ディー・ジェネレーション・エックス
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ディー・ジェネレーション・エックス(D-Generation X)は、アメリカのプロレス団体WWEに登場するプロレスラーのユニットの名称である。略称はDX。RAW側に登場する。イメージカラーは黒と緑で、両手で股間を誇張するポーズ(通称・DXポーズ)と「Suck it!!(しゃぶれ!!)」(*注:直訳すれば"しゃぶれ!"だが"くそ食らえ!"位の意味で用いられる場合も多い)という決め台詞がトレードマーク。
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[編集] 概要
[編集] 第一次D-Generation X
1997年9月28日に開催されたWWF One Night Onlyでのショーン・マイケルズとブリティッシュ・ブルドッグの対戦時にマイケルズがトリプルH、チャイナを引き連れて登場したのがDXの始まりである。翌日のRAWでリック・ルードが保険屋として加入。基本的にはこの4人が第一次D-Generation Xのメンバーであるが、ルードは同年11月にWCWへ移籍する為にすぐ離脱している。結成後すぐにハート・ファウンデーションとの抗争を開始。この抗争でマイケルズはハート・ファウンデーションのメンバーであるブリティッシュ・ブルドッグからWWF欧州王座を奪取してWWF史上初のグランドスラム(WWF王座、IC王座、WWFタッグ王座、WWF欧州王座を全て1度は獲得)を達成している。その後WWFのスーパースターからアナウンサーに至るまでありとあらゆる登場人物を馬鹿にするおちゃらけなパフォーマンスから、元はヒールのユニットであったはずのDXはベビー的な人気を獲得。その人気から12月7日に開催されたIn Your Houseの大会名でもD-Generation Xが使われた。1998年3月2日のRAWでプロボクサーのマイク・タイソンがDX加入を表明。タイソンは同年3月29日に開催されるWrestleMania XIVでのマイケルズとストーン・コールド・スティーブ・オースチンのWWF王座戦の特別立会人(厳密には特別レフェリーではない)を務める事が決定。しかし当日の試合ではオースチンのフォールにタイソンが勝手に3カウントを入れてオースチンのWWF王座奪取をアシスト。試合後マイケルズはタイソンに詰め寄るが強烈なフックを浴びせられてダウンしてしまう。この一連のストーリーはマイケルズが以前から蓄積されていた深刻な腰痛の為に長期欠場を余儀なくされたという背景があり、この試合を最後にマイケルズはしばらくWWFからフェードアウトする事になる。ストーリー的にはタイソンのフックによるダメージの為に欠場とされた。
第一次DXは「Suck It!!」のパフォーマンスからも明らかなようにどちらかといえばマイケルズのセクシー・ボーイのキャラクターを活かした性的なギャグが目立つユニットであった。この頃の「Suck it」はまさにそのままの意味であり、トリプルHのマイクアピールも「俺の"ピンクのヘルメットを被った軍曹"が・・・」、「一晩で10回は出来るぜ」など性的な表現が多かった。
[編集] 第二次D-Generation X
WrestleMania XIV翌日のRAWでトリプルHがマイケルズの追放、さらにマイケルズに代わるリーダーに就任する事を表明。同日にWCWを解雇となったXパック、第一次DX期から共同関係を結んでいたニュー・エイジ・アウトローズのビリー・ガンとロード・ドッグが新加入し、第二次D-Generation Xが結成された。初期の第二次DXのコンセプトは基本的に第一次DXと同じであり、黒人至上主義のユニット「ネイション・オブ・ドミネイション」やWWFのオーナーであるビンス・マクマホン率いる「コーポレーション」のメンバーを物真似したパフォーマンス等を行っている。1998年4月27日のRAWではメンバー全員で戦闘用のジープに乗ってWWFのライバル団体であるWCWの興行が開催されている会場前まで乗り込み、拡声スピーカーでマイクパフォーマンスを行った。1999年1月25日のRAWで当時DXと抗争していたコーポレーションの筆頭であるザ・ロックとトリプルHの試合後チャイナがトリプルHにロー・ブローを浴びせてDXを脱退。コーポレート入りする。3月28日に開催されたWrestleMania XVではついにリーダーのトリプルHがXパックを襲撃してコーポレート入りしてしまう。この時点でDXに残留していたXパック、ビリー・ガン、ロード・ドッグはコーポレートから追放されたケインを新加入させ、Xパック&ケインの新タッグ・チームが結成された。5月2日のHeATでビリー・ガンがXパックを襲撃してDXから脱退。以降Xパック&ロード・ドッグのDXとコーポレートに所属する元DXメンバーでDXの名称使用権や印税権を巡り抗争が勃発するが、7月26日に開催されたFully LoadedでXパック&ロード・ドッグ組が勝利し、DXというユニット名は残留していたDXメンバーの元に戻った。
