キャンベラ (爆撃機)
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キャンベラ(Canberra)とはイギリスのイングリッシュ・エレクトリック社が開発しイギリス空軍等によって使用された戦術爆撃機である。
[編集] 開発と特徴
キャンベラの開発は1945年に空軍から出された要求仕様B.3/45に始まる。要求内容はアブロ・ランカスターの航続力とデハヴィラント・モスキートの爆弾搭載量及び軽快性を兼ね備え、ジェット戦闘機と同等かそれ以上の速度と高高度性能を求めた厳しいものであった。 キャンベラは直線翼にエンジンポッドを埋め込んだ当時としてはオーソドックスな配置ではあったが、1949年に初飛行し軽快な運動性と優れた性能を示した。
[編集] 配備と運用
キャンベラの優れた性能に着目したアメリカ空軍はマーチン社でライセンス生産を行いB-57と命名し使用しベトナム戦争に投入した。アメリカ空軍では高高度偵察型のRB-57も生産・配備された。
キャンベラの爆撃機型は既にイギリス空軍から退役しているが、偵察型のキャンベラPR.9は現在も配備されており、アフガニスタン空爆やイラク戦争の際に作戦投入されている。
[編集] スペック
(以下はキャンベラPR.9のもの)
- 全幅:20.68m
- 全長:20.32m
- 総重量:26,000kg
- 最大速度:880km/h
- 航続距離:7,200km(増槽使用)