ニンテンドーDS Lite
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ニンテンドーDS Lite | |
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メーカー | 任天堂 |
種別 | 携帯型ゲーム機 |
発売日 | 2006年3月2日 2006年6月1日 2006年6月11日 2006年6月11日 2006年6月23日 2006年6月25日 2006年6月29日 2006年7月20日 |
CPU | ARM946-S 67MHz ARM7TDMI 33MHz |
対応メディア | ゲームボーイアドバンスカードリッジ ニンテンドーDSゲームカードリッジ |
外部接続 | Wi-Fi |
オンラインサービス | Nintendo Wi-Fi Connection |
売上台数 | 2682万台(全世界)[1] |
前世代ハードウェア | ニンテンドーDS |
ニンテンドーDS Lite(ニンテンドーDS ライト)は、ニンテンドーDSの上位モデルにあたる携帯型ゲーム機。基本性能をそのままに、より携帯性を高めて一回り小型軽量化がなされ、デザインも一新された。
日本で2006年3月2日に、豪州では6月1日に、米国では6月11日に、欧州では6月23日に、中国ではiQue DS Liteという名称で6月29日に発売されている。
目次 |
[編集] 仕様
- CPU : ARM946E-S 67MHz(メイン) + ARM7TDMI 33MHz(サブ ゲームボーイアドバンス向けソフトとの互換にも用いられる)
- 画面 : 3インチ(対角)透過型バックライト付きTFTカラー液晶ディスプレイ × 2枚 4段階の輝度調整可能
- 解像度 : 256×192、26万色表示
- 下画面に抵抗膜方式透明アナログタッチパネル付
- 入力 : 十字キー+6ボタン(A/B/X/Y/L/R)+START/SELECTボタン+タッチスクリーン+マイク(音声入力用)
- Liteでは、START/SELECTボタンの位置がA/B/X/Yボタンの下側に変更されている。マイクはヒンジ部分に移動した。
- 通信機能 : IEEE802.11(Wi-Fi)対応および任天堂独自プロトコルに対応
- 電源 : 内蔵リチウムイオンバッテリー(3.7V/1000mAh)、付属ACアダプタ(ゲームボーイアドバンスSP付属などのACアダプタと兼用不可)、パワーマネジメント機能搭載(DS用ソフト使用時のみ)
- サウンド : ステレオスピーカー内蔵
- ソフトによりバーチャルサラウンド可能
- 重量 : 約218g
[編集] 変更された点
- 液晶
- タッチペン
- 従来型に比べて1cm長くなり、直径も1mm太くなった。本体への挿入口は右側面になった。
- 電源スイッチ
- 電源スイッチはタッチペン挿入口近くの右側面に移動し、ボタンからスライドタイプのスイッチに変更された。
- SELECT/STARTボタン
- A/B/X/Yボタンの下に移動した。
- GBAカートリッジスロット
- 本体前面にある。ニンテンドーDSよりもスロット部が浅くなったために、通常のGBAソフトを挿入すると1cm(正確には1.1cm)ほどはみ出る。
- 専用カバーが付属しており、ホコリ避けとして使用できる。
- バッテリー
- 従来のDSに比べ、充電時間が減り、最長使用時間が増えている。
- スピーカー
- 従来のものと比べ、若干音質が良くなっている。ただし、個体によっては音量が小さめになっているものもある。
- 電源オン・オフ時のポップノイズ(ポッ、プツッという音)が大幅に減らされた。
[編集] 本体カラーバリエーション
以下の記述は特記事項のない限りは日本での発売日。なおアイスブルーとエナメルネイビーは当初はクリスタルホワイトと同時発売の予定であったが、製造上の問題により若干延期された。
- オリジナルカラー
- クリスタルホワイト(2006年3月2日~)
- アイスブルー(2006年3月11日~)
- エナメルネイビー(2006年3月11日~)
- ノーブルピンク(2006年7月20日~)
- ジェットブラック(2006年9月2日~)
- 限定モデル
