シフクノオト

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シフクノオト
Mr.Children のアルバム
リリース	2004年 4月7日
ジャンル	J-POP
時間	60分 38秒
レーベル	トイズファクトリー
プロデュース	小林武史
チャート順位
最高順位1位(オリコン)
売上枚数
累計売上141万枚(オリコン)
Mr.Children 年表
IT'S A WONDERFUL WORLD (2002年)	シフクノオト (2004年)	I ♥ U (2005年)

シフクノオトは、Mr.Childrenが2004年 4月7日にリリースした11枚目のアルバムである。

アルバム名には、「至福の音」という意味や、ありのままを聴いて欲しいという意味で「私服の音」、また「至福ノート(音符)」など複数の意味がこめられている。このアルバムの仮タイトルは｢コミックス」。

[編集] 概要

前作から約2年ぶりに発売されたオリジナルアルバム。ジャケットを手掛けたのは、SMAPなど数々のアーティストのCDジャケットを作成してきたデザイナーである佐藤可士和。なお、この期間に参加した企画盤の『僕が僕であるために』や『Any』のB面曲『I'm sorry』は未収録となった。初回版にはアルバムのレコーディング風景を収めたドキュメンタリー DVDが付属されている。

[編集] 収録曲

言わせてみてぇもんだ

アルバムタイトルからは連想できない強烈な歌詞から始まる事でリスナーの度肝を抜いた。ラストがいきなり切れるので、次の『PADDLE』がすぐに始まるように聞こえる。仮タイトルは「身から出た錆」。
PADDLE

歌詞が底抜けに明るく、応援歌としてもファン以外からの評価も高い。NTTドコモCMソングに使用された。広瀬香美に影響されて作った曲である。（おそらくアルバム『LOVEBIRD』の『The Shining Story』である。）仮タイトルは｢ほんの束の間」。
掌

テーマは「違う事を前提として人は認め合う事が出来るのか」。戦争のことでもあるが、ありふれた日々での食い違いのことでもある。
くるみ

桜井が後に、自分がいいたい事が全て詰まってるような気がすると言わしめた名曲。PVの完成度も高く、メンバーも一番気に入っている。また、映画「幸福な食卓」主題歌になり、2006年11月発売の『しるし』に新たに録り直されたバージョンが収録される。
花言葉

切ないメロディーと歌詞が印象的な曲で、ファンからの人気が高い。若干初期の作風をにおわせる。仮タイトルは「はなことば」。
Pink～奇妙な夢

ミスチル特有のダークなナンバー。
血の管

『君が代』をイメージして作られた楽曲。桜井曰く「葬式みたいなイントロ」。死別を連想させる歌詞も特徴。どちらかと言えばダークな印象をうける作品。　
空風の帰り道

『HERO』のカップリング。人気が高かったので、アルバムにも収録された。追い風と向かい風では時間の流れが違うという構成。
Any　

NTTドコモCMソングとしてOAされていた。この曲に出てくる「12色の心」という歌詞が偶然にも、12曲入りのアルバムとリンクしている。この曲を発表直後に桜井の小脳梗塞でグループが活動休止へ追い込まれ、そのニュースは一般新聞にも記事が出るほどであった。桜井がこの曲を偶然病床で聴いた際に、歌詞に込めたメッセージがまさか自分を励ますことになるとは思っていなかったと語っている。余談だが、この曲はシングル曲で初めてタイトルが一切歌詞中にもコーラスにも出てこない楽曲でもある。
天頂バス

タイトルの「天頂」には、「転調」や「店長」などの別の意味もこめられている。曲の展開は実験的な内容になっている。また、このアルバムのCMでは桜井がペンキの中へ飛び込むところでこの曲が流れる、という内容であった。ちなみに、この撮影で桜井は肋骨を折ったそうである。仮タイトルは｢1st Song 118」。
タガタメ

ボーカル桜井の病気が治ってからラジオのみで発表された曲で、その後2005年愛知万博の赤十字新月館のテーマソングや、日清食品カップヌードルのCM「NO BORDER」シリーズとしても使用された。シングルカットはされていないが、その経緯からシングル曲以上に特別扱いされている曲でもある。Jポップ史上でもトップクラスのインパクトの強さと、底知れない光を放っている。テレビ放送による楽曲の披露はニュース23とクリスマスの約束における小田和正とのライブのみである。仮タイトルは「パッパラパー」。
HERO

『タガタメ』の次の曲がこの曲なのはメンバーの意図。壮大な『タガタメ』のスケール感を相対的にも上手く包み込み、なおかつアルバム全体さえもまとめてしまうシングル曲。前作『Any』から続くNTTドコモのCMソングとしても採用され、タイアップ自体は『PADDLE』まで続くこととなる。パペットアニメーションによるPVも話題になり、製作者の村田朋泰はこのPVがきっかけで名が広まったといっても過言ではない。

ちなみに、この年に発売されたBank Bandのアルバム「沿志奏逢」でセルフカバーされていて、特に2005年7月に行われた「ap bank fes'05」では演奏中に桜井が感涙して大きな話題になった。

前作:
IT'S A WONDERFUL WORLD

Mr.Childrenのオリジナルスタジオレコーディングアルバム

次作:
I ♥ U

オリコン週間アルバムチャート第1位 2004年 4月19日付
前作: 宇多田ヒカル『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1』	Mr.Children 『シフクノオト』	次作: 宇多田ヒカル『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1』