カダヤシ
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カダヤシ | ||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||
Gambusia affinis | ||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||
Mosquitofish Topminnow |
カダヤシ(蚊絶やし・英名MosquitofishまたはTopminnow・学名Gambusia affinis)は、カダヤシ目・カダヤシ亜目・カダヤシ科・カダヤシ亜科に分類される魚。北アメリカ原産の外来種で、日本でも分布を広げている。英名からタップミノーともよばれる。俗にアメリカメダカとも。
全長はオス3cm、メス5cmほどで、メスのほうが大きい。外見はメダカによく似るが、メダカとカダヤシは分類上では全く別の魚とされる。メダカはダツ目なのに対し、カダヤシはグッピーやヨツメウオなどと同じカダヤシ目である。
メダカとカダヤシの区別点は尻びれと尾びれである。カダヤシの尾びれは丸く、メダカの尾びれは角ばっている。また、メダカの尻びれがオスメスとも横長の四角形なのに対し、カダヤシはメスの尻びれが縦長で小さく、オスの尻びれは細長い交尾器に変化している。
メダカと同じく、流れのあまりない淡水域や汽水域に生息する。メダカより汚染に強いが、グッピーほどではない。また、グッピーよりは低温に耐えられる。食性は肉食が強く、プランクトンや小型の水生昆虫、魚卵、稚魚などを捕食するが、藻類を食べることもある。一方、敵は肉食魚類や淡水性のカメ、水鳥などである。
メダカは卵生だが、カダヤシは卵胎生である。繁殖期は春から秋にかけてで、メスはオスと交尾して体内で卵を受精・ふ化させ、一度に100匹ほどの稚魚を産出する。成長は早く、春に稚魚として誕生した個体が秋には繁殖に参加する。
[編集] 外来種としての経緯
カダヤシのもともとの分布域はミシシッピ川流域を中心とした北アメリカ中部だが、ボウフラ(カの幼虫)を捕食するとして世界各地に輸入された。移入されたカダヤシは持ち前の適応力で分布を広げ、今や熱帯・温帯域の各地に分布する。
日本に分布するカダヤシは1916年に台湾経由で持ちこまれ、1970年代に急速に分布を広げた。2000年頃には福島県以南の各地で分布が確認されている。
繁殖力と成長の早さがあるうえ、自種を含む淡水魚の卵や稚魚を多く捕食するので、日本における近年のメダカ減少の原因の一つにも挙げられている。いつの間にやら水域のメダカがカダヤシに置き換わっていたということもあるが、一般にはカダヤシという種の存在さえあまり知られておらず、置き換わっていると気づかれないことが多い。
日本以外でも在来の小型淡水魚がカダヤシに駆逐され、絶滅が危惧されるほどに減少する事態が発生している。
2006年2月には環境省が外来生物法の特定外来生物に指定した。 これにより日本国内での、飼育・運搬および輸入が規制された。