パワーレンジャー・イン・スペース
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パワーレンジャー・イン・スペース(Power Rangers in Space)は、スーパー戦隊シリーズを海外向けにした特撮テレビドラマシリーズ・パワーレンジャーシリーズの第4作目である。今作は1997年に放送された『電磁戦隊メガレンジャー』がベースとなっている。1998年2月6日から1998年11月21日までFOXテレビで放送された。 日本においては、スーパーチャンネルにて2000年12月から2001年5月にかけて放送された。
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[編集] ストーリー
宇宙へと上がったパワーレンジャーが出会ったのは、新たなレッドレンジャー。彼らは、巨悪が動き出していることを知る。善と悪の最終決戦が近づいていた…。
[編集] 概要
1作目から続いていた、ゾードン編とでも言うべきシリーズが一応の完結を見る。メガレンジャーを下敷きにしつつもドラマ・特撮・アクションにより一層のバージョンアップが図られ、バンクシーンをのぞいては本編を丸々新しく取り直した回もいくつか存在する。
[編集] 登場人物
前作のパワーレンジャー・ターボの四人(後期)が引き続き登場し、新たなレッドとシルバーが追加されている
[編集] パワーレンジャー
- アンドロス(レッド)演:クリストファー・カイマン・リー 吹替:保志総一朗
- 惑星KO-35出身の宇宙人。別の惑星で独自に敵と戦っていた、長髪の青年。サイコキネシスを持つが本編ではほとんど描写されなかった。宇宙育ちのため地球の常識に疎い部分も。アシュレーと恋人同士になる。行方不明の妹のカローンを探しているのだが…。
- セオドア・ジェイ・ジャービス・ジョンソン(ブルー) 演:セルウィン・ウォード 吹替:岸祐二
- 通称:T.J.(ティージェイ)。前作から引き続いて登場。今回はブルーになった。
- カルロス・ヴァラーツ(ブラック)演:ロジャー・ヴェラスコ 吹替:滝下毅
- 前作から引き続き登場。今回はブラックになった
- アシュレー・ハモンド(イエロー)演:トレーシー・リン・クルーズ 吹替:小林沙苗
- 前作から引き続き登場。新たなイエローになる。
- キャシー・チャン(ピンク)演:パトリシア・ジャ・リー 吹替:藤原美央子
- 前作から引き続き登場。新たなピンクになる。
[編集] 仲間たち
- ディナ 吹替:小田木美恵
- アストロメガシップに搭載されているコンピューター。
- レオナルド 吹替:遊佐浩二
- ラファエロ 吹替:大山昇
- ミケランジェロ 吹替:北川勝博
- ドナテルノ 吹替:川中子雅人
- ビーナス 吹替:まるたまり
- 3話と4話に登場。(米国で本作放映当時、同じ局で放送されていた『Ninja Turtles: The Next Mutation』からのゲスト出演ということになる。)アストロネマにより洗脳され、レンジャー達に襲い掛かるが、洗脳が解けた後は、レンジャー達と共闘する。
- バルク&スカル&フェノーメナス博士 演:ポール・シュリアー&ジェイソン・ナーヴィー&ジャック・バニング 吹替:大山昇&川中子雅人&北川勝博
- アデール 吹替:まるたまり
- 3話から登場。サウスポットと言う名の食堂を経営する女性。
[編集] 敵
- アストロネマ演:メロディ・パーキンス 吹替:折笠愛
- 悪の女王候補と呼ばれる実力の持ち主。自分の家族はパワーレンジャーに殺されたと聞かされ育った。だが、それは偽りであり、その正体はアンドロスの妹のカローンである事が26話で判明する。当初はその事に戸惑うが、レンジャー達と行動を共にする内に打ち解け始める。しかし、ダークスペクターの計画を阻止する為、ダークフォートレスに乗り込んだ際に洗脳されてしまい。完全な悪となってしまう。専門サイトが出来るほどアメリカのファンに人気があった。
