フォード・クラウンビクトリア
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クラウンビクトリアはフォード・モーターが製造するフルサイズセダンである。1955年に登場して今でも2007年式として売られている。駆動方式はFR。一般向けに市販されているものの、主にパトカーやタクシーとして使用される。また、パトカー用はエンジン出力を強化するなどしたPolice Interceptor(ポリスパッケージ)という専用グレードが存在する。
2005年現在のクラウンビクトリアは4.6L SOHC V8 でトランスミッションは4速のアートマチックのみである。値段はアメリカ$25000からである。
プラットフォームはフォード・パンサー・プラットフォーム (Ford Panther platform) を使用している。
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[編集] その他
[編集] パトカー
アメリカでパトカーは耐用期限が過ぎると日本のように解体にはならず、民間に払い下げられる。そのためパトカー上がりのタクシーが多数存在する。もちろん中古のポリスパッケージは個人でも買うことができる。警告灯を外し、ポリスデカールを剥し、塗り直されるのだが、日本でまたパトカー仕様に戻し(またはアメリカ国内には持ち込まない事を誓約した上でそのまま購入し)乗るファンもいる。
[編集] タクシー
かつてはGMにも同様のフルサイズセダン、シボレーのカプリスやインパラがあったが、生産中止となったため、現在アメリカのタクシー業界はクラウンビクトリアが主力車種である。なお、フルサイズセダンは他にも各社で多数生産されていた(ダッジ・モナコなど)。
[編集] 姉妹車
姉妹車はマーキュリー・グランドマーキー (Grand Marquis)と、リンカーン・タウンカー で、グランドマーキーおよびタウンカーはクインランド・カーズが日本に正規輸入している。
[編集] 訴訟
パトカーにも使用されているこの自動車は、カーチェイスや超長高速運転などのとき、燃料タンクからの発火の恐れがあるとして、アメリカの地方警察がフォードに対し訴訟を起こした。
[編集] 外部リンク
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