スーパーボーナス
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スーパーボーナスは、ソフトバンクモバイルが提供する携帯電話端末の割賦払契約である。
初期費用(割賦払の頭金)は無料であり、加入者は店頭から無料で端末を持ち帰ることができる。また、この契約に加入すると端末の種類等に応じて毎月の携帯利用料金から一定額の割引(スーパーボーナス特別割引)を受けることができ、契約期間中に解約や機種変更をしなければ、通常の一括払で購入するよりも割安となる。
さらに、2007年1月15日までのキャンペーン期間中に加入した場合、基本料金最大2ヶ月無料等の6つの特典が受けられる。
目次 |
[編集] 沿革
- 2006年8月頃 一部の直営店で「特別ハッピーボーナス」としてサービスを開始。
- 2006年9月1日 「スーパーボーナス」としてすべての店舗で開始。
- 2006年10月24日 記者会見でサービス内容の改定を発表。
- 2006年10月26日 サービス内容を改定した「新スーパーボーナス」の提供を開始。
- 2006年11月10日 割賦期間が2年のプランに加えて1年半プランと1年プランの提供を開始。
[編集] サービス内容
スーパーボーナスは、頭金無料の携帯電話端末の割賦払契約と毎月の携帯利用料金からの一定額の割引(スーパーボーナス特別割引)で構成される。
毎月の特別割引の合計額は、概ね従来のインセンティブに相当する額となっている。従来のインセンティブ方式の端末販売方法では、携帯電話会社の負担分が最初に一括で端末の価格引下げに利用されるため、短期間で解約や機種変更をされると、基本料金及び通話料で回収できず、その負担が長期利用者に掛かっていた。これを、毎月の特別割引で加入者に還元する方式に変更したため、短期間で解約や機種変更をした加入者は特別割引分を満額受けることができず、携帯電話会社の持ち出しが生じない。その分の利益を、割賦契約者の全員に初期特典として与えることが可能となっている。
加入者のメリットとしては、初期費用が無料(旧スーパーボーナスの場合は、機種により頭金が必要。)となる上、比較的軽い毎月の負担(大部分の機種では、特別割引により実質割賦支払額が無料。)で端末を購入できることが挙げられる。ただし、毎月の負担が小さく見える一方で、解約や機種変更をすると、残り期間分の割賦残額を特別割引分なしで支払わなければならないリスクがあり、その場合の負担は大きい。
この落差を解消するために、スーパーボーナスの一括払いを選択する方法もある。この方法では、最初に割賦金の全額を一括払いし、後から毎月の特別割引を受ける方式なので、解約や機種変更をしても、残りの期間の割賦残額を支払う必要がない。支払総額自体は、スーパーボーナスの分割払でも、一括払でも同額である。(その他のスーパーボーナス一括払いのメリットとして、630円分のマイレージポイントがもらえること、端末代金の全額の支払いにマイレージポイントが使えることがある)
[編集] スーパーボーナス特別割引
端末の割賦払が発生する3ヶ月目以降、端末の種類や新規・機種変更の別によって決まる一定額を携帯利用料金から割り引く。これにより割賦払の負担が実質的に軽減される。従来のインセンティブ方式による携帯電話端末の値引きを毎月の割賦払+特別割引という形に置き換えたものと言える。
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ただし、割引の対象は毎月の割賦払金額そのものではなく、携帯利用料金であるため、割賦払金額の全額が割り引かれるとは限らない。携帯利用料金が特別割引額より少ない場合、割引額は利用料金が上限となる。
[編集] 旧スーパーボーナスとの相違点
- 旧スーパーボーナスは、端末の割賦払契約と長期割引を合わせた性格を持ち、ハッピーボーナスの長期割引とは両立できないため、割引率で見ると、旧スーパーボーナスは長期でハッピーボーナスの2ヶ月無料を含めた割引率に劣る弱点があったが、現行のスーパーボーナスは携帯電話端末の割賦払契約に限定された性格であり、ゴールドプラン、オレンジ/ブループランの長期割引がそのまま併用可能なので、長期割引に関する弱点が解消。このため、消費者は、単純に割賦払のデメリット及び契約期間より前に解約や機種変更をすると残りの期間の割賦残額を特別割引分なしの金額で支払わなければならないデメリットと、スーパーボーナスの特典を比較して、どちらが有利か選択できる。長期割引については、メリット・デメリットを考慮する必要はない。
