ザ・キング・オブ・ファイターズ
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『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(THE KING OF FIGHTERS)は、1994年にSNKがゲーム機「ネオジオ」で発売した対戦型格闘ゲームのシリーズ名、またその劇中で開催されている世界規模の格闘大会の名称(なお、そもそもは同社の作品『餓狼伝説』の舞台である格闘大会の名称として使われていた言葉でもある)。略称は、頭文字を取って「KOF」が文字媒体での、 「キンファイ」が口頭でのそれぞれ主流となっている。
[編集] 概要
このシリーズ作品は、従来の対戦型格闘ゲームと異なりプレイヤーは3人一組(作品によっては4人一組)のチームを選択し、他のチームと勝抜き戦を戦うというシステム。
同社の看板ゲーム(餓狼伝説、龍虎の拳など)のキャラクターが出場するドリームマッチという設定と、「ドット絵ではSNKはカプコンに劣る」というそれまでのイメージを完全に払拭する画面とが注目を浴び大ヒットした。
ちなみに本来ならば龍虎の拳と餓狼伝説とでは設定された年代に開きがあるため、それぞれのゲーム中の姿のままでの競演は不可能なはずであるが(例えば餓狼シリーズにおいては中年男性であるギース・ハワードだが、“正式”に「龍虎の拳2」に登場した際はリョウやロバートと同年代の青年であった)、このゲームの世界ではお祭りということで無視されている。1996年以降各キャラクターの年齢進行が止まったのも同様である。最近の作品では“現代”の餓狼、“過去”の龍虎に加え、“未来”の餓狼MOWや風雲シリーズ(風雲黙示録及び風雲スーパータッグバトル)、そして武力 ~BURIKI ONE~のキャラまでもが出場した。またテリー・ボガードも2003から餓狼MOWでの服装に変わっている。同社はこのゲームを「対戦格闘キャラクターゲーム」と位置付けている。
ゲーム中のキャラの技やセリフなどで、漫画や特撮などのパロディが顕著に見られるのも特徴(時にキャラ丸ごとなどと言うケースもあり、やりすぎだと指摘する声も)。また、ストーリーに関しては、オロチ編のクリスやネスツ編のクーラなどの子供キャラが重要な位置につけられている場合もある。
今ではKOFもしくはキンファイという略称が定着したが、初期に存在した略称のキンターズで呼ぶ人も少なくはない。また和歌山などごく一部ではまれにザッキンという呼び方もされるようだ。
1994年から毎年新作がリリースされているが、2001年はSNKの倒産にともないサン・アミューズメント(後にSNKネオジオと社名変更後、SNKプレイモアに吸収合併された)が販売。2002年以降はプレイモア(現SNKプレイモア)が販売している。
[編集] 作品シリーズ
(始作機種別)
[編集] NEOGEO
[編集] THE KING OF FIGHTERS '94
- 国ごとの代表8チーム。チームメンバーは固定でエディットは無し(2004年12月28日にKOF10周年記念作品としてリメイクして発売されたプレイステーション2版『~ RE-BOUT』ではエディット可能になった)。基本は3対3でKOかタイムアップで交代、仕切りなおし。
- 操作系はすでに実績のある餓狼伝説スペシャルをベースに、龍虎シリーズなどの要素を取り入れた最大公約数的な手堅いものにまとめられ、他作品から登場しているキャラについては、技の性質などは若干変更されてるものはあるがコマンドは元作品と全く同じというのが売りのひとつ。コマンドの種類にある程度統一感の持たされた後期と違い、複雑で汎用性のない超必殺技コマンドはヘビーユーザーには喜ばれた。また、シリーズで本作のみ、超必殺技がインストカードに書かれておらず、餓狼伝説2や龍虎の拳のように一応隠し要素扱いになっていた。
- 日本チームが主人公だが、1P側の初期カーソルはイタリアチーム(=餓狼伝説チーム)に、2P側の初期カーソルはメキシコチーム(=龍虎の拳チーム)にあわさっている。また基本操作の説明(HOW TO PLAY)もテリーとリョウが務めているが、これは当初、開発スタッフからは「ぜひ京を出してくれ」という要望が強かったらしいのだが、ビジネスの事を考えて、知名度でテリーとリョウを出すことになったらしい('95からは京が出るようになっている)。ストーリーが軽視されがちな対戦格闘ゲームにおいて、チームとしての参戦理由をチームストーリーとして紹介したりするなど、キャラクターのバックグランドやストーリー進行などに配慮した作品となっている。しかし一応各チームは各国の代表という設定の筈だが、その枠である国の出身者が少ない、もしくはいない場合が少なくなく、そういう事にはあまり力を入れていないようである。キャライラストはオリジナルの'94では森気楼が、『~ RE-BOUT』ではヒロアキが担当した。
- ちなみに『~ RE-BOUT』では、ネオジオROMカセット版もプレイできるが、PS2版に合わせてか、ゲームセレクトが一部変更されていたり、基本操作の説明が削除されている。また、コンティニュー制限が無い。
- 余談だが主人公チームのコンセプトは『地震(大門)、雷(紅丸)、火事(京)、親父(柴舟)』であった。
- 出場キャラクター
- 日本チーム(主人公チーム):草薙京、二階堂紅丸、大門五郎
- イタリアチーム(餓狼伝説チーム):テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー・ヒガシ
- メキシコチーム(龍虎の拳チーム):リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、タクマ・サカザキ
- ブラジルチーム(怒チーム):ハイデルン、ラルフ、クラーク
- 中国チーム(サイコソルジャーチーム):麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎
- イギリスチーム(女性格闘家チーム):不知火舞、ユリ・サカザキ、キング
- 韓国チーム(キムチーム):キム・カッファン、チャン・コーハン、チョイ・ボンゲ
- アメリカチーム(アメリカンスポーツチーム):ヘビィ・D!、ラッキー・グローバー、ブライアン・バトラー
- ボスキャラクター:ルガール・バーンシュタイン
- エディット専用(『~ RE-BOUT』のみ):草薙柴舟
[編集] THE KING OF FIGHTERS '95
- オロチ編(~'97)。これよりチームが任意で組み合わせ可能になった(なおこの作品のみキャラ選択時に「チームエディットしますか?」という表示が出る)。各キャラクターが「年を取った」のはこの作品きりで、以後年齢設定が固定された(出場を逃したアメリカンスポーツチームは復活した'98で1歳年を取る)。
