タチアナ・ゴロビン

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タチアナ・ゴロビン（Tatiana Golovin, 1988年 1月25日 - ）は、フランスの女子プロテニス選手。ロシア・モスクワに生まれる。非常な選手層の厚さを誇るフランスの女子テニス界でも、目覚ましい躍進を見せている新星の1人である。WTAツアーでまだシングルス・ダブルスとも優勝はないが（シングルス準優勝2度）、2004年全仏オープンの混合ダブルスで優勝経験がある。2006年の全米オープンで、初めて4大大会の準々決勝に進出した。身長175cm、体重60kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。シングルス自己最高ランキングは18位（2005年4月）。

ゴロビンの父親はアイスホッケーのコーチで、タチアナが8歳の時に家族を連れてロシアの首都モスクワからフランス・リヨン市に引っ越した。それ以来、タチアナ・ゴロビンはフランス市民となる。2003年からWTAツアー大会に挑戦を始め、同年の全仏オープンで4大大会にデビュー。2004年の全豪オープンで、16歳になったばかりのゴロビンはいきなり女子シングルス4回戦に進出し、2週間後の「パリ・インドア選手権」でもマリー・ピエルスとの準決勝に進む。全仏オープンの混合ダブルスで同じフランスのリシャール・ガスケとペアを組んだゴロビンは、決勝でジンバブエのウェイン・ブラックとカーラ・ブラックの兄妹ペアを 6-3, 6-4 で破って初優勝を飾り、地元ファンを大いに沸かせた。（ブラック家の3人兄弟は、長兄バイロン・ブラックと次兄ウェイン、末の妹カーラともすべてプロテニス選手である。カーラは次兄のウェインとペアを組んで出場した。）全仏の混合ダブルスで優勝した後、ゴロビンはイギリス・バーミンガムの芝生の大会に乗り込み、マリア・シャラポワとの決勝戦に進出した。続くウィンブルドンでもセリーナ・ウィリアムズとの4回戦まで勝ち進み、女子テニス国別対抗戦・フェドカップのフランス代表選手にも初選出され、準決勝と決勝でそれぞれシングルス2試合に起用された。この年の目覚ましい活躍を評価され、ゴロビンは女子テニス協会の2004年度「最優秀新人賞」を受賞した。

2005年度のゴロビンは、4大大会では全仏オープンと全米オープンの3回戦進出止まりだった。同年10月に「ジャパン・オープン」で自身2度目のツアー決勝進出を果たすが、チェコのニコル・ヴァイディソワと対戦中に故障で途中棄権してしまう。足首の捻挫などでしばらく低迷が続いていたが、ようやく2006年の全米オープンで初のシングルス8強進出を果たす。初めての準々決勝で、ゴロビンは第3シードのマリア・シャラポワに 6-7, 6-7 で敗れた。