年代に入ると、インド国民の平均所得が向上すると共に生産台数も急増。アルトの欧州輸出も開始されている。こうした状況から2008年前後には日本国内のスズキ車生産台数を抜くのではないかという観測がなされている。
[編集] 概要
[編集] 主な生産車種(日本名)
日本で軽自動車として流通している車種については、現地の実情に併せて800cc、1,100ccエンジンへ換装されている。