バーディー (ストリートファイター)
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バーディー プロフィール
バーディー (Birdie) はカプコンが製作した対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場するキャラクター。
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[編集] キャラクターの設定
卑劣で残虐な手口のために、プロレスをはじめとするあらゆる格闘技界から追放され、パブの用心棒としてくすぶっていたが、麻薬組織シャドルーの存在を知り野心を抱く。『ZERO3』ではすでにシャドルーの一員となっており、ベガを倒し、サイコドライブを奪取して組織を乗っ取ろうとする。
初代『ストリートファイター』ではモヒカン頭をした白い肌の巨漢。『ストリートファイターZERO』シリーズでは穴の空いたモヒカンと褐色の肌、両手の手錠を繋ぐ長い鎖が外見上の大きな特徴。特にその髪型には並々ならぬ執着を抱いており、対戦時の勝利ポーズでは櫛で髪を整える様が見られるほか、同じくモヒカン頭のザンギエフや大銀杏を結ったエドモンド本田などには髪型を理由に対抗意識を燃やす。
なおプロレスラー時代には、『マッスルボマー』シリーズに登場するタイタン・ザ・グレートとタッグを組んでいた経歴がある。
『ZERO』でのキャラクターのモデルはDCコミックの漫画『LOBO』の主人公LOBOであり、首から下の部分は(肌の色以外)ほぼLOBOと同じである。ネーミングの由来は『ストリートファイター』のイーグルと同じくゴルフ用語の『バーディ』から来ているものと思われる。
[編集] キャラクターの特徴
『ストリートファイターZERO』の開発スタッフはそのコンセプトを「動きは遅いけれど一発逆転のできるキャラ」「“リュウ、ケン”キラー」と語る。 大柄な体格や、基本技のリーチの長さ、そして必殺技の溜めコマンドによる突進攻撃とコマンド投げという仕様からみて、『ZERO』にエドモンド本田や、マイク・バイソン、ブランカのようなキャラクターを配したいという狙いがあったと思われる。 それらの旧キャラクターとの大きな違いとして、相手の飛び道具を苦手とせず、むしろ大ダメージのチャンスとできるスーパーコンボ、ブルリベンジャーを持ち、『ストリートファイター』時代に強力だった飛び道具とそれによる固め(トリカゴと呼ばれる)を『ZERO』では否定しようという、開発者の意図がある。
[編集] 必殺技
- ブルヘッド
- 突進しながらの頭突き攻撃。『ZERO2』からは発動の瞬間に頭から湯気を出し、全身を真っ赤にする演出が追加された。
- ブルホーン
- 体を振り向かせ、その反動で突進、頭突きをしかける。振り向いている間は無敵であり、敵の攻撃をかわすことができる。ボタンを押している間パワーを溜めるタイプの、バイソンのターンパンチと同じ系統の技。
- マーダラーチェーン
- 投げ技。チェーンに相手を巻き付けて複数回地面に叩き付けたあと、敵の体を前方に放り投げる。
- バンディットチェーン
- やはりチェーンを使った投げ技。マーダラーチェーンとは違う演出が入ったあと、敵の体を後方に放り投げる。
[編集] スーパーコンボ
- ザ・バーディ
- 突進しながら何度も頭突きを繰り出す。LV3では相手をほぼ確実に気絶させる頭突きを決めたあと、気絶している相手にとどめの頭突きを決める。
- ブルリベンジャー
- 素早い動きで敵に跳びつき、つかんだ敵をチェーンに巻き付けて地面に叩き付ける。敵の飛び道具を読んで繰り出せば効果的。
[編集] 他のメディアでのバーディ
[編集] 漫画
- 中平正彦の漫画『STREET FIGHTER ZERO』の序盤に登場。アウトローではあるが、殺意の波動に目覚めたリュウを止めるべく、刑事である春麗と自発的に共闘し、自分の身を犠牲にすることも辞さなかった。さらに、リュウの豹変ぶりに涙まで見せる、人情味のあるキャラとして設定されていた。
中平のオリジナル設定は、それに感銘を受けたと思われるカプコンスタッフに公式設定を変更させてしまうほどの影響力を持つことがしばしばあるが、『ZERO3』のバーディはこの影響を受けることなく、過剰な暴力性と、知性の欠如をさらに強調したようなキャラクターとなっていた。(キャラがかぶるといわれるバイソンのストーリーに登場した際はバイソンを制止するなどそれなりに差別化は図られていた。)
[編集] その他
- 初代『ストリートファイター』から『ZERO』シリーズに再登場したキャラとしては最もデザインに変更が加えられており、肌の色まで違う。
[編集] 主な登場作品
[編集] 参考文献
- ALL ABOUT カプコン対戦格闘ゲーム 1987-2000
- 2000年9月15日 発行: スタジオベントスタッフ 発売: 電波新聞社 ISBN 4-88554-676-1