ブロッコリー (企業)
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 東京都練馬区豊玉北5丁目14番6号 東新練馬ビル5階 |
設立 | 1994年3月25日 |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 企画 (おもな企画を参照) |
代表者 | 吉田眞市(代表取締役社長) |
売上高 | 80億1614万円(連結)(平成18年2月期) |
外部リンク | www.broccoli.co.jp |
株式会社ブロッコリー(英表記:Broccoli Co.,Ltd.)はキャラクターグッズの企画・製作およびキャラクターグッズ販売店「ゲーマーズ」を展開する企業。JASDAQ上場
目次 |
[編集] 概要
かつて山一證券に勤めていた木谷高明(現取締役会長兼最高開発責任者)が、趣味が高じて設立した会社である。設立当初はコスプレダンスパーティー「コスパ」と、同人誌即売会「コミックキャッスル」の運営が主な事業であったが、小売店舗ゲーマーズの展開とともにキャラクタービジネスに軸足を移していった。やがて自社内でアニメやゲームの企画を行うようになり、『デ・ジ・キャラット』『ギャラクシーエンジェル』『アクエリアンエイジ』などのヒット作品を出した。オリジナルキャラクターがメインで版権負担がほとんどないため、利益率は高かった。その中でも特にずば抜けて利益率の高いトレーディングカードに注力するようになる。
上記のヒット作には恵まれたものの、急激な店舗網の拡大による費用負担や度重なる人気の読み違い(人気の読み違いについては批判が多い)による売れ残り在庫の拡大(店舗によってはかなり以前のものが現在も売れ残っている状態)などで年々赤字がかさむようになり、2003年にはタカラ傘下に入り経営の立て直しを行うこととなる。2005年4月下旬にガンホー・オンライン・エンターテイメントとの提携を発表、またタカラがコナミ傘下からインデックス傘下に移った上トミーとの合併が決まったことで、こうした関連企業との連携によってさらなる展開・業績の回復が見られるのではと予想されていた。
しかし、不採算店の閉店や不良在庫の減損処理が遅々として進まず、同年10月に約3億円の債務超過に陥った事が発表され、遂に会社存続に赤信号が点る事となる。特に利益率の高いトレーディングカードは人気が落ちれば単なる紙くずにしかならず、減損会計の導入で逆に大きく足を引っ張ることになった。このため合併までに採算が取れないグループ企業の整理・再編を進めているタカラが保有株式の全てを、10月にガンホーに、更に11月にはガンホー会長である孫泰蔵が代表を務めるアジアングルーヴ等に売却、事実上タカラ傘下からガンホー及び系列企業の支配下に入ることとなった。今後はガンホー等の傘下で、ひいてはガンホー等と関連のあるソフトバンクグループの影響下の元で経営再建を図ることとなり、現在はある程度経営は安定してきている。
以前からテレビ東京系のアニメのスポンサーを多く持っており、『ベイブレード』関連商品の販売を行ったこともある。
[編集] 沿革
- 1994年3月 - 会社設立。
- 1994年6月 - 第1回コミックキャッスル開催。
- 1994年10月 - 東京・芝浦のディスコGoldにて第1回のコスパとなる「コスパ in Gold」を開催。
- 1996年7月 - ゲーマーズ1号店を東京・池袋にオープン。(2006年1月15日に閉店)その後も各地に店舗を展開していく。
- 1998年7月 - イメージキャラクター「デ・ジ・キャラット」誕生。
- 1999年3月 - 株式の額面変更のため、休眠会社を買収し合併。
- 1999年6月 - コミックキャッスル終了。
- 1999年7月 - トレーディングカードゲーム『アクエリアンエイジ』発売。
- 1999年11月 - 東京・秋葉原中央通り沿いにゲーマーズ本店を開店。当時は「でじこビル」と呼ばれていた。(2003年4月移転)
- 1999年11月 - TBS系列でテレビアニメ『Di Gi Charat』放送開始。
- 2000年9月 - 『Project G.A.(後のギャラクシーエンジェル)』発表。
