ホンダ・NS-1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
NS-1(エヌエス-ワン)とは、本田技研工業が製造販売を行っていた50ccの原動機付自転車(スポーツレプリカバイク)である。現在は生産を終了している。通称はエヌワン(N1)。
水冷2ストロークエンジンは優れた加速性を繰り出す。しかし最大の特徴はその車体デザインであり、フルカウルを装着したスポーツレプリカでありながら、通常車両のタンクカバーに相当する部分を開けると、その中はフルフェイスヘルメットが1つ入る程の大容量スペースを持っていた。また車体の大きさも上位クラスに相当し、その性能と使い勝手の良さからヤマハ・TZR50と人気を二分するほどのモデルとなった。
その後もヘッドライトが「横長型」だったものを、マイナーチェンジでRVFをイメージした「丸目2灯型」に変更し、長い間発売され続けていたが、環境規制によるホンダの4ストロークエンジンへの移行のあおりを受けて発売終了となった。
現在もNS-1の人気は中古車市場でも高く、中にはユーザーがフロントカウルを取り外し、1灯型の「ネイキッド」仕様に仕立てられた物も存在する。パーツの互換性が高く、また社外パーツも多数存在するため容易で自由度の高いチューンナップが可能であるが、その大柄な車体、特異なフューエルタンク配置が災いして走行性能を上げるのは難しい。その為、一部走りを追求するライダーからは「中途半端なバイク」との批判もある。
カテゴリ: 統合依頼 | 自動車関連のスタブ項目 | オートバイの車種