- 草薙京のライバル八神庵や、オロチの力などが次第に語られることとなり、ストーリーとキャラクター重視の傾向に拍車がかかる。また、前年の大会結果を下敷きとしてストーリーが進行していく型が作られたのも'95からと言える。'95は'94を改良した作品でもあり、'94独自のストイックな操作感覚は'95である意味での完成を見た。継承する作品の出なかった本作のみのゲームバランスを好むファンにより現在でも大会が開かれる事がある。
- ゲームバランス的には従来のパワーMAXで攻撃力1.5倍に加えパワーMAX時の非ダメージが1.125倍が追加されたことによりほとんどのキャラに即死コンボが可能となり、また、ガードキャンセルもパワーMAX時は1発目から使用することも出来るため、ハイリスクハイリターンのゲーム性となった。また、アーケード版のKOFシリーズでは珍しくラスボスまで使用可能である。
- 出場キャラクター
[編集] THE KING OF FIGHTERS '96
- 攻撃避けが廃止され新たに緊急回避動作(前転)が導入。フロントステップがランに、ジャンプも小、中が追加されてスピーディーなゲーム性になる。また、前作が待ちが圧倒的に有利との声が多かったためか、全体的に飛び道具が大幅に削除・変更され接近戦での攻めを主体とする戦闘になった。これまで超必殺技は一人ひとつというのが決まりだったが、本作よりキャラによっては複数持つことが可能になったため、これまで通常必殺技だった覇王翔吼拳がようやく超必殺技扱いになった。また、コマンド受付が非常にシビアになっている。ストーリー展開はますます濃厚になり、ゲームの外で語られるチームストーリーのボリュームも増加。オロチ編の鍵を握るゲーニッツや神楽ちづるといったキャラクターが登場し、ゲームコンセプトは「SNKキャラの夢の対戦」からシフト。完全に独自路線へと移行した。
- なお、キング、ユリのサービスカット(脱衣KO)が本作から廃止された。
- ちなみにユリの場合、時間切れ引き分けの時に肩部分を露出させるという演出があった(下着は見えない)
- 出場キャラクター
*1の三人で組む事で特殊エディットチーム「三種の神器チーム」となる。
[編集] THE KING OF FIGHTERS '97
- パワーゲージを、龍虎の拳や従前の3作のように自力で溜めるエキストラモードと、攻撃することによって溜め、3本までゲージをストック可能なアドバンストモードの2種類から選べるように。省略コマンドにより必殺技、超必殺技が簡易にでるようになっている(この作品は暴発するほど出やすかった。続編では多少シビアに調整される)。オロチ編最終章。やや強引に終わらせた感じは否めないが、人気キャラである草薙京と八神庵との決着など、シリーズ最大の注目作となった。
- ちなみに'97スペシャルチームのメンバーはゲーメスト・ネオジオフリーク・ファミ通の3誌での投票で決まったが、出来レースであると言う声が高い(全員餓狼キャラなのがそう思わせる要因のようである)。
- ステージBGMが京、アテナなど特定のキャラクターの登場時しか使用されないのが特徴。それ以外のキャラクターの時は歓声などの効果音程度しか使用されない。
- 余談だが前年のゲーニッツとあわせるとオロチ四天王は『地震(社)、雷(シェルミー)、火事(クリス)、大山嵐(ゲーニッツ)』という個性のカルテットであった。大山嵐は「おおやまじ」と読み、嵐・台風の事だが、この大山嵐がいつのまにか響きの似た親父にすり変わって広まったのが『地震、雷、火事、親父』という言葉だと言われる。社・シェルミー・クリスの若者3人に対してゲーニッツは十分にオヤジではあるが父親ではない。『地震、雷、火事、親父』の親父は単なる中年男性の事ではなく父の意ではあろうと思われるため(彼がもし神父ならファーザーと呼ばれるが、彼は牧師である)、こちらの組み合わせは成立していないと見るのが妥当である(ちなみに、'95では主人公チームの3人に草薙柴舟を加えて『地震、雷、火事、親父』になる。また、開発者によると社達は主人公チームの三人に対応するよう能力が設定されたらしく、元々は主人公チームのデザインの時点で考えにあったものかもしれない)。
- 出場キャラクター
- 主人公チーム:草薙京*1*2、二階堂紅丸、大門五郎
- 餓狼伝説チーム:テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー・ヒガシ
- 龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、ユリ・サカザキ
- 怒チーム:レオナ、ラルフ、クラーク
- サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎
- 女性格闘家チーム:神楽ちづる*1、不知火舞、キング
- キムチーム:キム・カッファン、チャン・コーハン、チョイ・ボンゲ
- '97スペシャルチーム:ブルー・マリー、ビリー・カーン、山崎竜二
- ニューフェイスチーム:七枷社、シェルミー、クリス
- エディット専用:八神庵*1、矢吹真吾*2
- 乱入キャラクター(隠しとして使用可):ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ、ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ
- ボスキャラクター(隠しとして使用可):乾いた大地の社、荒れ狂う稲光のシェルミー、炎のさだめのクリス
- ボスキャラクター(一部家庭用でのみ隠しとして使用可):オロチ
*1の三人で組む事で、特殊エディットチーム「三種の神器チーム」となる。
*2の二人と任意一人(八神庵とレオナ以外)で組む事で、特殊エディットチーム「京&真吾チーム」となる。
[編集] THE KING OF FIGHTERS '98
- フルタイトルは「THE KING OF FIGHTERS '98 -DREAM MATCH NEVER ENDS-」。基本的にはオロチ編('95~'97)の集大成だが、アメリカンスポーツチームが復活しているため、'94とオロチ編を合わせた集大成と言える。オロチ編が完結したため特にストーリーは設けず、代わりに各キャラクターへのインタビューが存在していたりと、お祭り的要素が強い。なお、ドリームキャスト版は『THE KING OF FIGHTERS DREAM MATCH 1999』というタイトルなので注意。システムはここまでの集大成であり、対戦バランスは歴代KOF随一と言われている。
- 出場キャラクター
- 主人公チーム:草薙京、二階堂紅丸、大門五郎
