クロムハウンズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
 |
修正依頼 | この項目は、文章が冗長・まとまりを欠く・エッセイ的である・不適当な翻訳など改善の余地があるため、修正・推敲を広く求めています。 |
| クロムハウンズ | |
|---|---|
| ジャンル | アクション |
| 対応機種 | Xbox 360 |
| 開発元 | フロム・ソフトウェア |
| 発売元 | セガ |
| 人数 | 1人（オンライン時 2人～12人） |
| メディア | DVD |
| 発売日 | 2006年6月29日 |
| 価格 | 7,140円 |
| 対象年齢 | CERO: B-12歳以上対象 |
| その他 | コンテンツダウンロード,ユーザーが作成できるコンテンツ,ボイス対応 |
クロムハウンズ (Chromehounds) は、日本で2006年6月29日にフロム・ソフトウェアが開発し、セガから発売されたXbox 360用の3Dアクションシューティングゲームである
目次 |
[編集] 概要
太陽フレアの異常活動により、電子機器の使用や電磁波による通信索敵が非常に困難になっている地球で、タラキア、モルスコイ、シャル・カールと呼ばれる3つの国家が争うネーロイムス地方と言う架空の土地が舞台。 プレイヤーは多国籍軍需企業「ラフザカエル社」に所属する傭兵として、ネーロイムスの3つの国家のいずれかに所属し他2国と戦う。 オンラインでの対戦を主軸とした作品であり、特にスカッドと呼ばれる6人単位のチームでの対戦プレイを主眼としている。
基本的に動作は遅く、また装備の自由度は高いが重量制限も厳しいため、あらゆる距離に対応できる武装や、戦場全域をカバーできる速度、充分な戦闘力の全てを満たす事はほぼ不可能。そのため、必然的に役割を分担したチームプレイが有利になる傾向にある。
また、重くエネルギー消費の激しいNA（ネットワークエリア）メイカーと言う装備を積んだ機体以外は、マップ画面上で敵味方の位置を把握できない、目視以外は動いている敵や発砲している敵のみに反応する短距離ソナーで索敵するしかない、敵味方の区別も目視で確認する等、インターフェイスの一部は故意に不便に設定されている。これは、NAメイカーを積んだ機体の指示による相互連絡を密にしたチームワークが重視されたゲームシステムにするためである。オンラインによる多人数協力・対戦に主眼をおいているためか、オフラインでのソロプレイモードの評価は低い。
チームプレイ時のゲームバランスは（現在の所は）非常に秀逸であり、いくつかの定石は発見されているものの、これが最強と言う装備や戦術は存在しないため、チームワークやその場での判断力が物を言う。
ゲーム内容はかなりの支持を得たが、発売当初のサーバー接続状況は非常に悪く、多くのプレイヤーの怒りを買った。結局この状況はしばらく続き、2週間後の7月11日から12日にかけてのおよそ12時間に及ぶメンテナンスによりようやく改善された。 だが、その後はプレイ数の激増により、最長2ヶ月で1シーズンとされる戦争モードが僅か1日で決着が付いてしまうと言った事態が起きていたが、現在は改善されている。
[編集] ハウンド
太陽フレアの異常活動により、電子機器や電磁波の使用に大きな制限が加わっていると言う設定のため、この世界では航空機や長距離誘導兵器がほとんど役に立たず、地上車両による目視直接射撃が中心となっている。そんな戦場に特化して開発されたのがハウンドである。