- 割賦払回数について、24回の他に12回と18回が選択可能になった。ただし、支払総額で比較すると12回と18回は、24回払を途中解約するよりも高く設定されているデメリットがある。
- 旧スーパーボーナスでは、頭金+毎月の割賦金(原則として特別割引で相殺)であったのが、頭金をなくして、毎月の割賦金(原則として特別割引で相殺)に頭金の分割払分を上乗せする形となった。ただし、従来から頭金無料の機種では、通常の携帯利用料金に上乗せされる割賦金は無料となる。また、マイレージポイントは、通常の携帯利用料金に上乗せされる割賦金の支払いに充てることができる。
なお、サービス内容が改定される前(2006年11月25日以前)のサービスについては(旧) スーパーボーナス 2006年10月22日 13:31 verを参照のこと
[編集] キャンペーン期間中の特典
2007年1月15日までのキャンペーン(ソフトバンク大創業祭キャンペーン)期間中にスーパーボーナスに加入すれば、以下の6つの特典を受けることができる。
- 頭金相当額から10,500円割引
- 基本料金の最大2ヶ月無料
- パケット料金の最大2ヶ月無料
- スーパー安心パック最大3ヶ月無料
- スーパー便利パック最大4ヶ月無料
- 割賦払終了時にマイレージポイント4200円相当を進呈
[編集] 頭金相当額から10,500円割引
キャンペーン期間中にスーパーボーナスに加入した場合、割賦払の頭金に相当する額から最大10,500円を割引。現行のスーパーボーナスでは、頭金が無料となっているため、頭金相当額は、分割払として毎月の割賦金に上乗せされることとなるが、この上乗せ額の合計額から最大10,500円が割り引かれる。したがって、頭金相当額が10,500円以下の場合は、上乗せ額が無料となる。
[編集] 基本料金の最大2ヶ月無料
キャンペーン期間中にスーパーボーナスに加入した場合、加入日から最大2ヶ月間(加入月の締日までと翌月)の基本料金が無料となる。
注意事項として、料金プランの変更は3ヶ月目から手続き可能で、4ヶ月目から適用されるので、最低1ヵ月は最初に申し込んだ料金プランで基本料金を払う期間がある。このため、無料期間だけ上級プランで、有料になったら低額なプランに切り替えることは一定の歯止がある。ただ、最低1ヶ月は最初に申し込んだプランで料金を払うとはいっても、無料通話をくりこせるプランで最初の3ヶ月は上級プランで無料通話を多めにくりこし、その後、低額なプランに切り替えることよって通話時間を得をする使い方は可能となっている。
[編集] パケット料金の最大2ヶ月無料
キャンペーン期間中にスーパーボーナスに加入した場合、加入日から最大2ヶ月間(加入月の締日までと翌月)のパケットし放題(パケット定額サービス)月額料金(上限4,410円(税込み)/月)が無料となる。 なお、スーパーボーナスに加入する場合、パケットし放題への加入が自動的に適用される標準サービスとなっているが(3Gの場合)、無料期間だけ利用して、その後解約することも可能。ユーザが希望すれば、最初から加入しないことも可能。
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[編集] スーパー安心パックの最大3ヶ月無料
キャンペーン期間中にスーパーボーナスに加入した場合、加入日から最大3ヶ月間(加入月の締日までと2ヶ月間)のスーパー安心パック月額料金(475円/月)が無料となる。 なお、スーパーボーナスに加入する場合、スーパー安心パックへの加入は自動的に適用される標準サービスとなっているが、無料期間だけ利用して、その後解約することも可能。ユーザが希望すれば、最初から加入しないことも可能。
スーパー安心パックの特典である、UPグレード割引(機種変更の度に3,150円(税込み)の割引 )については、最初にスーパーボーナスに加入した時の端末の機種変更に適用して割引をうけることが可能。これは、頭金相当額からの10,500円割引とは別に適用される。(注、端末の10,500円割引は、店頭での表示価格には既に適用されている)。スーパーボーナス分割払いの時はスーパー安心パックのUPグレード割引により、3,150円分のマイレージポイントが発生する。このマイレージポイントは、スーパーボーナス加入時に、通常の携帯利用料金に上乗せされる割賦金(特別割引では相殺れない分)の支払いに当てる事ができる。スーパーボーナス一括払いの時は機種変更の端末価格から単純に3,150円を割引く。