- 餓狼伝説チーム:テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー・ヒガシ
- 龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、ユリ・サカザキ
- 怒チーム:レオナ、ラルフ、クラーク
- サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎
- 女性格闘家チーム:神楽ちづる、不知火舞、キング
- キムチーム:キム・カッファン、チャン・コーハン、チョイ・ボンゲ
- オロチチーム:七枷社、シェルミー、クリス
- '97スペシャルチーム:ブルー・マリー、ビリー・カーン、山崎竜二
- 八神チーム:八神庵、マチュア、バイス
- おやじチーム:ハイデルン、タクマ・サカザキ、草薙柴舟
- アメリカンスポーツチーム:ヘビィ・D!、ラッキー・グローバー、ブライアン・バトラー
- エディット専用:矢吹真吾、ルガール・バーンシュタイン
- 隠しキャラクター:乾いた大地の社、荒れ狂う稲光のシェルミー、炎のさだめのクリス
- ボスキャラクター:オメガ・ルガール
[編集] THE KING OF FIGHTERS '99
- ネスツ編(~2001)。ストライカーシステムが導入され、4人チーム制となる。また、この作品のみ緊急回避が途中で攻撃を出せる「かわし移動」に変更されていた。ドリームキャスト版『~ EVOLUTION』ではネオジオポケット(カラー専用)ソフト『THE KING OF FIGHTERS バトルDEパラダイス』との連動によりパワーアップするエキストラストライカーが追加された。SFテイストのネスツ編が開始。なお主人公も草薙京からK'へ変更。設定や展開に無理矢理なものが多く、ストーリーとしては破綻だらけな展開ではあったが、ネオジオとは思えないデモグラフィック技術の向上により、雰囲気は'97までとは一線を画すものとなった。また、かつてKOFに関わっていたスタッフが参加した彩京の格闘ゲーム『堕落天使』が発売された後であったためか、その影響かと思われるものがところどころに散見される。
- 出場キャラクター
- 主人公チーム:K'、マキシマ、二階堂紅丸、矢吹真吾
- 餓狼伝説チーム:テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー・ヒガシ、不知火舞
- 龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、ユリ・サカザキ、タクマ・サカザキ
- 怒チーム:レオナ、ラルフ、クラーク、ウィップ
- サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎、包
- 韓国チーム:キム・カッファン、チャン・コーハン、チョイ・ボンゲ、ジョン・フーン
- 女性格闘家チーム:キング、ブルー・マリー、藤堂香澄、李香緋
- エディット専用:草薙京-1、草薙京-2
- ボスキャラクター:クリザリッド
- 隠しキャラクター:草薙京、八神庵
- エクストラストライカー(『'99EVOLUTION』のみ):セス、ヴァネッサ、草薙京SP、麻宮アテナSP、大門五郎、神楽ちづる、ビリー・カーン、山崎竜二、アルフレッド、フィオ(CV:森角香奈子)、天童凱、霧島翔(CV:岩田光央)
[編集] THE KING OF FIGHTERS 2000
- 開発元がSNKとしては最後の作品(ちなみに販売元がSNKとしての最後の作品は「戦国伝承2001」)。SNK開発最後の作品ということでほとんどが過去のSNKキャラで構成されたアナザーストライカーが登場。さらには一部キャラにのみ隠しコマンドで出現するマニアックストライカーも存在する。これまでキャライラストを担当した森気楼は翌年カプコンに移籍してしまうため、これまた最後である。ネスツ編第2章。デモグラフィックは相変わらず秀逸。K'と対になる存在のクーラ・ダイヤモンドが初登場する。
- 出場キャラクター(/の後ろはアナザーストライカー、さらに/の後ろはマニアックストライカー)
- 主人公チーム
- 紅丸チーム
- 餓狼伝説チーム
- 龍虎の拳チーム
- 怒チーム
- サイコソルジャーチーム
- 韓国チーム
- キム・カッファン/キム・スイル(from 風雲スーパータッグバトル、キムの未来の親戚)
- チャン・コーハン/キム・ドンファン/スマートチャン(痩せて男前になったチャン)
- チョイ・ボンゲ/キム・ジェイフン/クールチョイ(背が伸びてお笑いキャラではなくなったチョイ)
- ジョン・フーン/カン・ベダル(CV:竹本英史)(オリジナルキャラクター。ジョンのモデルはビッコム社の『ファイトフィーバー』の2Pキャラ、キム・フーンであることから、1Pキャラであるハン・ベーダルをもじったキャラと思われる)
- 女性格闘家チーム
- エディット専用
- 乱入キャラクター(隠しとして使用可)
- クーラ・ダイアモンド(ストライカー時はキャンディー・ダイアモンド)/フォクシー/ルガール・バーンシュタイン
- ボスキャラクター:ゼロ
- マニアックストライカー(PS2版のみ):ヘビィ・D!、ラッキー・グローバー、ブライアン・バトラー、ハイデルン、ヴォルフガング・クラウザー、Mr.ビッグ、ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ、ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ、オロチ、クリザリッド
[編集] THE KING OF FIGHTERS 2001
- 4人のうち0~3人の任意の人数をストライカーに出来るタクティカルオーダー導入(ライフはストライカー以外で分配)。そのため、今のところROUND7が存在する唯一のKOFでもある。また相手が画面端まで吹っ飛んで跳ね返るワイヤーダメージもこの作品から。キャライラストはノナが担当。開発はイオリスとブレッツァソフト(後にサン・アミューズメントに吸収合併、その際にSNKネオジオと改名)が、販売はサン・アミューズメントがそれぞれ担当した(ちなみに、オープニングには一応、SNKが関わる最後の作品ということで、SNKのロゴが出てくる)。韓国資本の流入により、出場キャラクターなどにその影響が濃く見られる。年に1度のリリースというハードスケジュールとSNK倒産というゴタゴタが影響したのか、ストーリー展開、特にネスツ編で山積していた伏線や謎が納得できる形で終了しておらず(語られなかった裏設定が嬉野秋彦著の小説版で明かされるという事態にもなった)、この作品への不満は今でも「なかった事にすべきだ」などと悪態をつかれるほど未だ語り草となっている。また、開発スポンサーが日本の企業でないためか、全体的に日本語の表現が非常に未熟である。誰がどこからどうみてもAKIRAの島鉄雄そのままのK9999の存在が物議を醸した。そのため、このKOFには「韓国企業に乗っ取られたKOF」との僻目ともとれる蔑称が存在するが、「第1章に当たる'99からいきなり外しているのでネスツ編自体が黒歴史である」との酷評も存在する。
