ドイツ国
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ドイツ国(独:Deutsches Reich ドイチェス・ライヒ)は、1871年~1945年のドイツの正式な国名。ドイツ、ドイツ帝国とも訳される。1871年から1918年までのドイツ皇帝が統治する国と区別するためにドイツ語では Deutsches Kaiserreich と称されることもある。日本ではドイツ皇帝 (Kaiser) が統治する「ドイツ帝国」として良く知られている。
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[編集] 名称
"Reich" というドイツ語は、「一人の支配者が治める大きな国家」という意味。ドイツ人の神聖ローマ帝国 (Heiliges Römisches Reich der Deutscher Nation)、上記のドイツ帝国 (Deutsches Kaiserreich)、プロイセン王国 (Königreich Preussen)、バイエルン王国 (Königreich Bayern) と言ったようにドイツ語圏において大きな国家の名称に用いられている。従って Reich は「帝国」と一律に訳すると誤解を招くことになる。
[編集] 経緯
- ドイツ統一を参照。
[編集] 変遷
1871年~1945年のドイツは第一次世界大戦を経て第二次世界大戦まで大きく三つの国家体制に分けられる。この間の正式な国名は "Deutsches Reich" で変わっていない。下記の名称も使用される。
- 1871年-1918年:帝政ドイツ(独:Deutsches Kaiserreich)
- 1918年-1933年:ワイマール共和国(独:Weimarer Republik)
- 1933年-1945年:ナチス・ドイツ(英:Nazi Germany):
一時期は "Drittes Reich" と喧伝したが、ゲッベルスはこの名称の使用を1939年7月10日から宣伝上の問題点から忌避するように命じた。戦後、英米の研究者が "The Third Reich" を使用して、日本でも英語の訳語として「第三帝国」が用いられるようになった。
[編集] 関連項目
ドイツ国(Deutsches Reich) 1871年 - 1945年 |
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帝政ドイツ 1871年 - 1918年 |
ヴァイマル共和政 1918年 - 1933年 |
ナチス・ドイツ 1933年 - 1945年 |
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