ディレクシブ
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ディレクシブ（Direxiv）は、かつて存在した日本のレーシングチーム。
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[編集] 概要
[編集] 急激な活動拡大
2005年に発足し、東京を拠点に、元レースクイーンの芳賀美里を「社長」に擁き、またたくまにフォーミュラ・ニッポンやSUPER GTなどの国内トップカテゴリーに参戦した他、ヨーロッパにおいてもF3選手権やGP2に参戦した。
また、元F1ドライバーのジャン・アレジをシニアエグゼクティブアドバイザーにし、F1のトップチームであるマクラーレンに対するスポンサードや業務・技術提携を行なった他、イギリスのレーシングチームであるデイビッド・プライス・レーシング（DPR）と組んで2008年からのF1への新規エントリー申請を行うなど、バブル景気時のレイトンハウスを髣髴させるような急激な活動拡大を行った。
[編集] 不明瞭な実態
しかし、モータースポーツ経験どころか、ビジネス経験も皆無と思われる芳賀美里を「社長」に擁くなど、不可解かつ不明瞭な点が多い上、モンテカルロに本拠を置く「ディレクシブホールディングス」と言う投資会社の傘下にあることは公表されていたものの、その豊富な資金源を含む実態が明確でないことから、多くのレース関係者に先行きが懸念されていた。
[編集] 突然の活動停止
その後2006年5月に、2008年からのF1への新規エントリー申請が国際自動車連盟（FIA）により却下された。さらに同年8月1日には、これまで公表されていなかったスポンサー会社である「アキヤマホールディングス」社の事業方針転換を理由に、SUPER GT以外の全ての活動からの撤退を表明し、その直後の8月9日には、同社からの資金援助が打ち切られた事を理由に全てのモータースポーツ活動からの撤退が発表され、8月20日に行われたSUPER GT・第6戦（鈴鹿1000km）を最後に全ての活動を停止した。
[編集] その後
SUPER GT・GT300クラスについては、実際のマシンメンテナンスを担当していたR&D SPORTがチーム運営を引き継ぎ、新たに鈴木利男を監督に迎え、2006年シーズンの残りレースを戦った。またフォーミュラ・ニッポンについては、「EMSマネージメント」なる会社が事実上チーム運営を引き継ぐ形で参戦した（ただしドライバーは密山祥吾から平中克幸に交代した）。
なおディレクシブの公式ウェブサイトは8月9日の撤退発表を最後に更新を停止しているほか、芳賀美里「社長」の過去分を含むブログも削除されており、同氏の進退などについても沈黙を守ったままになっている。
[編集] 関連項目
[編集] 同チームに所属していたドライバー
- 谷口信輝（SUPER GT）
- 密山祥吾（SUPER GT、フォーミュラ・ニッポン）
- マイク・コンウェイ（GP2）
- オリビエ・プラ（GP2）
- クリビオ・ピッチオーネ（GP2）
[編集] それ以外の契約ドライバー
- 吉本大樹（GP2）
- アレクサンダー・ヴルツ（F1）