第2次DXは第一次の性的/卑猥路線を受け継ぎつつも、ビンス・マクマホンに逆らったり当時のアティテュード路線に沿って「反権力」的側面も持っていた。この頃から「Suck it」がどちらかと言えば「クソ食らえ!!」位の意味で用いられるようになる。ちなみに当時、アメリカの小学生が教師に向かって「Suck it」をやらかして社会問題になったのは有名な話である。
[編集] その後
2002年にマイケルズがWWEにnWoのマネージャー的な役割で復帰。しかしスコット・ホールの解雇やケビン・ナッシュの負傷でストーリーは頓挫してしまいnWoは解散。番組分割後はスマックダウンに所属していたトリプルHが盟友・マイケルズを追ってRAWに移籍。揃ってDXのTシャツを着用して入場し一時的にDXが再結成されたかに見えたが直後にトリプルHがマイケルズにペディグリーを浴びせ抗争を開始。以降、ストーリー上ではマイケルズとトリプルHの関係は険悪になり(プライベートでは親友としての関係は継続)、抗争を繰り広げるストーリーが何度も展開された。
[編集] 第三次D-Generation X
2006年、WrestleMania 22でビンス・マクマホンとストリート・ファイト戦を行ったマイケルズはラダー上からDXポーズでアピールした後にフライングエルボーを敢行。ジョン・シーナとWWE王座戦を行ったトリプルHは試合中にダウンしていたシナに向かってDXポーズを披露した。その後のRAWでの試合でもマイケルズとトリプルHはDXポーズを披露し、Backlash 2006でも両者はDXポーズを披露した。6月12日に開催されたRAWでのトリプルH vs スピリット・スクワッドの試合でトリプルHがスピリット・スクワッドにやられている所にマイケルズが乱入。スピリット・スクワッドのメンバーをトリプルHと共同でなぎ倒し、2人でビンスを挑発。6月25日に開催されたVengeance 2006でスピリット・スクワッドと対戦し復帰戦を勝利で飾る。再結成後のRAWではビンス親子、スピリット・スクワッドを虚仮にするパフォーマンスを続けた。Saturday Night's Main Event XXXIIIでスピリット・スクワッドとエリミネーション・マッチで再戦を行い、ここでも完勝した。
サタデー・ナイト・メイン・イベント以降は本格的にビンス親子との抗争を開始。RAWではトリプルHとマイケルズを引き離して、ウマガに攻撃させるというビンスの策略に嵌ったが、8月20日に開催されたSummerSlam 2006でビンス親子に勝利する。8月21日に開催されたRAWでビンス所有のプライベートジェット、リムジンにスプレーで「DX」と落書き。さらにはWWE本社ビルの側面にも「DX」とペイントをした。8月28日に開催されたRAWでビンスが繰り出した刺客のフィンレー、ウィリアム・リーガル、ケン・ケネディを破った後、ECW世界ヘビー級王者のビッグ・ショーに襲撃され流血。9月17日に開催されるUnforgiven 2006でビンス親子&ビッグ・ショーと史上初のハンディキャップ形式ヘル・イン・ア・セルを行ったがこれに見事勝利した。
[編集] 決め台詞・決めポーズ
「Suck it」の台詞と股間を両手でチョップするような形で指示すると同時に腰を振る「DXポーズ」が有名。特にショーン・マイケルズのそれは完璧な腰振りとあいまって完全にそのままの意味であり「セクシーボーイ」の名に恥じないものであった。
後に小学生が真似して社会問題化してからは股間を指示するのではなく、股間の前で"X"を作る形に変化した。X-パックがよくやるのはこちらの形である。DXのメンバーであることを示すもので、この場合は「クソ食らえ」の意味合いが強い。現在の日本語版字幕では「くたばれ!」と訳されている。
第2期にベビーターンしてからは「Are you reaaaaaaaadyyy toooooooo」と引っ張って観客を煽ってから「Suck it!!」とすることもあった。
入場時にはイメージビデオと入場シーンが交互にフラッシュする特殊な演出がなされる。
[編集] 外部リンク
カテゴリ: プロレスラーのユニット | WWE