オレンジ/ブループラン
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オレンジ/ブループランとは、ソフトバンクモバイルが提供する携帯電話の料金プラン。2006年10月26日より提供開始。携帯電話番号ポータビリティの導入前日の10月23日にゴールドプランと共に発表された。
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[編集] 概要
- NTTドコモ又はauの料金プランと同じ料金プラン(通話料、メール代、無料通話分が同じ)で同等の各種割引サービスが利用できる上、月額基本料金が210円(税込み)安く設定されていることが特徴。ただし、S!ベーシックパック等のオプションは、必ずしも同じではなく、地域限定プランには対応していない。
- オレンジプランには、auのCDMA 1X WINの料金プランに対応するオレンジプラン(W)とCDMA 1Xの料金プランに対応するオレンジプラン(X)がある。
[編集] オレンジプラン(W)
auのCDMA 1X WINの料金プランと通話料と無料通話分が同じで、MY割、家族割、年割、無期限くりこしなどの各種割引サービスも同じように利用できる上、月額基本料金が税込みで210円安く設定されている。パケット通信割引はSoftBank 3Gでは、auのダブル定額、ダブル定額ライトに相当するパケット定額、パケット定額ライト、さらにauにはないパケットし放題が選べる。
- auにない特徴として、メールの全角192文字相当(2G)、全角128文字相当(3G)の受信は無料である。
[編集] オレンジプラン(X)
関東・中部地区のauのCDMA 1X の料金プランと通話料と無料通話分が同じで、ガク割、MY割、家族割、年割、無期限くりこしなどの各種割引サービスも同じように利用できる上、月額基本料金が税込みで210円安く設定されている。 最大の特徴は、auのCDMA 1X WINに相当するSoftBank 3Gの端末をCDMA 1Xの低料金で使えること(auのCDMA 1Xプランでは最新のCDMA 1X WIN端末を選択できない)。オレンジプラン(W)やauのCDMA 1X WINの料金プランでは、最大割引率の50%に達するのに11年掛かるのに対して、オレンジプラン(X)ではCDMA 1Xプランと同様に4年で割引率が52%になる。また、auのCDMA 1Xの料金プランでは選べないパケット定額(パケットし放題)がSoftBank 3Gで付加できる。
- auにない特徴としてメールの全角192文字相当(2G)、全角128文字相当(3G)の受信は無料である。
- パケット通信料は0.105円/パケットで、au 1Xの0.285円(WINは0.21円)/パケットより割安で、auの有料オプションの「パケット割」(定額1050円=無料通信)を適応したときの通信料に相当する。オプション料なしのパケット単価としては日本の携帯で最安。
- auの「MY割」に相当する「自分割」が用意されているため、MNP転入者に人気である。
- auのコミコミOneオフタイムに相当するオフタイムプランの通話で安く設定されているのはソフトバンク電話相手(携帯、固定)の通話となる。(auのコミコミOneオフタイムでは、au電話相手の通話が安く設定されている)
- 元にしたauの1Xプランに比較すると、最新の端末が選べる、パケットの定額プランが付けられる、パケット単価が安くなったなど改良されている部分も多いが、無期限くりこしの上限がオレンジ(W)に及ばないなど1Xプランと同等のままの制約もあるので注意を必要とする。
[編集] ブループラン
ブループランは、NTTドコモの料金プランと通話料と無料通話分が同じで、ファミリー割引、いちねん割引などの各種割引サービスも同じように利用できる上、月額基本料金が税込みで210円安く設定されている。 パケット通信割引はSoftBank 3Gでは、ドコモのパケ・ホーダイに相当するパケット定額ブループラン以外に、ドコモにはない2段階の定額条件のパケットし放題が選べる。また、ドコモのパケットパックに相当するパケット割引ブループランも選べる。
- 無料通信分(パケット割引をセットしたことによる上乗せを含む。)の海外での利用はできない。
[編集] オレンジ・ブループラン共通
- ゴールドプランと異なり、新スーパーボーナスの加入は必須ではない。
- 新規ユーザー/既存ユーザーの別や移動前の携帯電話事業者に依存することなく、いずれのプランでも申込み可能。
- NTTドコモ又はauが料金値下げ(基本料、通話料、メールなど基本部、オプションは含まない)を行った場合、24時間以内に対抗値下げを発表し、常に同等以下の安い価格で提供することを約束。システム変更に数ヶ月かかる場合でも、原則として発表時に遡って値下げ料金を適用する方針が発表されている。
- 2006年10月26日から2007年1月15日の「ソフトバンク大創業祭キャンペーン」中に携帯電話番号ポータビリティ(MNP)制度を利用してソフトバンクに移行した場合、移動前の携帯電話事業者の経年割引を引き継ぐことが可能。初年度から移動前の携帯電話事業者の利用年数に応じた基本料金の割引率が適用される。なお、旧契約会社の利用年数を引き継ぐ場合は、その利用年数を確認できる書類(請求書等)の写しが必要となる。
- 請求書の郵送は105円のオプション。
- web、S!メール(MMS)の利用はS!ベーシック315円のオプション。(SMSメールは、S!ベーシックの申し込み不要)
- 留守番電話機能は、SoftBank 3Gでは無料の標準サービス(有料の機能強化版もあり)、SoftBank6-2シリーズでは3件まで無料で他社と同等サービスは有料になる。
- 新スーパーボーナスにより移行する場合、ソフトバンクモバイルは、毎日3分以上ソフトバンク携帯に通話する場合は音声定額のゴールドプランを、それ以外はオレンジ/ブループランを選択することを推奨している。
- 割引前の基本料で対応するドコモ、auの料金プランより210円安く設定されているが、割引後の価格やオプションサービスまで考えて比較すると210円安くはならない。ただし、選べる端末の種類が異なることや、それぞれのオプションの中身がまったく同じではないことを考慮すると一概に比較できない。
[編集] 長期契約者の扱い
なお、本プランの導入された2006年10月26日現在、従来提供してきたプランの新規受付も申込みする事は可能である。
従来、ハッピーボーナス(2年間契約)・年間割引(1年間契約)・継続割引(期間契約なし)を利用していたユーザが、オレンジプラン・ブループランに移行する場合の扱いは次のようになる。
[編集] オレンジプラン
- ハッピーボーナス→自分割引[オレンジプラン(W)/オレンジプラン(X)](2年契約)
- 年間割引→年間割引[オレンジプラン(W)/オレンジプラン(X)](1年契約)
- 継続割引→長期利用割引[オレンジプラン(W)/オレンジプラン(X)](期間契約なし)
[編集] ブループラン
- ハッピーボーナス→1年割引[ブループラン](1年契約)
- 年間割引→1年割引[ブループラン](1年契約)
- 継続割引→長期利用割引[ブループラン](期間契約なし)また1年割引 [ブループラン] (1年契約)も選択できる。
なお、従来のプランからの変更に伴う契約解除手数料は発生しない。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- オレンジ/ブループラン - ソフトバンクモバイルの公式ページ
- オレンジ/ブループランの解説