- 出場キャラクター
- 主人公チーム:K'、マキシマ、ウィップ、麟
- 日本チーム:草薙京、二階堂紅丸、大門五郎、矢吹真吾
- 庵チーム:八神庵、セス、ヴァネッサ、ラモン
- ネスツチーム:クーラ・ダイアモンド、フォクシー、K9999、アンヘル
- 餓狼伝説チーム:テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー・ヒガシ、ブルー・マリー
- 龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、ユリ・サカザキ、タクマ・サカザキ
- 怒チーム:レオナ、ラルフ、クラーク、ハイデルン
- サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎、包
- 女性格闘家チーム:不知火舞、キング、李香緋、四条雛子
- 韓国チーム:キム・カッファン、チャン・コーハン、チョイ・ボンゲ、メイ・リー
- ボスキャラクター:ゼロ(専属ストライカーとしてグルガン、龍、クリザリッド)、イグニス
[編集] THE KING OF FIGHTERS 2002
- フルタイトルは「THE KING OF FIGHTERS 2002 -Challenge to Ultimate Battle-」。ストライカー廃止、完全3x3。ネスツ編が完結し、「'98」のようなお祭り的なものに。一応、ネスツ編('99~2001)の集大成だが、ネスツ編のキャラが数人削除され、オロチ編のキャラが復活している。開発はイオリスとブレッツァソフトが、販売はプレイモア(現:SNKプレイモア)がそれぞれ担当した。
- 対戦格闘ゲームとして評価は高く、未だに稼動しているゲームセンターは多い。同じくバランスの評価の高い'94、'98と合わせて「KOFは4年(4作)に1度名作が登場する」というジンクスがファンの間で囁かれている。
- 出場キャラクター
- 日本チーム:草薙京、二階堂紅丸、大門五郎
- 餓狼伝説チーム:テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー・ヒガシ
- 龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、タクマ・サカザキ
- 怒チーム:レオナ、ラルフ、クラーク
- サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎
- 女性格闘家チーム:不知火舞、ユリ・サカザキ、メイ・リー
- 韓国チーム:キム・カッファン、チャン・コーハン、チョイ・ボンゲ
- '96チーム:八神庵、マチュア、バイス
- '97チーム:ブルー・マリー、ビリー・カーン、山崎竜二
- '98チーム:七枷社、シェルミー、クリス
- '99チーム:K'、マキシマ、ウィップ
- 2000チーム:セス、ヴァネッサ、ラモン
- 2001チーム:クーラ・ダイアモンド、K9999、アンヘル
- ボスキャラクター:オメガ・ルガール
- 隠しキャラクター:乾いた大地の社、荒れ狂う稲光のシェルミー、炎のさだめのクリス、KUSANAGI
- 家庭用追加キャラクター(DC版・PS2版):矢吹真吾、キング
- 家庭用追加キャラクター(PS2版のみ):ギース・ハワード、ゲーニッツ、ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ
[編集] THE KING OF FIGHTERS 2003
- アッシュ編(現在継続中)。開発が韓国から日本主導に戻る。開発はSNKネオジオ(旧:サン・アミューズメント)が、販売はSNKプレイモア(旧:プレイモア)がそれぞれ担当した。ラウンド制を廃止し、全員KOされるまで試合を続行し、途中交代可能なマルチシフト制に。MAX超必殺技に代わってリーダーキャラのみが出せるリーダー超必殺技導入。旧ゲームシステムを一新したが、操作性・ゲームバランスに難点が多く、その面での低評価は避けられない。キャライラストは新たにFALCOONが担当(後に彼は家庭用KOFのプロデューサーへ)。新章のストーリーでは、オロチ編を伏線に利用しつつ、新たな展開と奇抜な新主人公アッシュの活躍が描かれている。また、PS2版では主人公チーム3人のさらなる設定が収録されていたり、システム面を調整した「アレンジモード」が追加されている。
- 出場キャラクター
- 主人公チーム:アッシュ・クリムゾン、デュオロン、シェン・ウー
- 餓狼伝説チーム:テリー・ボガード、ジョー・ヒガシ、グリフォンマスク
- 極限流チーム:リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、ユリ・サカザキ
- 怒チーム:レオナ、ラルフ、クラーク
- 女子高生チーム:麻宮アテナ、四条雛子、まりん
- 韓国チーム:キム、チャン・コーハン、ジョン・フーン
- 女性格闘家チーム:不知火舞、キング、ブルー・マリー
- アウトローチーム:ビリー・カーン、山崎竜二、牙刀
- K'チーム:K'、マキシマ、ウィップ
- 紅丸チーム:二階堂紅丸、大門五郎、矢吹真吾
- エディット専用:草薙京*1、八神庵*1
- ボスキャラクター(隠しとして使用可):KUSANAGI、神楽ちづる*1
- ボスキャラクター(一部家庭用でのみ使用可):アーデルハイド、神楽マキ、無界
*1の三人で組む事で特殊エディットチーム「三種の神器チーム」となる。
[編集] ATOMISWAVE
[編集] THE KING OF FIGHTERS NEOWAVE
- 2004年発売。シリーズ初のATOMISWAVE作。ほぼ「2002」の作り直し的な作品(マイナーアップバージョンのようなもの。そのため、本シリーズには含まれない)だが、3種類のモードを選択可能。同ハード共通カード使用による特典あり。
- 勝利メッセージやデモ・エンディング映像がカットされているという、KOFというゲームの立ち位置を誤解した仕様には不満の声が高い。アトミスウェイブではXIに、ネオジオでは2002に取って代わられる形となり、現在では稼働している姿を見ることも希である。
