カワサキ・バリオス
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カワサキ・バリオス(BALIUS)とは、川崎重工業が製造・販売している総排気量250ccのオートバイ。
[編集] 概要
1991年4月、クオーター(250cc)ネイキッドスポーツモデルとして登場。搭載されるエンジンは同社のレーサーレプリカ「ZXR250」と共通の水冷DOHC4バルブ直列4気筒。これに空冷エンジン風の冷却フィンを追加して搭載。最高出力は当時の上限値であった45psを発揮(1993年には新馬力規制により40psへの変更を余儀なくされる)。足回りにはモノショック式リアサスペンションと大径ディスクブレーキを採用し、当時400ccクラスでベストセラーとなっていたゼファー400とは一線を画した、レーサーレプリカに匹敵するスポーティーな走りを実現した。
その後はカラーリング変更などを行いながら販売を継続され、1997年4月、2本ショック式リアサスペンションを採用したバリオスII(BALIUS-II)へモデルチェンジ。スロットルポジションセンサー付きのキャブレターを新たに採用し、エンジンレスポンスを向上させた。
尚、同車は2002年2月より2005年まで、同じオートバイメーカーのスズキへOEM供給され、250ccネイキッドバンディット250の後継モデルとして、GSX250FXの名称で販売されていた。
[編集] 車名の由来
Baliusとは、ギリシア神話に登場する不老不死の神馬の名前。燃料タンクにはその神馬をイメージした跳ね馬のエンブレムが描かれている。