キラー・トーア・カマタ
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キラー・トーア・カマタ("Killer" Tor Kamata)のリングネームでの活躍で最も知られるマクドナルド・ケリー・カマタ(1937年3月9日 - )は、アメリカ合衆国の元プロレスラー。
ハワイ州ホノルル出身。身長180cm、体重140kg。流血王の異名を持つ。
弟のコーア・ティキも新日本プロレスに参戦した事がある。レスラーのキャリアでは、悪役レスラーとしての活動が中心であった。
[編集] 経歴
ハワイ出身のプロレスラーキング・イヤウケアに誘われて1958年にプロレス入り。
ハワイの日系人レスラーミスター・モトに倣って「ドクター・モト」のリングネームでミツ荒川とのタッグチームで、1967年12月にAWA世界タッグ王座を獲得。トーア・カマタに改名した後にニューヨークやカナダのカルガリー地区を転戦した。
1975年5月に国際プロレスに参戦するため初来日し、ラッシャー木村と激闘を繰り広げた。
1978年5月、全日本プロレスに参戦し防衛記録を重ねていたジャイアント馬場からPWFヘビー級王座を獲得した。(カマタの反則攻撃に怒った馬場の暴走による反則負け)もっとも、初防衛戦でビル・ロビンソンに敗れて王座を転落している。
似たようなタイプのアブドーラ・ザ・ブッチャーの陰に隠れた地味な存在で、プロレスファンからも存在が忘れられた頃に、当時人気絶頂だったテレビ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』で仮面ノリダーの敵役であるジョッカー怪人「トーア・カマタ男」のモデルとなり、石橋貴明が演じた。
コワモテの外見とは違って、普段は物静かでビーズ細工を作るのが趣味だったという。
[編集] 獲得タイトル
- AWA世界タッグ王座
- PWFヘビー級王座
[編集] 得意技
- 地獄突き
- 当時の中継では「指突き」と紹介された。突きを中心にした空手を連想させる打撃技が得意である。他に「三段突き」なども。
- ダイビング・ボディプレス
- 当時の中継では「フライングソーセージ」とも紹介された。
- トー・キック
- その場でジャンプして空中で相手を蹴り上げる。
- ドロップキック
- 得意というほどではないが、当時カマタのようなアンコ型のレスラーのドロップキックは非常に珍しかった。
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