ジャイアンツコーズウェイ
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性別 | 牡 |
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毛色 | 栗毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1997年2月14日 |
死没 | (現役種牡馬) |
父 | ストームキャット |
母 | マライアズストーム |
生産 | マイケル・テイバー |
生国 | アメリカ合衆国 |
馬主 | マイケル・テイバー スー・マグナー |
調教師 | エイダン・オブライエン |
競走成績 | 13戦9勝 |
獲得賞金 | 586,206アイルランド・ポンド 935,000ポンド 400,000フラン 938,000ドル |
ジャイアンツコーズウェイ(Giant's Causeway)は、アイルランドの競走馬である。GI6勝を数え、芝・ダートを問わず活躍し、連戦にも耐え、アイアンホースとの異名を残した名馬。
現在は種牡馬としても活躍している。
[編集] 戦績
生産国はアメリカで、父は名種牡馬として名高いストームキャット、母は芝・ダートで重賞を複数勝った馬。そこを「クールモアグループ」に購買され、総帥ジョン・マグナーと生産者マイケル・テイバーが折半することになった。主戦は日本でも重賞を勝っている、マイケル・キネーン。
アイルランドの名調教師オブライエンの元でデビューしたジャイアンツコーズウェイは、デビュー戦で7馬身差の快勝。続くフューチュリティーステークスで重賞初制覇を飾ると、フランスに遠征してGIのサラマンドル賞を制覇する。同期の同厩にはモルニ賞を勝ったファスリエフがいたが、故障のため引退しジャイアンツコーズウェイが厩舎1番手となる。
明けて3歳、初戦で古馬を一蹴しイギリス2000ギニーに挑むが、キングスベストの後方強襲に遭い2着。さらにアイリッシュ2000ギニーでも1番人気に支持されるが、プールデセデプーラン勝ち馬バチアーの逃げ切りを許しまたも2着に敗れてしまう。この後出走したセントジェームズパレスステークスで、ようやく1番人気に応えて勝利する。ここから、ジャイアンツコーズウェイの怒涛の快進撃が始まった。
続いて出走したのはエクリプスステークス。ファンタスティックライト、サキー、カラニシなどの強豪馬が顔をそろえた中、キネーンの負傷によりこのときのみジョージ・ダフィールドに乗り替わっていたこともあってか、5番人気にとどまる。しかしレースではカラニシの追い込みを封じて勝利する。サセックスステークスも楽勝し、インターナショナルステークスではカラニシとの再戦に勝利する。さらに当初モンジューが出走予定だったアイリッシュチャンピオンステークスにも、モンジューに代わって出走し、調整不足ながらも勝利。この5連勝の間、わずかに12週間。残すはミルリーフのGI6連勝となった。
ところが、クイーンエリザベス2世ステークスでは伏兵オブザーヴァトリーの強襲に遭い2着となり、惜しくも6連勝はならなかった。このあとチャンピオンステークスを回避し、なんとブリーダーズカップ・クラシックに出走することとなる。レースにはフサイチペガサス、ティズナウ、レモンドロップキッドらの強豪が顔をそろえた中で3番人気となる。そして、最後の直線でティズナウと激しく競り合った結果、わずかにクビ差及ばす2着となった。この結果、カルティエ賞の最優秀3歳牡馬は凱旋門賞勝ち馬シンダーに取られるが、代わりに年度代表馬の栄誉を得た。
[編集] 種牡馬として
父ストームキャットの後継種牡馬として、世界をまたに駆けた活躍を見せている。初年度産駒からは、イギリス2000ギニー勝ち馬のフットステップスインザサンド、ジョッケクルブ賞勝ち馬のシャマーダルなどが出ており、今後の産駒の活躍がいっそう期待される。
[編集] 血統表
ジャイアンツコーズウェイの血統 (ノーザンダンサー系 Nasrulla5×5=6.25%/Bold Ruler 4×5=9.38%/Hail to Reason 4×5=9.38%) | |||
父
Storm Cat 1983 黒鹿毛 |
Storm Bird 1978 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
South Ocean | New Providence | ||
Shining Sun | |||
Tetingua 1976 栗毛 |
Secretariat | Bold Ruler | |
Somethingroyal | |||
Crimson Saint | Crimson Satan | ||
Bolero Rose | |||
母
Mariah's Storm 1991 鹿毛 |
Rahy 1985鹿毛 |
Blushing Groom | Red God |
Runaway Bride | |||
Glorious Song | Halo | ||
Ballade | |||
Immense 1979鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason | |
Bramalea | |||
Imsodear | Chieftain | ||
Ironically F-No.11 |