- アストロネマの育ての親であり側近。
- エルガー 声:デビット・ウマンスキー 吹替:遊佐浩二
- 前作から引き続いて登場。ダークスベクターの命により、アストロネマの配下となった。
- ダーコンダ(ギレール)声:スティーブ・クレイマー 吹替:辻親八
- 14話から登場。宇宙のならず者。自称「宇宙1の情報通」。カローンを誘拐した張本人である。命を9つ持っており、倒されても復活しパワーレンジャーの前に立ちふさがった。最期は持っていた命が1つとなったのを期にダークスペクターを裏切り、倒す事に成功するが、最期の力を振り絞り立ち上がったダークスペクターに攻撃され、共に宇宙に消えた。
- ダーク・スペクター 声:クリストファー・ソウ 吹替:岸祐二
- 宇宙の悪を統べる皇帝。エルダー星を襲撃し、ゾードンを捕らえた。ゾードンの力を吸い尽くし葬らんと企む。アストロネマにパワーレンジャーによるゾードン救出の妨害を命じた。最期はサイコレンジャーが原因でエネルギーの殆どを吸われ、弱った所をダーコンダの裏切りによって滅んだ。
- 着ぐるみはパワーレンジャー・ターボ・映画版・誕生!ターボパワーのマリゴルの流用。
- サイコレンジャー(ネジレンジャー)
- サイコレッド 声:パトリック・デヴィッド 吹替:藤本隆行
- サイコブラック 声:マイケル・メイズ 吹替:三宅健太
- サイコブルー 声:ウォリー・ウインガート 吹替:遊佐浩二
- サイコイエロー 声:キャメラ・ウォルトン 吹替:柳沢真由美
- サイコピンク 声:ヴィッキー・デイヴィス 吹替:秋葉秋
- 31話から登場。悪の戦隊。すべてがモンスターに変身する能力を持っている。同じ色のパワーレンジャーを狙うようにプログラムされており、レンジャーを倒す為なら、仲間である別のサイコレンジャーに牙を剥く事もある。その為、能力はパワーレンジャーより上だがチームワークが悪い。ダークスペクターのエネルギーがパワーの源であり、戦う度にダークスペクターの力は弱まっていく。33話でピンクが、34話でブルーが、残る3人は36話で倒され、滅んだかに見えたが。魂は亡霊となって存在しており、39話でデータレーザーの中に入り込み、肉体を再構成し復活。再びレンジャーと戦うが、ゼインにより、データカードに封印される。そのカードがパワーレンジャー・ロスト・ギャラクシーにおいてデビオットの手に渡り、再プログラミングを受け強化され、ギャラクシーレンジャーを倒す為の切り札として復活した。
- 戦闘員クァントロン
[編集] メカニック
- アストロメガゾード
- アストロメガシャトル
- 前作、パワーレンジャー・ターボの最終回から登場。NASADAのスペースシャトル。
- アストロメガシップ
- レンジャー達の母船。パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシーでは、テラベンチャー内で博物館となっていたが再び起動し、新たなレンジャー達の母船となった。パワーレンジャー・ワイルドフォースにおいては同型艦が登場した。
- デルタメガゾード
- 11話から登場。ファントムレンジャーがレンジャー達に送ったゾード。
- アストロ・デルタメガゾード
- メガボイジャー
- メガウインガー
- メガウィンガー・ボイジャー
[編集] スタッフ
- ラインプロデューサー:サンフォード・ハンプトン
- 共同プロデューサー:ジャド・リン、:スコット・ページ=パグテラ、ポール・F・ローゼンタール
- 脚本:ジャド・リン、スティーブ・ロス、ジョナンサン・ヅァクワー、坂本浩一
- 撮影:イアン・ローゼンバーグ
- 音楽:シュキ・レヴィ、クッサ・マーチ
