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ニュクス(Νύξ)とは、ギリシア神話に登場する夜の女神。
カオスの娘で、エレボスの姉妹にして妻。エレボスとの間にヘメラとアイテルをもうける。 また、一人でヒュプノス、タナトス、エリス、モロスなどの多くの神々を産んだ。
娘のヘメラ(昼)とは表裏一体をなす存在で、世界の西の果ての地下に館を共有している。ニュクスが世界を巡って夜をもたらしている間はヘメラがここに待機し、ヘメラが世界を巡って昼をもたらしている間はニュクスがここに待機している為、二人が共に館にいるのは、昼と夜の境目の一瞬だけである。