- 本作では、かつて'96でボスチームとして登場したギース・ハワードが「龍虎の拳2」に登場した頃の姿でボスを務めており、もともと年代差を無視した作品とは言え一度は中年の姿で登場したキャラが若返って再登場した事は話題を呼んだ。なおその際、姿や動き方がこれまでのKOFシリーズ登場キャラの中では郡を抜いて原作そのままであったため、ゲーム全体の雰囲気からは若干浮いてしまっていて、キャラのイメージや設定とは無関係にそこはかとなくユーモラスな印象を受けたユーザーが少なくないようである。
- 出場キャラクター
- 日本チーム:草薙京、二階堂紅丸、大門五郎
- 餓狼伝説チーム:テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー・ヒガシ
- 龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、タクマ・サカザキ
- 怒チーム:レオナ、ラルフ、クラーク
- サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎
- 女性格闘家チーム:不知火舞、ユリ・サカザキ、キング
- 韓国チーム:ジョン・フーン、チャン・コーハン、チョイ・ボンゲ
- '96チーム:八神庵、マチュア、バイス
- '97チーム:ブルー・マリー、ビリー・カーン、山崎竜二
- '98チーム:七枷社、シェルミー、クリス
- '99チーム:K'、マキシマ、ウィップ
- 混合チーム:草薙柴舟、クーラ・ダイアモンド、矢吹真吾
- ボスキャラクター(隠しとして使用可):ギース・ハワード
- 隠しキャラクター:乾いた大地の社、荒れ狂う稲光のシェルミー、炎のさだめのクリス、キム、ヴァネッサ、ラモン
- 隠しキャラクター(家庭用のみ):セス、アンヘル、メイ・リー、KUSANAGI、オメガ・ルガール
[編集] THE KING OF FIGHTERS XI
- 2005年発売。シリーズの最新作で、『2003』の続編にあたる(アッシュ編第2章)。SNKネオジオを吸収合併したSNKプレイモア単独による開発・販売となる。前編より一年以上開いたため、タイトルの年号が廃止される。前作『2003』のシステムを正統進化させたものを採用。『2003』の時よりもゲームバランスは格段に改善された。イラストはヒロアキが担当。ゲーム中のデモグラフィックなどはノナが担当し、これまでのシリーズを遙かにしのぐ出来だった。エンディングを含む各デモシーンとストーリー展開、チームストーリーなどは、シリーズ最高峰だと言われている。しかしタイムアップ時による判定が「ジャッジメントインジケーター」に変化し、体力に依存するものではなくなった。このシステムについては不満の声が多い。
- PS2版の家庭用ではシステム面やキャラクターを調整した「アレンジモード」、家庭用キャラクター(後述)、オリジナルアレンジBGMなどが追加されている。
- 出場キャラクター
- 主人公チーム:アッシュ・クリムゾン、オズワルド、シェン・ウー
- ライバルチーム:エリザベート・ブラントルシュ、デュオロン、二階堂紅丸
- 餓狼伝説チーム:テリー・ボガード、キム、ダック・キング
- 龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ、ユリ・サカザキ、キング
- 怒チーム:ラルフ、クラーク、ウィップ
- サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ、椎拳崇、桃子
- エージェントチーム:ヴァネッサ、ブルー・マリー、ラモン
- 餓狼MOWチーム:B.ジェニー、牙刀、グリフォンマスク
- アンチ極限流チーム:如月影二、藤堂香澄、まりん
- K'チーム:K'、クーラ・ダイアモンド、マキシマ
- 京&庵チーム:草薙京、八神庵、矢吹真吾
- 乱入キャラクター(タイムリリースで使用可):アーデルハイド・バーンシュタイン、天童凱、ジャズウ、ズィルバー、ショー・疾風
- ボスキャラクター(PS2版でのみ使用可):紫苑、禍忌
- 家庭用追加キャラクター:不知火舞、ギース・ハワード、タン・フー・ルー、ロバート・ガルシア、Mr.ビッグ、双葉ほたる、草薙京(性能違い)
[編集] Taito Type X
[編集] THE KING OF FIGHTERS XII
(stub)
[編集] その他
[編集] クイズ キング・オブ・ファイターズ
- 1995年にMVS・ネオジオで発売されたクイズゲーム。草薙京たちお馴染みのKOFキャラクターは登場せず、代わりにサムライスピリッツの面々などが登場。天草四郎時貞が暴走族のリーダーをしていたりと破綻した設定になっている。発売元はザウルス。
[編集] ザ・キング・オブ・ファイターズ 京
- 1998年にプレイステーションで発売。格闘ゲームではなくアドベンチャーゲームで、対戦はコマンド指示形式で行われる。KOF'97の開催直前が舞台となり、大会に出場するチームメイトを探していく。イベント時にはほとんどのキャラがボイス付きで会話するが登場するKOFキャラの中でクラークのみボイスがない(セリフはある)。ゲーム中でのイラストは全て、同名の漫画を執筆した夏元雅人が担当。開発元は夢工房。
[編集] 熱闘ザ・キング・オブ・ファイターズ
「熱闘」シリーズはタカラが発売。
- 熱闘ザ・キング・オブ・ファイターズ'95
- 1996年にゲームボーイで発売。隠しキャラクターとしてサムライスピリッツシリーズからナコルルが登場する。
- 本作ではライバルチーム以外決められたチームがなく、原作のチームから数名ずつがバラバラに出場している。
- 出場キャラクター
- 熱闘ザ・キング・オブ・ファイターズ'96
- 1997年にゲームボーイで発売。隠しキャラクターとして龍虎の拳からMr.カラテや、'97のような暴走庵やレオナ、バージョン違いのKAGURAなどが登場する。
- ボスチーム以外は前作同様出場メンバーはバラバラだが、本作では特定の組み合わせでチームを組むと特殊イベントが発生する。(ちなみにボスチームは原作アーケード版と同じ。)
- 出場キャラクター
[編集] キング・オブ・ファイターズ R-1・R-2
- 出場キャラクター
- キング・オブ・ファイターズ R-2
- 1999年にネオジオポケットで発売。R-1と同じくデフォルメされたキャラが闘う。'98をベースにしているが、'98にはいない藤堂香澄も登場。「テク」を集めてキャラを強化するメイキングモードがある。
- 出場キャラクター
[編集] THE KING OF FIGHTERS バトルDEパラダイス
- 2000年に発売されたネオジオポケット専用ソフト。双六形式のボードゲームで対戦する。
- プレイヤーの勝利目的は如何にしてスターを集めるかである。途中会話イベント等があり、選択肢次第でストライカーがダークかジャスティスの性能にチェンジでする。
- またゲーム中チャレンジ出来るミニゲームがかなり豊富である。
