ギャラガ
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ギャラガ | |
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ジャンル | シューティングゲーム |
対応機種 | アーケード[AC] MSX ファミリーコンピュータ[FC] ディスクシステム[FCD] プレイステーション[PS] プレイステーション2[PS2] プレイステーション・ポータブル[PSP] ゲームボーイ[GB] ゲームボーイアドバンス[GBA] |
開発元 | ナムコ |
発売元 | ナムコ |
人数 | 1人 |
メディア | [MSX]128Kbitロムカセット [FC]192Kbitロムカセット [FCD]ディスクカード(片面) [PS]CD-ROM1枚 [PS2]DVD-ROM1枚 [PSP]UMD1枚 [GB]ロムカセット [GBA]ロムカセット |
発売日 | [AC]1981年9月 [MSX]1984年 [FC]1985年2月15日 [FCD]1990年6月22日 [PS]1995年11月22日 [PS2]2006年1月26日 [PSP]2005年2月24日 [GB]1996年7月21日 [GBA]2001年12月7日 |
『ギャラガ』 (GALAGA) は、ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)が1981年9月に発売したアーケードゲーム。
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[編集] 解説
宇宙での戦いをイメージした固定画面型のシューティングゲームである。前に発売されていた同社のゲーム『ギャラクシアン』の後継として登場したが、発売当時は斬新なゲーム展開が多くのファンを魅了し、長らくゲームセンターに置かれることとなった。また、ファミコン・プレイステーションなどの家庭用ゲーム機や多くのパソコンにも移植された他、1987年12月には続編の『ギャラガ'88』が発売されている。
[編集] ゲーム展開
基本的には、自機(ファイター)を操り、各ステージに現れる敵機(ギャラガ)を倒していく。ステージ数の表示がされしばらくたつと、画面外(上・左・右端)から敵の編隊が画面内に飛行してくる。この時点では敵は積極的な攻撃はしてこないが、ステージ数が進むと数発攻撃弾を自機にめがけて放ってきたり、また編隊の余剰キャラが数機自機にめがけて体当たりしてくることがある。
全ての編隊が画面内に入ってから少しすると、自機にやや近い側の敵から順に降下攻撃を仕掛けてくる。単機で攻撃を仕掛けてくるものもあれば、ボス・ギャラガと共に編隊を組んで向かってくるもの、分裂を起こして3機編隊で向かってくるものもあり、編隊で向かってくるものはうまく撃破すると多めのボーナスがもらえるようになっている(このボーナスのシステムは前作『ギャラクシアン』を受け継いでいるもの)。
- ボス・ギャラガと共に編隊を組んで向かってくるもの
- 先にボス・ギャラガを護衛している敵機を倒し、最後にボス・ギャラガを倒す。
- 分裂を起こして3機編隊で向かってくるもの
- 3機とも取り逃がさず倒す。ちなみに、3機編隊は最後の1機のみ、取り逃しても上段から復帰するので、それから倒しても有効。ただし、編隊キャラに変身している敵が画面上にいるときに自機がやられると、変身前の状態に戻ってしまいボーナス獲得は不可能になる。
また、敵機を倒した時の得点は待機時より降下攻撃中の方が点数が高くなっている。
[編集] 自機パワーアップ
以下の方法により自機がパワーアップし、デュアル・ファイターとなることが出来る。デュアル・ファイターとは自機を2機並列に合体させた状態のもので、1回の攻撃につき弾を2発発射させることが出来るようになり、結果として攻撃範囲が広くなるが、当たり判定も大きくなる。
- 単機で向かってきたボス・ギャラガが自機の少し上でトラクタービームを放ってきた時、自機を引っかけてそれにつかまり、いったんは敵の捕虜となる(捕虜となった自機は赤色に変わる)。
- この後、捕虜となった自機を引き連れて再び攻撃してきたボス・ギャラガを倒すと、捕虜となった自機を取り返すことが出来る。その結果、自機をもう1機並列に合体させたデュアル・ファイターとなる。
但し、あくまで「攻撃中」の時にボス・ギャラガを倒さなければならず、待機中の時に倒してしまうと捕虜となった自機は敵として、ギャラガと同じ動きで攻撃してくる。しかし、それを打ち落とさずに画面外に逃がすと、その面では出てこなくなり次のステージのボス・ギャラガが連れてくるので、改めて奪還可能となる。捕虜となった自機を撃ち落としてしまうと「救出失敗」であり、結果的に自機を1機失うことになる(ただし1000点獲得)。
自機のストックがあと1機しか残されていない状態でボス・ギャラガのトラクタービームに引っかかって捕虜にされてしまうとゲームオーバーになるので注意。もちろん、デュアル・ファイターの時はボス・ギャラガはトラクタービームは放ってこない。
[編集] 敵機について
- ザコ
- ハチの形をしている。派手には動かないものの画面下で1回転する性質がある。戦闘のステージを中心に登場する基本キャラの1つ。ステージ3のチャレンジングステージに登場。
- ゴエイ
- ボス・ギャラガ
- 耐久力があり、2発撃ち込まなければ倒すことが出来ない唯一のキャラ。自機がデュアル・ファイターでない時、トラクタービームを放って自機を捕らえようとすることもある。甲虫のような形態。全てのチャレンジングステージに登場。降下攻撃中のボスを破壊すると、敵が数秒間弾を撃ってこなくなる。指揮系統が混乱したためという理由付けがなされている。
