ハロルド・ロイド
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ハロルド・ロイド(Harold Clayton Lloyd , 1893年4月20日 - 1971年3月8日)はアメリカの喜劇俳優。ネブラスカ州出身。子役、エキストラを経て約500本近くの喜劇映画に出演。多くの作品にカンカン帽にセルロイドの丸眼鏡という独特の風貌で出演した。都会的な一好青年によるドタバタ喜劇というスタイルが特徴。セルロイド製の丸眼鏡を通称"ロイド眼鏡"というのは、彼にちなんでいることで有名。チャップリンなどと比べると、一般にあまりなじみがないが、日本では、以下の作品が知られている。またチャーリー・チャップリン、バスター・キートンと並び「世界の三大喜劇王」と呼ばれる。
1920年制作の「Haunted Spooks|Haunted Spooks」の撮影中、小道具の爆発事故により右手の親指と人差し指を失くし、それ以後は義指着用となった。「要心無用」の有名なシーンも、義指をつけての演技である。後年、脱疽により右足を失くした榎本健一を見舞い、「私も撮影中の事故で指を失っている。あなたが再度舞台や映画で活躍することを確信している」と榎本を激励している。
ちなみにジャッキー・チェン映画の代表作である「プロジェクトA」の時計台からの落下のシーンはハロルド・ロイドの「要人無用」にジャッキー・チェンが敬意を示したものであるのは有名な話。
[編集] 主な作品
- ロイドの二挺拳銃 Two Gun Gussie (1918)
- ロイドの水兵 Sailor Made Man (1921)
- 豪勇ロイド Grandma's Boy (1922)
- 要心無用 Safty Last! (1923)
- ロイドの牛乳屋 The Milky Way (1936)
- ロイドの喜劇の世界 Harold Lloyd's World of Comedy (1962)
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