- このソフトとDC版'99エヴォリューションと連動させることにより様々な恩恵があり、ST霧島翔、天童凱は連動が無ければDC版'99では使用することが出来なかった。またDC版'99での追加のSPストライカー(セス&ヴァネッサ除く)のレベル(最高3)を上げるのにも欠かせないソフト。
- 主人公の一人、ユウGはネオジオバトルコロシアムの背景で復活をはたしている。
[編集] THE KING OF FIGHTERS EXシリーズ
「EX」シリーズはマーベラスエンターテイメントが発売。
- THE KING OF FIGHTERS EX ~NEO BLOOD~
- サブタイトルの意味はズバリ「新キャラクター」。2002年にゲームボーイアドバンスで発売(ゲームボーイ版としては4年半ぶりの新作)。あまりにもバグが多く、再現度も低い為まともに遊べるゲームではなく、プレイヤーの評価は非常に低い(サポート掲示板がたったの1週間で大炎上するほどだった)。99と2000を合わせたような作品。新キャラの葉花萌の声優に千葉麗子を起用。
- 出場キャラクター
*1はストライカー専用キャラクター。
- THE KING OF FIGHTERS EX2 ~HOWLING BLOOD~
- 2003年にゲームボーイアドバンスで発売。「EX」の続編。2000を基本にしている。前作の問題点を改善した為、プレイヤーの評価は高くなった。
- 出場キャラクター
[編集] KOF MAXIMUM IMPACTシリーズ
3D格闘ゲームとして製作されたシリーズ。
- KOF MAXIMUM IMPACT
- 2004年にプレイステーション2で発売。KOF初のポリゴン作品。SNKプレイモアとしては初めてのテレビCMが放映された。Xboxでは「~ MANIAX」が2005年に発売された(これは後にPS2へ逆移植される)。
- オリジナルキャラクターのデザインはFALCOONが手がける。
- 他シリーズと違いチーム戦ではなく1対1の対戦となる。また通常技を特定のルートで繋げる「スタイリッシュアート」などが用意され、本編よりも連続技志向となった。
- ストーリーはキャラの設定など随所に破綻が見られ、キャラクターゲームとしては致命的な代物で、ユーザーからは非難の嵐となった。この反響からか、MI2ではシリーズ小説を手がけた嬉野秋彦氏を招いている。
- http://game.snkplaymore.co.jp/consumer/title/kof_mi.php#playstation2
- 出場キャラクター
- アルバ・メイラ / ソワレ・メイラ / リアン・ネヴィル / ミニョン・ベアール
- 草薙京 / 八神庵 / K' / マキシマ
- テリー・ボガード / ロック・ハワード / 不知火舞
- リョウ・サカザキ / ユリ・サカザキ / チェ・リム / 麻宮アテナ
- ラルフ / クラーク / レオナ / セス
- ボスキャラクター:デューク
- KOF MAXIMUM IMPACT 2
- 2006年4月27日にプレイステーション2で発売。FALCOONがプロデューサーに就任し、さらにストーリー担当で小説版を手がけた嬉野秋彦が参加している。
- 前作の「MAXIMUM IMPACT」同様チーム戦ではない。また相手の攻撃をそらして隙を作る「さばき」が追加された。
- 完成度の高さはTHE KING OF FIGHTERS XIと同レベルといわれている。
- 隠し要素で、本来は脇役であったリリィ・カーンをプレイヤーキャラとして操作できる。
- 出場キャラクター
- アルバ・メイラ / ソワレ・メイラ / リアン・ネヴィル / ミニョン・ベアール
- デューク / ナガセ / ルイーゼ・マイリンク
- 草薙京 / 八神庵 / K' / マキシマ / クーラ・ダイアモンド
- テリー・ボガード / ロック・ハワード / 不知火舞 / ビリー・カーン
- リョウ・サカザキ / ユリ・サカザキ / チェ・リム / 麻宮アテナ
- ラルフ・ジョーンズ / クラーク・スティル / レオナ / セス
- 隠しキャラクター
- B.ジェニー / キム / ニノン・ベアール
- ナイトメア・ギース / リチャード・マイヤ / ハイエナ
- リリィ・カーン / 服部半蔵 / フィオ
- ワイルドウルフ / 二代目Mr.カラテ / 草薙京CLASSIC / アーマーラルフ
- ボスキャラクター:ジヴァートマ
- KOF MAXIMUM IMPACT REGURATION "A"
(stub)
[編集] パチスロ版 ザ・キング・オブ・ファイターズ
2006年7月稼動開始。2004年春より稼動したプロスロット版をベースにしている。
[編集] アニメーション「The King of Fighters:Another Day」
The King of Fighters: Another Dayを参照。
[編集] システム・主な用語
- パワーMAX
- 専用行動でパワーゲージを溜めて満タンにする事で、一定時間キャラクターが光って攻撃力がアップし、超必殺技を出せる(ただし出すとパワーMAXは終了する)ようになる。龍虎の拳の気合溜めが元となっている。'95のみ防御力が下がるといったデメリットもあった。
- '97・'98のADVANCEDモードでは、攻撃することでゲージが上昇、一定まで溜まるとゲージがストックされ、ストックしたゲージを消費してボタン入力で発動させる方式になっており、'99ではこれが超必殺技が無制限に使用できる上にスーパーキャンセルが可能なカウンターモード、スーパーアーマー状態になれるアーマーモードに変更された。これらはゲージを最大の3本までストックする必要がある。(また、'99以降'94からあった専用行動によるゲージ溜めは削除された)
- 2002では逆に攻撃力が下がるが、普段キャンセルをかけられない技を強制的にキャンセルして必殺技を出すこと(どこでもキャンセル)が可能になっており、これにより(キャラにもよるが)強力な連続技を構築できる。
- 緊急回避
- 無敵状態になりながら一定距離を移動し、攻撃中の相手の隙をさらけ出す行動。AB同時押しで使用できる。
- '94~'95では性能が大きく異なり、その場で回避行動を取るものとなっている。これは餓狼伝説のライン移動がモデル。'95、'98のEXTRAモードでは避け動作中にボタンを押すと専用の攻撃ができる。'96では大門とクラークのみ使用可能。
- '99では'95以前と'96以降のシステムを融合した「かわし移動」となっており、また後ろへの緊急回避はバックステップを出した後に前進するというものになった。非常にわかりにくかったためこの作品限りとなった。
- 2002、XIでは通常技をキャンセルして緊急回避をすることができる。
- ふっとばし攻撃