主力兵器であるハウンドはコクピットと脚部を備える以外は非常に高い自由度を持った武装編成が可能な一種の機動兵器であり、地面に脚部が付いてコクピットを備え縦横高さが一定内に収まるなら、重量とエネルギーの許す限りほぼどんな武装も可能である(現在は最大で16の武器までが制御可能と確認されている)。形状も従来の形式にとらわれず、かなり自由な造型が可能であり、機体の装備を自由に変更するシステムはフロム・ソフトウェアのアーマード・コアと類似しているが、AC以上のカスタマイズ性がハウンドの特徴である。
ゲームの機体・素質としてはスクウェア・エニックスのフロントミッションに似ている。
[編集] ロールタイプ
このゲームを特徴付ける、6種類の「役割」。職業や技術とも異なるもので、無視しても一向に構わないが、機能に特化したプレイスタイルを心がけると大抵はこの類型に落ち着く。
[編集] アタッカー
海外版ではソルジャーと呼ばれる。中近距離での戦闘に特化し、侵攻時に前衛を勤める。主な任務は敵主力とのドッグファイトや敵拠点への切り込みであり、火力と機動力をバランス良く持った機体が多い。パーツ構成はその戦い方によって千差万別だが、バランス重視の2脚か速攻型の四輪やホバーが多く見受けられる。
[編集] スナイパー
長距離での狙撃を主任務とする援護型。鈍足で特定の狙撃地点に陣取り高い火力で待ち伏せするタイプと、高レベルの機動力を確保し、敵の動きに合わせて狙撃ポイントを移動するタイプの2種が見受けられる。前者は反動を吸収しやすく弾道の安定する逆関節、後者はとかく高速で上り坂も大丈夫なタイヤが多い。狙撃銃、砲は纏めて撃つと反動であたりにくくなるため、少しずつに分けて何度も撃つ方が効果的。狙撃地点を特定されるとヘビーガンナーの重砲爆撃を食らいやすいため、ヘビーガンナーを苦手としているとも言える。
[編集] ディフェンダー
拠点防御、戦闘力の低い味方機の護衛を勤める兵種。敵を迅速に排除する高い火力と、味方の盾になる厚い装甲が求められるため、必然的に鈍足の重量級になる。アタッカーに比べて地味な印象があるが、戦闘力では随一。実は護衛対象にぴったりはり付くより、効率的に迎撃できる位置を確保する方が効率的である。高速の相手を捕えるため、積載重量が多く、四脚に比べて反動に弱いが旋回速度のあるキャタピラが好まれる傾向にある。半スナイパーのような長射程型やロケット・ミサイルで武装した近距離型、アサルトライフルを主軸とした中距離型などが見られる。
[編集] ヘビーガンナー
重砲を積んだ砲兵。弾道が放物線を描く曲射砲を主兵装とし、射程距離と破壊力は比類無い。だが、その弾道と発射から着弾までのタイムラグにより、直接戦闘には向かない。その本領は直接相手を見ずに、仲間から相手の位置を聞きながらの予測間接射撃であり、曲射砲が着弾地点周囲に威力のある爆風を撒き散らすためもあって、相手にその姿を見られる事なく大きなダメージを与える事も可能。脚部は鈍足で旋回速度も遅いが、重量に強く射撃時の反動の少ない四脚型が多い。旋回速度が遅いために中～近距離で回りこまれると脆いが、近距離に近付き過ぎると自爆覚悟で至近距離に砲弾を撃ち込み、爆風で対応すると言う戦法もあるため、安易な接近は禁物。 その攻撃力の高さから打撃戦の主力となる場合もあるが、スナイパーの狙撃には弱い傾向があり、両者は互いを苦手にしていると言える。
[編集] コマンダー
唯一レーダーでの索敵が可能で、敵味方の位置を地図画面上で把握できるロールタイプ。また、単独で通信領域を確保できるために、必然的に全ての行動がコマンダーを中心にして成り立つ。このゲームの真の主役と言える。その重要性のため、重くエネルギー消費の激しいNAメイカーを搭載する必要があり、武装は限定されがち。高速で逃げ回るタイプと重装甲で耐えるタイプがある。
[編集] スカウト
