チャイヨー・プロダクション
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チャイヨー・プロダクション (Chaiyo Productions Co. Ltd.) はソムポート・セーンドゥアンチャーイが率いるタイ資本の会社で、日本以外でのウルトラマンのキャラクターを商用目的で利用する権利を持つ。本社はバンコクにあり、アユタヤ県にスタジオを持つ。最近ではバンコクのプラトゥーナム近辺にウルトラマン博物館を作る計画がある。
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[編集] ウルトラマン訴訟
チャイヨー・プロダクションは円谷皐が1976年にソムポートと結んだ不定期間の日本以外における独占権に関する契約書を元に、日本国外で事業を展開し、商品に円谷チャイヨー・プロダクションとして著作権表示を行ったりしていた。この契約書を無効とし、円谷プロダクションは1999年に日本でソムポートに対して裁判を起こした。東京地方裁判所と東京高等裁判所は「日本の管轄ではない」として、円谷プロの訴えがいったんは退けられたが、2001年6月に最高裁判所が「日本で審理可能」と差し戻す判断を下した。これを受けて、2003年から始まった差し戻し審は全て円谷プロの敗訴で、2004年4月の最高裁判決で円谷プロの敗訴が確定した。一方、タイでも裁判所で争われる事になったが、2003年3月タイの最高裁はウルトラシリーズ6作品(『ウルトラQ』~『ウルトラマンタロウ』)と『ジャンボーグA』の日本国外における使用権はチャイヨー・プロダクションにあるとして日本側は敗訴した。
ただしチャイヨー側が主張していたウルトラマンそのものの著作権、(新作の)制作権といった権利は却下されており、チャイヨーが独自に制作している「ウルトラマンミレニアム」などは極めてグレイゾーンに位置する作品であるといえる。
また2006年5月18日には、逆にチャイヨー側が東京地裁で円谷プロダクションを相手取り、日本以外でのウルトラマンの独占的利用権が侵害されたことを理由に、12億5000万円の損害賠償を求める訴訟が起こされている。
[編集] ウルトラマン博物館
タイのアユタヤに郊外に、約10億バーツ(約29億円)をかけて建築する。2006年6月着工、2009年頃オープン予定。
[編集] キャラクター
チャイヨー・プロダクションでは独自のウルトラマンを発表している。
- ウルトラマンミレニアム (ULTRAMAN MILLENNIUM)
- 青い目のウルトラマン。ムエタイで戦う。必殺技はルナパス・ビームなど。
- 身長:40メートル
- 体重:4万トン
- ダークウルトラマン (DARK ULTRAMAN)
- 赤い目で黒い模様があるウルトラマン。ウルトラマンミレニアムのライバル。必殺技はアタック・ビームなど。
- 身長:45メートル
- 体重:4万5千トン
- ウルトラマンエリート (ULTRAMAN ELITE)
- 青く、大きな四角い目が特徴のウルトラマン。一般的なウルトラマンの二倍の能力を持っている。
- 身長:42メートル
- 体重:4万2千トン
[編集] ウルトラマン以外のキャラクター
- ハヌマーン
- ジャイアント
[編集] 代表作
- ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団
- ジャイアント&ジャンボーグA
- ハヌマーン&5人の仮面ライダー
- ハイパーボッツ
[編集] 中国オンエア版ウルトラマン
2006年6月より、中国にてチャイヨー・プロダクション制作のウルトラマンが放映される。既に上海などでロケが行われている。当然ながら日本では放映予定はない。
[編集] ストーリー
時は近未来、地球に巨大な隕石が落ち、その影響で発生した大津波により全世界の人口が半減する。人類はそこから復興に向けて歩みだしたが、やがて地球はマスクを被った男達に支配され、それに合わせるかのように13体もの怪獣が次々と地球を襲い出す。怪獣達は何かの目的があって地球を襲っているようだ。「ミレニアム」「ダーク」「エリート」が互いに力を合わせ、地球の平和を守るため、これに立ち向かっていく。
- どこかで聞いたような話である。
[編集] 外部リンク
- 公式サイト(英語/タイ語)
- ULTRAMAN LIVE SHOW 4D 2004(英語/タイ語)
- 君はチャイヨー特撮を見たか!?