ショーン・ギルバート

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ショーン・ギルバート（Shawn Gilbert；1965年 3月12日～　）は、日米のプロ野球選手（内野手、右投げ右打ち）である。

アメリカニュージャージー州出身。フレズノ州立大から1988年にミネソタ・ツインズに入団するも、なかなかメジャー昇格できず、トレード要員として数球団を転々とし、メジャーデビューしたのは1997年、ニューヨーク・メッツにおいて。1998年シーズン途中にセントルイス・カージナルスに移籍し、さらには2000年シーズンをロサンゼルス・ドジャースで過ごす。
一方、2001年、日本の大阪近鉄バファローズでは、慢性的なショート不足に陥っていた。新里紹也、山下勝己、前田忠節、ルーキーの阿部真宏らがレギュラーを争っていたが、いずれも決定力に欠いていた。そこでフロントは、その年から業務提携を締結していたロサンゼルス・ドジャースの副社長であり、近鉄球団スペシャルアドバイザーであるトミー・ラソーダ氏のコネクションを使い、当時ドジャース3Aでプレーしていたギルバートの獲得に成功（ちなみにこの年、ラソーダ氏のルートで獲得したのはバーグマン、パウエルに続き3人目）。

来日したギルバートはさっそくショートのポジションを与えられた。打順は主に8番を打つことが多かった（これはチーム事情からやむを得ない側面がある。当時近鉄のラインナップは1番から大村直之－水口栄二－タフィ・ローズ－中村紀洋－礒部公一－吉岡雄二－川口憲史と固まっており、空いているのは8番か9番しかなかった）。
途中入団の選手にしてはギルバートはまずまずのプレーを見せたが、チャンスに弱い側面があった（優勝を決めた2001年9月26日の対オリックス・ブルーウェーブ戦では9回裏3点ビハインドの場面、無死2,3塁の大チャンスで打席が回ってきながら、代打に益田大介を送られている。ただしこれに関して、当時監督を務めていた梨田昌孝は「3点リードしていればオリックスは守護神の大久保勝信を投入してくることは分かっていたから、右の大久保に対してはギルバートの打順で左の益田を送ることは予定していた」と語っている）。それでも明るい性格で、日本シリーズ前には頭を短く刈り込み、いわゆる「猛牛マーク」のみ残すというパフォーマンスでムードメーカーとして欠かせない存在となったが、やはりチャンスでの勝負弱さが仇となり、2001年シーズン限りで解雇となった。