ハシボソガラス
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ハシボソガラス | ||||||||||||||||||||||||
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![]() ハシボソガラス |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Corvus corone リンネ, 1758 |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
ハシボソガラス | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Carrion Crow |
![上はハシボソガラス、下は亜種のハイイロガラス](../../../upload/shared/thumb/4/46/Corvus_cornix_%28PD%29.jpg/180px-Corvus_cornix_%28PD%29.jpg)
上はハシボソガラス、下は亜種のハイイロガラス
ハシボソガラス(嘴細烏、学名:Corvus corone)はカラス類の鳥。
目次 |
[編集] 特徴
体長は 50cm ほどで、ハシブトガラスやカルガモなどより一回り小さい。全身が光沢のある黒色をしており、雌雄同色。
概ねハシブトガラスに似るが、嘴が細く上嘴があまり曲がっていないところ、および額(嘴の上)が出っ張っていないところで判別できる。
[編集] 分布
日本では、ほぼ全域の平地から低山に分布する留鳥。極度に都市化が進んだ地域や高山帯ではあまり見られない。
ハシブトガラスが森林に生息していたのに対し、本種は人里近くに生息して、住み分けてきた。 かつて日本で「カラス」といえば本種を指したが、都市部へハシブトガラスが進出したため、「日本のカラス」の座をハシブトガラスに譲ることになった。実際に、都市化にともないハシブトガラスが個体数を増やしているのに対して、本種は個体数を漸減している。
[編集] 生態
食性は雑食で、ハシブトガラスと同様に虫や死肉なども食べるが、比較的植物質を好む傾向にある。
繁殖期は番いで分散するが、非繁殖期は集団で行動することが多く、塒ではハシブトガラスに混じって観察されることも多い。
鳴き声は「ガーガー」と濁って聞こえるが、ハシブトガラスのそれに似る場合もある。