マスケット銃
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マスケット銃(ますけっとじゅう、英:Musket)は、先込め式の歩兵銃のこと。正確にはマスケットであり、この語だけで銃であることも意味しているが、この語が一般的でない日本では「銃」を付して呼ばれることが多い。
初期のマスケットは点火機構がマッチロック式(火縄式)で、とても重いものだった。続いてホイールロック式のマスケットが作られたが、高価な割りに信頼性が低く、この方式は余り広まらなかった。しかし、17世紀後半にフリントロック式の点火機構が発明されると、コスト低下や信頼性向上などの理由でこれが主流となった。
さらに紙薬莢の発明で銃の射撃間隔は短くなり、フランスで銃剣が発明され、マスケット銃は軍隊の中心となった。その後さらに、19世紀中期には点火方式がより簡便確実なパーカッションロックとなるが、19世紀後半に元込め式の銃が一般化するとこれに置き換えられていき、マスケットは表舞台から消えていった。
「三銃士」などアレクサンドル・デュマ・ペールの小説で名高い銃士(マスケティア、Musketeer)及び銃士隊は、本来はこのマスケット銃を支給された兵士・部隊のことである。
アメリカ陸軍の功績章の一で、30日間連続して戦闘任務に従事した兵に贈られるCIB(Combat Infantry Badge―戦闘歩兵章)に刻まれている意匠でもある。
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