斥候。主任務は偵察、撹乱、工作とコムパスと呼ばれる通信施設の制圧。状況把握と的確な報告が要求される地味な職種。目視での偵察が多く、何より機動力が優先される。撹乱には主に煙幕や焼夷弾が用いられる。工作には時限爆弾や地雷が使われるが、どちらも現在出回っているものは使い勝手が悪いので、あまり重視されていない。純粋なスカウトをこなすのは難しいため、アタッカーやスナイパー、コマンダーとの兼任が多い。
[編集] 国家
東欧、黒海沿岸のネーロイムス地方と呼ばれる架空の地方に三カ国が存在する。
[編集] タラキア
3国の中では最も民主化した国家であり、人口も最も多い国家。地形は平地が多い。背後にはアメリカが存在する。
ハウンドの武装は平均的なバランス型。地味だが制御系デバイスが高性能。2脚、逆関節のアタッカーやスナイパーが優秀。
[編集] シャル・カール
他民族による首長国連邦の形を取ったアラブ系の砂漠の国。人口は最も少ないが、天然ガスの産地であり豊富なエネルギー資源を持つ富裕国家。背後には日本、中国（両者とも現在とは違った歴史を歩んできた世界のため、現状の日本や中国とは異なる）を中心とした極東連合が存在する。
ハウンドの武装は軽装甲機動で特殊な性能に特化した高性能パーツが多いが、火力には欠ける。火力が低いと言う点は不利ではあるがCE（化学エネルギー）属性の武装に優れていて、高威力のスナイパーキャノンを束ねれば重装甲機体を数秒で破壊する事も可能。そのため極めて不利と言うわけでもない。また、ほぼ接触距離でしか使えないが一撃必殺とも言える威力を持つ射突ブレードも特徴的な武装。
[編集] モルスコイ
大ソビエトを後ろ盾にした全体主義国家。山岳の多い国土で、鉱山資源に恵まれている。
ハウンドの兵装は重装甲高火力の大艦巨砲主義。その代わり全体的に鈍足であり、制御系パーツは特に貧弱。 各パーツは重装甲だが、CE属性の防御力は意外に低いため、HEAT弾頭のロケットや砲弾には意外に弱い。 大火力による安定した戦闘能力のためか、現在の所は最も勝率が高い。
[編集] 機体
- コクピット
- ハウンドを構成する上での必須パーツ。このパーツを破壊されると敗北となるため、頑丈なパーツ(特にモルスコイ製)が好まれる傾向にある。
- 脚部
- 必須パーツ。6種類の脚部があり、それぞれ特色がある。
- 2脚
- 機動力、積載量、装甲のバランスが取れた標準的な脚部。最も小回りが利き、左右への変則的な動きで相手の狙いを外す戦い方が得意。バランスが取れている反面、これと言って突出した能力もない。
- 逆関節
- 鳥のような形状の足。スピードでは2脚に劣りがちだが高い反動吸収能力を持ち、重火器を積んだ際に反動に悩まされない。大口径の砲を積むスナイパーに好まれる。
- ホバー
- ホバークラフト。最高速度が最も早く、水上を平地同様に走行できる。その反面で加速力や制動力が低く、上り坂になると途端に速度が低下する、一旦速度が出ると中々止まれない等と言った欠点がある。また、総じて積載量が低いため、重武装は出来ない。速度が必要とされるスナイパーや、先手必勝を狙うアタッカーに使用される傾向にある。
- ホイール
- タイヤ。ホバークラフトに次ぐ速力を持つが、ホバークラフトと違い上り坂や急ブレーキも利く。河等の不整地に弱い。また、タイヤなのでその場での旋回は出来ず、細かく向きを変えるために前後に切り返さなくてはいけないといった欠陥を持つ。高機動型の常に洩れず、やはり積載量は少ない。スカウトに好まれる。
- キャタピラ
- 戦車のような下半身。上半身の旋回速度が速く、またその場での旋回も可能なために、小まめに向きを変えるディフェンダー等に好まれる。積載量が大きく頑丈だが、意外に反動吸収能力が低いため、重砲を大量に積むヘビーガンナーには向かない。
- 4脚
- 節足動物のような4本足。最も鈍重で上半身の旋回性能も低い。だがそれを補ってあまりある積載量と頑丈さ、そして反動吸収能力を持つため、重砲を大量に積むヘビーガンナーが好んで使用する。
