トヨタ・セリカXX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セリカXX(ダブルエックス)はかつてトヨタ自動車が発売していたクーペである。
目次 |
[編集] 概要
日産・フェアレディZの成功に刺激され、また北米市場の要望により、セリカの上級車種として開発された。スポーツカーでは無く、GTカーとしてジャンル分けされる。
[編集] 歴史
[編集] 初代(MA45型、MA46型、1978-1981年)
- 1977年の東京モーターショーに参考出品。セリカの上級車種として1978年登場。a4#系セリカのフロントノーズを延長し、M型6気筒エンジンを搭載。スペシャリティカーという設定で、4灯ヘッドランプやカラードバンパー、リアガーニッシュを装備し、後のトヨタハイソカーブームへ続くエンジ色の内装など、装飾による高級感の演出の元祖である。当時のアメリカでは「Xの列記」が映画の成人指定度合いを示すため、北米を含めた輸出車はセリカ・スープラとして発売された。エンジンは直列6気筒2000SOHC(M-EU)と2600SOHC(4M-EU)が搭載された。フロントグリルがtoyotaのTをあしらい、「トヨタ2000GT」を彷彿させる、というのが宣伝文句であった。
- グレードは、2000cc車(MA45)が下位からL、S、Gの3種、2600cc車(MA46)が下位からS、Gの2種が用意された。
- トヨタ・クラウンとともに4速オートマチックトランスミッションが搭載された。OD解除スイッチはダッシュボードに装備された。
- メーカーオプションとしてスライディングサンルーフが用意されたが、開閉はハンドル回転による手動式であった。
- ステアリングホイールのスポーク裏にもホーンボタンが装備されていた。
- 1980年8月にマイナーチェンジ。このマイナーチェンジ車はわずか7ヶ月しか販売されていない。
- リアサスペンションが4リンクコイルリジットからセミトレーリングアーム/コイル式に変更され、3ナンバー車は4M-EUに変わり5M-EU2800ccエンジンに換装された。
- センターコンソールに、規格化されたDIN2段オーディオスペースが新設された。
テレビドラマでも活用、大空港では赤の2000Gが、Gメン75ではダークブラウンの2600Gが採用された。当時車両においてはメインスポンサーであった太陽にほえろ!ではなぜか採用されていない。
[編集] 2代目(1981-1986年)
- 1981年登場。角目4灯ヘッドライトからリトラクタブルヘッドライトに変更された。CMソングにELOの『Twilight』が起用された。エンジンは直列6気筒2800DOHC(5M-GEU)と2000SOHC(1G-EU)および2000SOHCターボ(M-TEU)を搭載。
- 1982年8月 6気筒2000DOHC24バルブ(1G-GEU)を搭載する2000GTを追加。
- 上級モデルにはデジタルメーターが採用された。
- 1983年8月 マイナーチェンジ。ドアミラーが標準となる。
- 1986年製造中止。後継車はスープラ。