- 監督:ジョナンサン・ヅァクワー、アイザック・フロレンティン、ブライアー・トリュー、ワース・キーター、坂本浩一、ジャド・リン、ジャッキー・マーチャンド、トニー・ランデル
- アクション監督:坂本浩一、横山誠
- 原作:八手三郎
- 製作:サバン・エンターテイメント、東映
[編集] 日本語版制作スタッフ
- 演出:甲斐樹美子
- 翻訳:中村紀美子
- 調整:白石洋
- 担当:藤岡愛
- 製作:(東映)遠藤雅義、古玉國彦
- 監修:(東映)鈴木武幸、武部直美
- 配給:東映
- 制作:東映、ムービーテレビジョン
[編集] 放映リスト(日本語版)
- 新パワーレンジャー誕生! パート1
- 新パワーレンジャー誕生! パート2
- 地球への帰還(エクリプター)
- 敵はニンジャ タートルズ!?(エレクトロトランプ 声:ブレイク・トルネ 吹替:大山昇)
- 妹を捜して…(エクリプター)
- データディスクを奪回せよ?(クローンハンマー)
- はじめての友情(ボルテージョーグ)
- キャシーのデート(エレファンタイタン)
- 嘘から出た悪夢(クレーテナイト)
- 心優しきモンスター(スティングキング 声:ボブ・ペイペンブロック 吹替:河相智哉、ワスピカブル 声:ケン・メルクス)
- ゾードンを救え!(クロコオヴィール 声:マイク・レイノルズ)
- 完成!究極ロボ(モンスター軍団)
- おばあちゃんのお見合い攻撃(マママイト 声:ジャッキー・マーチャンド 吹替:青木成美、テラマイト 声:デイブ・マロウ 吹替:田島康成)
- 恐怖の一刺し(バリリアンバグ 声:キム・シュトラウス)
- 無敵のコンビネーション(ダークリプター)
- 絶体絶命!?メガゾード(ダーコンダ)
- 新ロボメガボイジャー登場(ダーコンダ、ミュータントラス 声:ブレット・ウォルコウ 吹替:小谷津央典)
- 友情のレスキュー(ライオナイザー 声:ケン・メルクス 吹替:土屋利秀)
- 本物はどっちだ?(ボディスウィッチャー 声:エズラ・ワイズ 吹替:土屋利秀)
- 復活!シルバーレンジャー(ルナティック 声:ボブ・ペイペンブロック 吹替:三宅健太)
- 危険な嫉妬(クロコトックス 声:マイケル・ソリッチ 吹替:三宅健太)
- シルバーレンジャーの秘密(プレイング・マンティス 声:デイブ・マロウ 吹替:坂本一)
- 禁断の恋(ホラーブル 声:ブラッド・オーチャード 吹替:坂本一)
- 再会 そして 別れ(コーラライザー 吹替:川村拓央)
- 戦士の宿命(リーズリザード 声:エズラ・ワイズ 吹替:川村拓央)
- 引き裂かれた兄妹(バットアラクス 吹替:田中一成)
- 正義と悪の間で(スパイク 声:ボブ・ペイペンブロック 吹替:田中一成)
- 真実のアストロネマ
- ダークスペクターの復讐パート1
- ダークスペクターの復讐パート2(フライングウイング 声:トニー・オリバー 吹替:乃村健次)
- 悪の戦士サイコレンジャー(フクロウ・モンスター 声:ブラッド・オーチャード、サイコレンジャー)
- 小さな恋人(データスキャナー 吹替:三宅健太)
- ささいなケンカから…(サイコピンク)
- ブルーの秘密作戦(サイコブルー)
- 沈黙は金(サイコレッド、サイコブラック、サイコイエロー)
- サイコVSパワーレンジャー最後の決戦(サイコレッド、サイコブラック、サイコイエロー)
- かわいい密航者(ジャカラック 声:レック・ラング 吹替:高塚正也 スピカ 声:リチャード・エプカー 吹替:岡野浩介)
- シークレットシティ(バックサッカ 声:リチャード・エプカー 吹替:三宅健太)
- 機械の中の亡霊(サイコレンジャー)
- とらわれたメガシップ
- 謎の暴走車(タンケン・シュタイン 声:デレク・スティーブン・プリンス 吹替:鳥海浩輔)
- 滅亡へのカウントダウン パート1
- 滅亡へのカウントダウン パート2