- トンボ
- ステージ11のチャレンジングステージの敵。
- サソリ(オガワムシ)
- ステージ4~6でザコかゴエイが変身して三機編隊となって降下してくるキャラ。三機倒すと1000点のボーナス。ステージ15のチャレンジングステージのキャラでもある。
- モミジ
- ステージ19のチャレンジングステージの敵。生き物なのかなんなのかよくわからない。
- ミドリ
- ステージ8~10でザコかゴエイが変身して三機編隊となって降下してくるキャラ。三機倒すと2000点のボーナス。ステージ23のチャレンジングステージのキャラでもある。エイのような姿をしており、同じナムコ作品である『バラデューク』に登場するスクイドとケルカリアを足して2で割ったようなイメージである。
- ギャルボス
- ステージ12~14でザコかゴエイが変身して三機編隊となって降下してくるキャラ。三機倒すと3000点のボーナス。ステージ27のチャレンジングステージのキャラでもある。前作『ギャラクシアン』から登場のゲストキャラ。なお、ステージ16からはサソリに戻ってまた繰り返し順に登場。
- エンタープライズ
[編集] チャレンジングステージ
最初は2ステージをクリアした後、以降は3ステージをクリアする毎に「チャレンジングステージ」となる。これはいわゆる「ボーナスステージ」であり、様々な編隊飛行をする敵機を撃ち落として得点をかせぐというもの。このステージでは敵は全く攻撃はしてこず、また自機と当たる位置まで降下することはないのでチャレンジングステージで死ぬことはない。飛行のしかたは、ほぼ単純な直線を描くものや大きな円を描くもの、階段状に動くもの、8の字に動くもの、二手に分かれるものなど。編隊飛行をする敵機の中にはボス・ギャラガが含まれていることもあり、もちろん2発撃ち込む必要がある。うまく全てを撃ち落としてパーフェクトを出すと特別ボーナスがもらえる。
チャレンジングステージは全部で8種類。各チャレンジングステージに登場するキャラクターやその動き方は決まっているので、予めどんなキャラクターがどんな動きをするかを覚えておくのがポイント。自機がデュアル・ファイターであれば、パーフェクトを目指すには有利であることは言うまでもない。
[編集] 続編・リメイク
- ギャプラス
- ギャラクシアンシリーズとしての正統続編。敵ではなく自機がトラクタービームを撃てる逆転の発想。海外でのタイトルは『GALAGA 3』。
- ギャラガ'88
- リメイク作品。デュアルだけでなくトリプルファイターにもなれる。チャレンジングステージは「THAT'S GALACTIC DANCIN'」と題したものになっており、専用のBGMに合わせてギャラガが踊るような動きをする。なお、ギャラガを1機も破壊しないと隠しボーナスが入る。
- ギャラガ・アレンジメント
- アーケード『ナムコクラシックコレクション VOL.1』に収録されているのは、ギャプラスやギャラガ'88などのシリーズのキャラも登場し、パワーアップも複数になった、ギャラガの最終型。
- プレイステーション・ポータブル版のナムコミュージアムに収録されているのは、ボスキャラが多数組み込まれているのが特徴である。
[編集] その他、エピソードなど
- ゲームオーバーになると、発射ミサイル数、命中ミサイル数、命中率が表示される。但し、これがスコア・ランキングに影響が出ることは無い。
ステージ開始直後に出てくる敵キャラを一発で2匹倒すことができる。その後自爆して命中率を見ると200%になっている。
- 自機がボス・ギャラガのトラクタービームに引っかかっても、完全に捕虜となる前(自機が赤い色になる前)は弾を発射することが出来る。これを使ってトラクタービームを発射しているボス・ギャラガを倒し、そこから逃れるというテクニックもある。
- 以降のナムコのゲームで隠しキャラである「スペシャルフラッグ」が登場していることから、「ギャラガにもスペシャルフラッグがあるのでは?」とうわさされることも一部にはあったようだが、本ゲームにはスペシャルフラッグは登場しない。
- ギャラガの人気に伴い、また多くのコピー版も登場した。名前も様々なものがあり、例えば『GALLAG(ギャラッグ)』『ギャンダ』『NEBULOUS BEE(ネブルスビー)』など。
- ギャラガのスコアは、最高999,990点までしか表示することが出来ない。従って、100万点以上のスコアを出してもゲーム機が認識せず、いくら頑張っても最後のランキングで自分よりも低いスコアの下に配置されてしまうという悲劇が起こることがある。また、ステージのカウントも255面までであり、255面をクリアすると1面に戻る。
- ステージ1で、ある特定のキャラクターを1機だけ残してそのまま長時間待機していると、敵機が全く弾を撃ってこなくなるという裏技が存在するようである。この状態になってその1機を倒すと、以降のステージでも敵機は全く弾を撃ってこなくなるので、これが成功した場合は攻略はかなり楽になるであろう。ただし、このバグを利用して無限にプレイするプレイヤーが登場したことから、北米版(Midway en:Midway Games版)ではこの裏技を使用しようとすると自機が突然爆発するという制限が実装されている。
- さまざまな移植版が存在するが、許諾製品であるもののハード性能のために完全再現できず、タイトル変更された『セガ・ギャラガ』『ギャラックス』などのバリエーションが存在する。
- 『スターラスター』の続編『スターイクシオン』では、ギャラガが敵キャラとして登場。