- その場で相手をふっ飛ばす攻撃を出す。ジャンプ中にも出すことができ、第5の通常技と呼べるものである。餓狼伝説スペシャルでのライン飛ばし攻撃が元になっている。
- XIでは専用のボタンを使用するが、それ以前の作品では強パンチと強キックのボタンを同時押しして出す。
- ジャンプ
- KOFの特徴の一つに「ジャンプにバリエーションがある」という点がある。'95までは通常より高く飛ぶ大ジャンプのみ('94もバグの副産物)だったが、'96では高度も低く距離が短い「小ジャンプ」と、高度は低いが長い距離を移動できる「中ジャンプ」が追加された。通常のジャンプもあるため、4種類のジャンプを使い分けることができる。
- 援護攻撃
- '98まで存在したシステム。つかみ技を受けているか気絶中に、背景の控え中のキャラが飛び込んできて相手の攻撃を阻止する。背景に控え中のキャラがいない'94RE-BOUTでは、ストライカー同様に画面外から飛び込んでくる。
- 超必殺技
- 必殺技を越える必殺技。使用条件は餓狼伝説と龍虎の拳での条件を共存させたもので、'94~'96・'97、'98のEXTRAモードではパワーMAX状態か体力が一定量まで減ったときに使用可能。'97、'98のADVANCEDモードではストックされたゲージを1つ使うことで使用できる。以降はこの方式が主流となった。
- MAX超必殺技
- '96から。体力ゲージが一定量まで減り、超必殺技が無制限に使える状態でパワーMAXにすることで使える超必殺技の強化版。'97・'98のADVANCEDモードや2002ではパワーMAXを発動させた後、ゲージのストックがあれば使用可能。
- '99では体力ゲージが一定量まで減った状態で超必殺技を出せばこちらに変わる。また2000ではゲージ3本、2001以降はゲージ2本を消費して使用でき、MAX超必殺技でのみ存在するものも見られるようになった。2003以降はリーダーシステムの採用に合わせ、リーダー超必殺技と名称を変更されている。
- ガードキャンセル
- '94~'95ではガード中に必殺技を出して反撃するというもの。'94では連続ガードしなければ使えなかったため使用機会はほぼ皆無だったが、'95ではパワーMAXになればガードさえすればいつでも何回でも出せたため、その攻撃力と相まってガード待ちが非常に強力な戦法となった。
- '96からは前後への緊急回避かふっとばし攻撃でキャンセルできる。
- 打撃防御(ガードポイント)
- '96から以降、キャラの一部の技に備わっている。技動作の途中に相手の攻撃をガードできる部分が発生し、相手の攻撃を受け止めながら攻撃を行うことが出来る。無敵技に近いが、あくまでもガードなので削りダメージは受ける。ガード不能の打撃技も受け止められるが、ガードクラッシュはしてしまう可能性がある。
- 打撃投げ
- これも'96で初登場したもの。他の格闘ゲームでは「打撃投げ」といえばヒットすると投げ技に移行する打撃技のことであるが、KOFでは投げ技と同様の条件で出すことができる、初段がガード不能な(もしくはガードクラッシュを誘発する)コンビネーションの打撃技の事を挿す。必殺投げとは異なり緊急回避で避けることができる。
- '98以降はコマンド投げには投げ失敗時のポーズが出るようになったものの、こちらはXIまではそれが出ないためリスクは少なかった。
- また、このゲームのコマンド投げ(必殺投げ)は通常技をキャンセルして連続技に組み込むことができる。
- 操作モード
- KOF'97、'98ではプレイ開始時に操作システムを「ADVANCED」と「EXTRA」から選択できる。ADVANCEDはKOF'96ベースの攻撃的なプレイができるモードで、EXTRAはKOF'94ベースのシンプルなモード。'99以降はシステムはADVANCEDのもののみとなった。
- NEOWAVEでは必殺技を必殺技でキャンセルできる「スーパーキャンセル」、専用攻撃で相手のガードを崩す「ガードブレイク」、MAX2が使用できる「MAX2」から選択できる。一部のモードではガードキャンセルふっとばしが使えないなどの変化はあるが、基本的なシステムは変わらない。
- ストライカー
- '99から採用されたシステムで、援護攻撃を発展させたもの。あらかじめ指定したキャラが画面外から登場し攻撃などを行う(キャラにより体力回復などの効果をもたらす場合もある)。ストライカーにしたキャラは対戦で戦わせることができなくなるので、キャラ性能とストライカーとしての性能とを天秤にかけることになる。(ただ、4人選んだうちの3人をプレイヤーキャラとして使い、余った1人がストライカーなので、最初からストライカーとして使いたいキャラをストライカー専用キャラとしてチームに置くのが普通ではあるが)
- 無条件追撃判定(特殊空中ヒット判定)
- 2001から存在する、キャラの一部の技が持つ特性。この特性があると、通常追い打ちの出来ない吹っ飛び・ダウン状態にヒットさせる事が出来る。プレイヤー間では「なんでも判定」と呼ばれることが多い。
- MAX2
- 2002で隠し要素として用意された超必殺技。通常のMAX超必殺技の条件に加え、体力ゲージが一定量まで減ると使用できる。この点は龍虎シリーズの隠し必殺技や餓狼シリーズの潜在能力に類似している。
- また、この名称が判明するまでは「ファイナルベント」の俗称があった。
- マルチシフト
- 2003からのシステム。VS.シリーズのように対戦中に随時キャラクターを交代することができる。これに伴いラウンド制が廃止された。待機中でも体力は全く回復しない。
- リーダー
- 2003からのシステム。3人のうちから一人を選ぶ(2003では選択画面で最初に選んだキャラに固定)。リーダーにしたキャラはリーダー超必殺技を使用可能なほか、XIでは攻撃によるインジケーターの傾きがより大きくなる。
- スタイリッシュアート
- MAXIMUM IMPACTでのシステム。レバーとボタンを決められた順番で押していくことで連続攻撃を出すことが出来る。キャンセルが利くため連続技に使えるものから、中段・下段の二択を迫れるものなどバリエーションは多数。
[編集] キャラクター
[編集] 関連書籍
- ザ・キング・オブ・ファイターズ完全読本(日経キャラクターズ!編)
- 付録のCDにはボイスドラマ「KOF:Mid Summer Struggle」(脚本:嬉野秋彦)と、個人サイト「墓標」の人気コンテンツ「美形会議」の出張版「美形会議 -DOKUHON-」が収録。
[編集] 小説
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 (著者:いさき玲衣)
