中平正彦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
中平 正彦(なかひら まさひこ)は、日本の漫画家。高知県高知市出身。大阪芸術大学芸術学部美術学科を二年で中退。
格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズのコミカライズが好評を博しアクション漫画家として認知される。代表作である長期連載作品『破壊魔定光』はWOWWOWでアニメ化もされた。
[編集] アーケード誌時代
中平の経歴を語る上で、新声社から発行されていたアーケード専門誌『ゲーメスト』ならびにコミック誌『コミックゲーメスト』の存在を無視することは出来ない。 彼はこれらの雑誌でカプコンの対戦型格闘ゲームを題材とした連載を行っており、それを契機に一般に広く認知されるようになっていった。
多くの場合、アーケードゲームに限らずゲームを題材としたコミカライズにはさまざまな弊害がつきまとう。 ゲームのストーリーを追うだけでは凡庸なものにしかならず、安易にクライマックスを描けばゲームをプレイする楽しみが奪われてしまう。かといって、まったくのオリジナルストーリーでは到底ゲームの漫画化とはいえない代物が出来上がってしまう。
こうしたことから、ゲームコミックと呼ばれるものの多くは『駄作』『トンデモ本』といったイメージで受け取られることが多かった。しかし中平はキャラクター設定を咀嚼し、ゲームで描かれることのなかった内面を丹念に描写していく手法によってそのイメージを払拭することに成功する。 この結果、安田朗等のゲーム製作側が、漫画で描かれたオリジナルの内容を「そうだったのか」と逆に唸り、公式設定に取り入れられたり、漫画オリジナルのキャラがゲームに登場するなどの逆輸入が行われるほどであった。 これは中平自身が題材となった作品やキャラクターに対してプレイヤーと同じ視点で接していたことが主な要因といえる。 ファンの間では中平がゲーム好きであることは知られており、自身もホームページなどでそうした発言を行っている。
[編集] 作品リスト
- 学園帝国 俺はジュウベイ!(週刊少年サンデー、広井王子原作)
- スーパーストリートファイターII キャミィ外伝(週刊少年サンデー増刊、1994年)
- ストリートファイターZERO(ゲーメスト、1995年 - 1996年)
- さくらがんばる!(コミックゲーメスト、1996年 - 1997年)
- RYU FINAL(ゲーメスト、1997年 - 1998年)
- 破壊魔定光(ウルトラジャンプ、1999年 - 2005年)
- ドリームバスター(月刊COMICリュウ、2006年 - 宮部みゆき原作)
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 漫画家 | 高知県出身の人物 | 漫画関連のスタブ項目