[編集] スーパー便利パックの最大4ヶ月無料
キャンペーン期間中にスーパーボーナスに加入した場合、加入日から最大4ヶ月間(加入月の締日までと3ヶ月間)のスーパー便利パック月額料金(475円/月)が無料となる。 なお、スーパーボーナスに加入する場合、スーパー便利パックへの加入は自動的に適用される標準サービスとなっているが、無料期間だけ利用して、その後解約することも可能。ユーザが希望すれば、最初から加入しないことも可能。
[編集] マイレージポイント4200円相当進呈
割賦支払の終了する27ヶ月目に4000ポイント(4200円相当)が進呈される(家族割引副回線の場合は2000ポイント)。マイレージポイントは、機種変更料金やバッテリー交換に利用できるほか、の割賦金の支払いに充てることも可能。
[編集] ケーススタディ
ここではスーパーボーナス加入においての割賦払や中途解約について例を挙げて説明する。
ここであげる例では、基本的に以下の共通条件であることとした前提に基づく結果であり、実際の金額等の参考にはなるが、それとは異なることがある。
共通条件:端末の代金が64,560円でスーパーボーナス特別割引が2,280円の場合※。また、デュアルパケット定額の適用対象である第三世代携帯電話 (SoftBank 3G) を契約していること。後者の条件が合致しない場合(第二世代携帯電話を契約している場合)はデュアルパケット定額の2ヶ月無料の対象外である(スーパーボーナスそのものには加入できる)。また、このケーススタディーは一括払ではなく割賦払で携帯電話端末料金を支払ったケースである。
※ ちなみにこの共通条件での価格は2006年10月7日に行われたソフトバンクの中間決算の際に孫正義ソフトバンクモバイル社長が例に挙げた「905SHの標準的な価格」を参考にしたものである。なお、この価格はソフトバンクオンラインショップでの価格である。
[編集] 2年コース
2年コースでは最大2ヶ月間基本料金と各種パケット定額が無料になる。また割賦契約が終了するのは契約してから26ヵ月後である。
条件 スーパーボーナスに2年コースで契約し割賦契約の終了する26ヶ月以上継続して利用した場合。
- 契約から最大2ヶ月間は基本料金、各種パケット定額の定額料は無料である。また割賦支払いは3ヶ月目から24回にわたって発生する。
- 3ヶ月目から26ヶ月目までは割賦支払金は2,670円で、特別割引を適用後の支払金390円である。
まとめ 実質端末代金は9,360円(390*24)である。
[編集] 1年半コース
1年半コースでは2年コースと異なり基本料金と各種パケット定額の無料期間は設定されていない。また割賦契約が終了するのは契約してから18ヵ月後である。
条件 スーパーボーナスに1年半コースで契約し割賦契約の終了する18ヶ月以上継続して利用した場合。
- 最大2ヶ月間の基本料金と各種パケット定額の無料期間は設定されていない。
- 1ヶ月目から18ヶ月目までの割賦支払金は3,586円で、特別割引を適用後の支払金は約1,306円である。
まとめ 実質端末代金は23,508円(1306*18)である。
この金額は2年コースの残り期間6ヶ月で解約した場合の23,040円(390*18+2,670*6)よりも高く設定されている。
[編集] 1年コース
1年コースでも1年半コースと同様、基本料金と各種パケット定額の無料期間は設定されていない。また割賦契約が終了するのは契約してから12ヵ月後である。
条件 スーパーボーナスに1年コースで契約し割賦契約の終了する12ヶ月以上継続して利用した場合。
- 最大2ヶ月間の基本料金と各種パケット定額の無料期間は設定されていない。
- 1ヶ月目から12ヶ月目までの割賦支払金は5,380円で、特別割引を適用後の支払金は3,100円である。
まとめ 実質端末代金は37,200円(3100*12)である。
この金額は2年コースの残り期間12ヶ月で解約した場合の36,720円(390*12+2,670*12)よりも高く設定されている。