バーツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
- バーツ(บาตร)はタイ語の単語で、中国語の「銖(ばち)」の文字に由来するとされる。主に、持ち歩いて仏教の僧侶が在家信者からもらったお布施を一時的にしまうもの。この意味ではバートの語も使われる。
- バーツ(บาท)はタイの重さを数える単位で、1バーツ=4サルン=100サタン=15.2グラム。主に金を計るときに使われる。
バーツ (Baht, บาท, 記号 ฿, THB) は、タイ王国の通貨。補助通貨はサタン。希に25サタンを1サルンと言うことがある。1バーツ=100サタン。1バーツ=3.12円(2006年9月21日現在)。バーツの発行は、タイ国立銀行が行う。
バーツ通貨はタイ王国で流通するほか、自国通貨に対する国民の信頼性が低いと言われるラオス、カンボジア等でも非公式ながら、広く流通している。
[編集] 紙幣
紙幣は10、20、50、100、500、1,000バーツが発行されている。
全紙幣の表面には現在のタイ国王ラーマ9世プーミポン・アドゥンラヤデートの肖像が印刷されている。裏面のデザインと色は下記の通り。
- 10バーツ(茶色):近年余り見なくなった
- 裏面:騎馬上のラーマ5世(チュラロンコーン王)
- 20バーツ(旧紙幣:緑)
- 裏面:ソムデット・プラ・チャオ・タークシン
(新紙幣:緑)
- 裏面:ラーマ8世
- 100バーツ(赤)
- 500バーツ(紫)
- 1000バーツ(グレー)
- 裏面:ラーマ9世プーミポン・アドゥンラヤデートがダム視察を行う
[編集] 硬貨
硬貨は25サタン、50サタン、1バーツ、2バーツ、5バーツ、10バーツがある。かつてはアルミニウムで鋳造された1サタン、5サタン、10サタン硬貨もあったが、現在では銀行にて流通するのみである。