プロトン (ロケット)
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プロトン(Протон)は旧ソ連で開発された人工衛星打ち上げ用ロケットである。
チェロメイ設計局が重ICBMとして設計、N2O4とUDMHを用いた液体ロケットエンジンを使用する。ソユーズL1計画(有人月接近飛行計画)では無人のテスト機であるゾンドの打ち上げに使われた。計画の中止後はその大推力を生かし、惑星探査機やサリュート、ミール、国際宇宙ステーション等を打ち上げ、現在も静止衛星の商業打上げなどに使用されている。
[編集] 特徴
3段か4段により構成されており、打ち上げ後の分離は下部にある1段目のロケットエンジンから切り離す。 1段目は一見コアステージの周りを補助ロケットが囲んでいるようだが、底まで燃料タンクになっている中心部を周囲の6基の大型ロケットエンジンが囲んだ特有の構造を持つ。