グラバー園

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グラバー園（ - えん）とは、長崎県長崎市南山の手町の斜面上にあり、旧グラバー邸などの西洋館を公開している有料の公園である。ただし、長崎市民は無料で入場できる。

[編集] 公園内にある建物

旧グラバー住宅

グラバー、リンガー、オルトの旧邸があった敷地に、長崎市内に残っていた歴史的建造物を移築している。

旧三菱第2ドックハウス

1896年に、三菱重工長崎造船所第2ドックのわきの、休憩宿泊施設として建てられた建物。園内で最も高いところにある。内部には、長崎造船所で造られた船の模型や写真の展示などがある。

旧長崎高商表門衛所

長崎高等商業学校（現長崎大学経済学部）創立時の建物。外側は洋風だが中は畳敷きである。

旧長崎地方裁判所庁舎

居留地外から移設したもの。現在は建物内部にレトロ写真館が営業している。

旧ウォーカー住宅

ウォーカー商会を設立したロバート・ネール・ウォーカーJrの旧邸。4つの部屋がある。もとは大浦天主堂の隣に建てられていた。

旧リンガー住宅

グラバー商会に勤め、ホーム・リンガ商会を設立したフレデリック・リンガーの旧邸。企画展示などが行なわれている。

フリーメイソン・ロッジの門

フリーメイソンのシンボルの入った門

旧オルト住宅

オルト商会を設立し、製茶業を営んでいたウィリアム・オルトの旧邸。重要文化財。裏手には厨房や貯蔵庫、使用人の住まいなどがある。

旧スチイル記念学校

東山学院の本館。

旧自由亭

1878年に作られた西洋料理店「自由亭」の建物。現在は、2階が喫茶室となっている。

旧グラバー住宅

貿易商であり、グラバー商会を設立したトーマス・ブレーク・グラバーが住んでいた日本最古の木造洋風建築。重要文化財。裏手には馬小屋や貯蔵庫なども残っている。フリーメイソンのマークもある。

[編集] 公園へのアクセス

長崎電気軌道の大浦天主堂下電停から坂道を上っていき、第一ゲートから入場するのが一般的であるが、石橋電停から歩いて1分の所にある斜行エレベータとエレベータ（グラバースカイロード）を利用し、最も高いところにある第二ゲートから入場する方法もある。第一ゲートから入場しても園内にある動く歩道で第二ゲート脇まで上るので、園内を散策するコースには変わりがない。
また、大浦天主堂方面から来る方法もある。大浦天主堂の脇にグラバー園への道があるので、大浦天主堂を参観してからグラバー園に回る場合には、そちらの方からアクセスするのが便利である。