ヒールホールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒールホールドは、相手の踵を捻って決める、格闘技・プロレス等における関節技である。1910年に高専柔道において編み出され、当初は「足緘み(あしがらみ)」と呼ばれていたが、競技においては禁止となった。また柔道、ブラジリアン柔術の競技においても禁止されている。
目次 |
[編集] 技の要諦
相手の踵に肘の内側をフックさせてから両手をクラッチし、両足で相手の膝を固定しつつ、フックした相手の踵を体ごと捻って極める。ヒール(踵)と名前は付いているが極めるのは膝関節である。膝を左右に捻るという技の性格と人間の膝関節の構造上、技が決まると一瞬にして膝関節(靭帯、半月板等)を損傷するため、危険であるとされ多くの格闘技においては禁止技となっている。英語では一般に「ヒールフック "Heel hook"」と呼ばれる。また、相手が靴を履いている場合や、技をかける側が肘の内側部分を覆う道衣を着用している場合などは、すべりにくくなるためより一層極めやすくなる。
外側から引っ掛けて内側に捻るタイプ(所謂『外ヒール』)と、内側から引っ掛けて外側へ捻るタイプ(所謂『内ヒール』)とがあり、前者は技の形に入りやすいが極めにくく、後者は極めやすいものの技の形に入りにくいという特徴がある。
なお、関連する技としてクロスヒールホールドがあるが、これは格闘技の技というよりはプロレス的な技である。
[編集] 防御・回避方法
捻られる方向と同じ方向に回転し、もう一方の足で相手の尻を蹴って脚を抜いて脱出するのが一般的な方法である。また、ヒールホールドは相手の脚が曲がっていなければ極めることができないため、技を仕掛けられそうになった際に脚を伸ばすことも有効な防御方法である。ただし、これはかわりにアキレス腱固め等に移行されるリスクも伴う。
[編集] 日本における主な使い手
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 格闘技関連のスタブ項目 | 格闘技の技 | 関節技