- 2脚
[編集] 武装
- マシンガン
- 最もスタンダードな近距離兵装。大量の弾丸を連射してダメージを与える武器で、相手に命中させるのが容易だが1発1発の威力が低い。そのため、重装甲の相手には効果が薄い。反面、高速で移動する相手を近距離から迎え撃つのには向いている。その性質上、複数のマシンガンを束ねて使う事が多く、単体で積む事はまず無いと言える。
- ロケットランチャー
- 弾体に推進機構を備えた弾丸を発射する武器。その構造上、初速が低く射出後に加速すると言う特性を持ち、射程の長いものは最終的に砲弾以上の速度を持つ。だが、その癖のある弾道を使いこなすのにはかなりの慣れが必要。
- 単発の物、一度に小型のロケットをたくさん発射するもの、大形のものなどがある。
- 威力の割に重量が軽く、またHEAT弾等の弾頭も充実しているため、高機動型の機体にも積みやすい。
- ショットガン
- 散弾を撃ち出す銃。やはり単発の威力は低いが、複数の弾体を同時に射出するので、数が命中すればその威力は侮れない。弾体はそれぞれ拡散するので距離が離れると多く命中させる事は難しくなるが、拡散した分、少しくらい狙いがそれても多少はあたると言う特徴がある。マシンガン同様に、重装甲相手には利き目が薄く、軽装甲高機動型を相手にした時に使いやすい武器。
- アサルトライフル
- 単発銃。威力、射程、連射力のバランスが良く、これと言った欠点がないのが特徴。マシンガンよりも威力と射程があり、スナイパーライフルや砲よりも連射が利くために、特に中距離戦で無類の強さを発揮する。だが、近距離ではマシンガンに押し切られることもあり、遠距離のスナイパーには届かないため、使いこなすのには慣れが必要。
- ミサイル
- 誘導弾を射出する兵器。射程内では足の速い機体でも躱すのは難しいため、近距離で猛威を振るう。だが、射撃戦闘を主軸にするには有効射程が短く、ミサイルカウンター等の装備によって無効化されるため、万能とは言えない。また、重量に比して弾数が少ないという欠点もある。なお、このミサイルは基本的に熱源を追尾すると言う特徴がある。
- スナイパーライフルorキャノン
- 長大な射程距離を誇る狙撃銃。長距離からの牽制及び射撃に用いられるライフルと、超長距離から必殺の一撃を見舞うキャノンの２種類がある。基本的にこの武器で狙うのはコックピットであり、その理由としてコックピットへの直撃は、たとえ重装甲機であっても、数発で撃破する事を可能とする点にある。
- 弱点はそれぞれにあり、装填時間が長く連射がきかないライフル。それに加えて装弾数の少ないのがキャノン。特にキャノンの装弾数はせいぜい２０数発という少なさのために、無駄弾が許されない玄人向けな武器である。
- 直射砲
- ある程度の連射力と射程距離を活かし、近～中距離戦闘で活躍する単発砲。ロケットとは違い初速が速く徐々に遅くなる。また、弾頭によっては着弾地点が遠くなるほど威力が低下する。さらには装弾数が多くないことや、射撃時に脚が止まる、反動が大きい等、決して万能ではない。しかしそれを補う高威力兵器であること、近～中距離では弾頭の威力に差が出ない、初速があるためロケットよりも命中させやすい等、依然ドッグファイトでは欠かせない武器である。
- 曲射砲
- 迫撃砲
- 爆雷
- 射突ブレード
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
 |
この「クロムハウンズ」は、コンピュータゲームに関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。（Portal:ゲーム/Wikipedia:ウィキプロジェクト コンピュータゲーム） |