- 2001年2月 - Jリーグ・湘南ベルマーレのスポンサーになる。公式戦用プラクティスシャツにデ・ジ・キャラットのロゴが採用される。
- 2001年4月 - CS放送アニマックスにて「ゲーマーズエクスプレス」放送開始、同番組枠内にてテレビアニメ「ギャラクシーエンジェル」放送開始。その後もテレビ東京系列で4度にわたり放映。
- 2001年5月 - コスパ終了。
- 2001年9月 - JASDAQ上場。
- 2001年11月 - ブロッコリー音楽出版設立。同時にバンダイビジュアルと音楽ソフト販売委託などの戦略提携を締結。
- 2002年1月 - ゲーマーズ・ガーディアン・フェアリーズ(GGF)発表。
- 2002年3月 - アメリカに現地法人・BROCCOLI INTERNATIONAL USA, INC. を設立。
- 2003年11月 - タカラに対し第三者割当増資を実施、これによりタカラの子会社となる。木谷社長はタカラに持ち株の一部を売却し、その代金をブロッコリーに贈与せざるをえない事態に追い込まれた。
- 2005年1月 - クロスワールド登場。
- 2005年4月 - ガンホー・オンライン・エンターテイメント、ヘッドロックと提携し、MMORPG『エミルクロニクルオンライン』の製作を発表
- 2005年5月 - 新たに吉田眞市代表取締役社長が就任。木谷前社長は代表取締役会長兼最高開発責任者に変更。
- 2005年7月 - 全日本プロレスの興業にて菊タローのスポンサーとなる。全日本との提携については不明。
- 2005年10月 - 8月末に約3億円の債務超過に陥った事と期中にそれを解消する術がない事を発表、後日に2006年2月期見通しでは約9億円の赤字になる恐れがあると発表された。
- 2005年10月 - コミックキャッスル2005開催(ただし、ブロッコリーは表向きは協賛のみ)
- 2005年11月 - タカラがブロッコリー株19.5%(380万株)をガンホー・オンライン・エンターテイメントに売却、残りの保有株式もアジアングルーヴと傘下の投資事業組合に全て売却。これによりガンホーが筆頭株主となり、またガンホー・アジアングルーヴ連合の持分合計が51.8%となる。
- 2006年1月 - ドイツ・LGTリヒテンシュタイン銀行が1年間の契約でアジアングルーヴの持株を借り入れる形でブロッコリー株式12.8%を取得、第2位の株主になったことが明らかになる。またガンホー関連企業のデジタルアドベンチャーも投資事業組合から株式譲渡を受け第4位の株主になる。
- 2006年2月 - 債務超過を解消するために、債務株式化(DES)による約26億円の第三者割当増資を実施。これに先立ちタカラからの借入金を、ガンホーに出資するファンドへ移す。
- 2006年6月 - 『ギャラクシーエンジェル』第2弾、『ギャラクシーエンジェルII 絶対領域の扉』発売。
- 2006年10月 - 木谷会長から代表権を剥奪、役職が取締役会長兼最高開発責任者となる。経営の一線から退く事となった。
[編集] おもな企画
[編集] 中核コンテンツ
[編集] トレーディングカードゲーム
[編集] コンピュータゲーム
- プリズムパレット
- プリンセスコンチェルト
- ファーストKiss☆物語 II
- クロスワールド -見知らぬ空のエターティア-
- エミル・クロニクル・オンライン
- true tears
- Gift -Prism-
- 新世紀エヴァンゲリオン
- 鋼鉄のガールフレンド2nd(PS2版)
- 綾波育成計画withアスカ補完計画
- 名探偵エヴァンゲリオン
[編集] アニメーション
- MOUSE(製作)
- サイキックフォース(OVA版、企画・製作)
- かみちゅ!(音楽協力)
- Canvas2 ~虹色のスケッチ~(音楽制作)
- Gift~ギフト~ eternal rainbow(制作協力)
- シスター♥プリンセス(製作)
- ぴたテン(製作)
[編集] その他
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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