- ゲームの前日談。作者の趣味で庵の設定がかなり変更されている(ベーシストだったのが、ボーカルになっている)。ユキは高校を卒業してモデルをやっている。また、柴舟の名前を紫舟と間違っていたりする。あまりに無茶苦茶だったせいか、次回の'96からは著者が代わっている。挿絵は土屋杏子が担当。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'96 ~Rumbling on the City~ (著者:嬉野秋彦)
- ゲームの前日談。庵とレオナの対決が見られるが、'97よりも先駆けて暴走レオナが登場している(庵も暴走した状態で暴走レオナと交戦する)。ちなみにサブタイトルは怒チームBGMの曲名よりとられている。挿絵は伊ノ上ゆかが担当。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 上巻 ~終わりなき夏の最期に~ (著者:嬉野秋彦)
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 下巻 ~660年目のふたり~ (著者:嬉野秋彦)
- 前後編合わせて京と庵の因縁の対決と、オロチとの決着を主眼に置いた作品。ゲームとはエピローグが多少異なる(京と庵がオロチを封印した後、そのまま対決に移る)。挿絵は柴崎泪が担当。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 ~遺された者たち~ (著者:嬉野秋彦)
- 前作「660年目のふたり」の直系の続編。前作のラストで京と庵が行方不明になったため2人は登場しない(京は回想場面で出てくるが)。真吾と紅丸を主役とした作品で、真吾、紅丸、ちづるの"草薙京に置いて行かれた者たち"のそれぞれの京に対する思いに決着を付ける物語(チームを組むのもこの3人)。ちなみに、著者は当然ではあるが、この時点では'99で紅丸と真吾が同じチームを組むとは思っていなかった事を次々作「BEYOND THE "K"」の後書きで語っている。挿絵は戸橋ことみが担当(以後、2000まで)。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 ~最大多数の最大幸福~ (著者:嬉野秋彦)
- コメディ編。「遺された者たち」(ちなみに話は全く繋がっていない)とは逆に京と庵も登場、京の(ご都合主義による)1年ぶりの帰還から始まる。登場キャラ全員を(多少強引にだが)出している。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ'99 ~BEYOND THE "K"~ (著者:嬉野秋彦)
- 主人公チームをメインに置いた作品。明言されてはいないが「遺された者たち」の続編と思しき描写がある(紅丸がチームを組む際に、ちづるの事を挙げている)。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ2000 ICICLE DOLL (著者:嬉野秋彦)
- 主人公チームをメインに置いた作品。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ2000 STRIKERS STRIKE BACK (著者:嬉野秋彦)
- 5つの短編で構成されたコメディ編。「最大多数の最大幸福」同様、今回もストライカーを含めた全キャラ登場に挑戦しているが、設定の接合を付けるために幼い姿で登場したキャラ(MOWのキム兄弟)や、中には名前が挙げられただけのキャラも(名前すら挙げられず「モヒカン野郎」とだけ言われたキャラも…)。それでもどうしても作中に登場できなかったキャラはあとがきにまで登場する。「ICICLE DOLL」と「STRIKERS STRIKE BACK」の2冊での全キャラ登場を目標にしていたため、「ICICLE DOLL」に登場した一部のキャラは登場しない。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ2001 MORE THAN HUMAN (著者:嬉野秋彦)
- ザ・キング・オブ・ファイターズ2001 THE GODS THEMSELVES (著者:嬉野秋彦)
- 主人公チームをメインに置いた作品。ゲーム中明かされなかった設定の数々が明かされているため、事実上の正史認定を受けている。前後編とも、挿絵はゲームのイラストを描いたハシモトヒロアキ(ヒロアキ)が担当している。
[編集] 漫画
- ザ・キング・オブ・ファイターズ '94 (著者:真行寺たつや)
- ほとんどのチームに見せ場があるが、基本的にはイタリアチーム(餓狼伝説チーム)と日本チームが中心となっている。ルガールの秘書としてマチュアも登場する(ゲームでも名前が公表されてないので名前は出てこない)が、オロチ関連の設定がこの時点では存在していないため、ルガールの愛人的な描写になっている。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ '94 外伝 (著者:鷹岬諒)
- イギリスチーム(女性格闘家チーム)を主軸としたストーリー展開。「龍虎の拳」シリーズのミッキー・ロジャースも登場。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ 京 (著者:夏元雅人)
- ゲーム版とは違い、'95から'96の間の話を描いている。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ G(ギガ) (著者:鷹岬諒)
- '96のコミカライズ。麻宮アテナを中心としたエディットチームを主役にしている。
[編集] 関連イベント
- バンド・オブ・ファイターズ
- メンバーとパートは以下の通り。
- 麻宮アテナ(ボーカル)
- 草薙京(ギター)
- 八神庵(ベース)
- テリー・ボガード(ドラム)
- ナコルル(キーボード)
- KOF忘年会
- 2004年から開催される。2005年度ではクイズ企画で「美形会議」が登場。
[編集] 関連項目
- ザ・キング・オブ・ファイターズの登場人物
- The King of Fighters: Another Day
- Days of Memories
- SNKの対戦型格闘ゲーム一覧
[編集] 外部リンク
- SNK PLAYMORE OFFICIAL HOMEPAGE - それぞれのページから「ザ・キング・オブ・ファイターズ」のシリーズページを選ぶ
- THE KING OF FIGHTERS 10th Anniversary OFFICIAL WEB SITE
- THE KING OF FIGHTERS -オロチ編-:NEOGEO オンラインコレクション
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