- クリスタルエディション(ファイナルファンタジーIII同梱・2006年8月24日)
- ディアルガ・パルキアエディション(ポケモンセンターオリジナル・2006年9月28日)
- ジェットブラック特別仕様(ワールドサッカーウイニングイレブンDS同梱・2006年11月2日)
- ノーブルピンクオシャレ魔女バージョン(オシャレ魔女 ラブandベリー ~DSコレクション~同梱・2006年11月22日)
- キャンペーン限定モデル
- ピカチュウだいすき!バージョン(ポケモンだいすきクラブオリジナル・プレゼント)
[編集] 周辺機器
以下はDS Lite用として発売されている物。初代DS用の周辺機器も一部を除いて使用可能。
型番 | 名称 | 備考 |
---|---|---|
USG-002 | ニンテンドーDS Lite専用 ACアダプタ |
ニンテンドーDS Lite専用のACアダプタ。 ニンテンドーDSやゲームボーイアドバンス・SPのACアダプタは利用出来ない。 |
USG-003 | ニンテンドーDS Lite専用 バッテリーパック |
ニンテンドーDS Lite専用バッテリーパック。 |
USG-004 | ニンテンドーDS Lite専用 タッチペン |
ニンテンドーDS用の物よりサイズアップし、持ちやすくなっている。 |
USG-005 | ニンテンドーDS Lite専用 GBAコネクタカバー |
空のGBAコネクタ用のカバー。 |
USG-006 | DS Lite振動カートリッジ | DS LiteのGBAスロットにジャストフィットする。通常のDSでは使用不可。 |
USG-007 | DS Liteメモリー拡張カートリッジ | 同上。 |
[編集] 問題点
[編集] 品不足問題
2006年3月2日にDS Lite(クリスタルホワイトカラー)販売された際に、品不足が以前から報告されていたのを察知したユーザーが大型家電量販店などで販売日が平日にも関わらず発売日前日よりDS Liteを求め行列を成した。次に3月11日に販売されたDS Lite(アイスブルー、エナメルネイビーカラー)については発売日が土曜であった為に3月2日以上の行列が大型家電量販店に出来、販売時に大きな混乱となった。その為、任天堂では「3月期のDSLiteの出荷量を45万台とする」と発表、またDSソフトの「Touch! Generations」シリーズの一部を4月下旬まで延期し、需要の拡大による混乱を防ごうと対策を取った。販売後、すぐにインターネットオークションなどで大量に出品され、本体の倍程度の価格で転売する者が多く出てきた。その後、大量に大型家電量販店などにDS Liteが出荷するものの、入荷して即完売ということが長く続き、2006年11月現在未だに入手が難しくなっている。2006年11月は年末年始に出荷をまわすため出荷量が減らされ、2006年12月は出荷量が増える見込みだが需要も増えるため品不足解消はまだ先になると見られる。
[編集] ヒンジ割れ問題
アメリカでニンテンドーDS Liteを購入した顧客から、DS Liteの液晶折りたたみのLボタンに近い部分のヒンジのパーツが割れる報告が多数寄せられた。アメリカにある任天堂はこの報告について7月23日に、「アメリカ出荷分で0.02パーセントの割合で同様の現象が起こるDS Liteがある」として無償修理を行うとした。日本ではこれについてコメントは何も出されていない。
[編集] ACアダプターの不具合
- 参照: 「ニンテンドーDS#ACアダプターの不具合」。
[編集] 日本以外での発売日
[編集] 出典
[編集] 外部リンク
- ニンテンドーDS Lite(任天堂公式ホームページ内)
家庭用ゲーム機(任天堂) | |
据え置き型 : | ファミリーコンピュータ(ソフト) - スーパーファミコン(ソフト) - NINTENDO64(ソフト) - ニンテンドーゲームキューブ(ソフト) - Wii(ソフト) |
携帯型 : | ゲームボーイ/カラー(ソフト) - ゲームボーイアドバンス/SP/ミクロ (ソフト) - ニンテンドーDS/Lite(ソフト) |
その他 : | バーチャルボーイ |
周辺機器 : | ファミリーベーシック - ディスクシステム(ソフト) - スーパーゲームボーイ - サテラビュー - 64DD - ゲームボーイプレーヤー |