エルフェンリート
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エルフェンリート | |
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ジャンル | バイオレンス、エロス、グロテスク、SF |
漫画 | |
作者 | 岡本倫 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | ヤングジャンプ |
連載期間 | 2002年6月6日 - 2005年8月25日 |
巻数 | 12冊 |
テレビアニメ : エルフェンリート | |
監督 | 神戸守 |
アニメーション制作 | アームス |
製作 | VAP GENCO |
放送局 | AT-X |
放送期間 | 2004年7月25日 - 2004年10月17日 |
話数 | 全13+1話 |
テレビアニメ : エルフェンリート(地上波修正版) | |
監督 | 神戸守 |
アニメーション制作 | アームス |
製作 | VAP GENCO |
放送局 | テレ玉、チバテレビ、tvk、サンテレビジョン |
放送期間 | 2005年4月3日 - 2005年6月26日 |
話数 | 全13話 |
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『エルフェンリート』 (Elfen Lied) は、岡本倫による漫画およびそれを原作としたアニメ作品。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 漫画
- 週刊ヤングジャンプにて2002年27号より週刊連載を開始、2005年39号終了。単行本は全12巻。
- ちなみに岡本倫のデビュー作もこの名前が付けられている。ストーリーは全くの別物で、事故でピアノをやめた型破りな男性ピアニストと、バイオリンに転向して一流の奏者となった元天才ピアニストの女性の物語。
[編集] アニメCS帯
- 2004年7月25日にアニメ版が、CS放送局のアニメシアターXで放送されたが、過激な暴力描写のため、15歳未満視聴禁止のペアレンタルロックがなされた。
- AT-Xで放送された番組宣伝では、萌えバージョン(ナレーション:能登麻美子)と残虐バージョン(ナレーション:細井治)の2タイプが存在し、そのかけ離れた構成から、原作を知らない人には同じ作品に見えなかった。
- 同時期に放送されたGANTZ ~the 2nd stage~と対比されやすいが、それぞれ原作となる漫画と180度違う評価を受けている。
[編集] アニメUHF帯
[編集] 発売記念ダイジェスト版
- tvkなどで2004年10月に「DVD発売記念」と題し、DVDに収録された1、2話から、残酷描写をカットしたダイジェストを放送した。
[編集] 地上波版
- 2005年4月3日からAT-X版の修正を更に厳しく、一部シーンをカットした地上波版をtvk・チバテレビ・テレ玉・サンテレビジョンにて放送。また4話の四肢切断のシーンと11話の実験のシーンは作中でも1、2を争う程惨いシーンのため地上波での放送は不可能とみなしカットした結果、尺が足らずに次の回の冒頭または前半部のダイジェストを流した。
[編集] 特徴
- 主な特徴はグロテスクと萌えとエロスを混合した作品である事。更に漫画については、初期は絵柄がつたない印象を受け、その作風が毛嫌いされる傾向もある。しかし多くのファンを獲得した魅力を備えている。
- 中盤で「キャラ自身が死んだと思った瞬間実はまだ生きていた」というパターンが繰り返された。さらに終盤では長い間死んだ思われていた人物が実は生きていたという事が多く起こるため、この物語の肝である殺伐さが薄れている。また、とある同人誌[要出典]にゲストとして参加した際、シリアス2コメディ8の案配で組み立てていくつもりだったことを明かしている。
- あまり触れられないが、アニメでは効果音においても凝られており、特に残虐シーンで使用される骨が砕ける音と肉が引き千切れる音が合わさった効果音は、作品の持つグロテスクさを効果的に上げている(『BLOOD+』にもこの効果音が流用されているらしい)。
- ヤングジャンプ巻末コメントの「極貧でテレビが買えません…」「一人でマダガスカル…」など謙虚なコメントから見受けられる人物像に、特にネット上でのコアなファンの間で、作者は男であるにもかかわらず「倫たん」と呼ばれ、「キャラだけでなく作者にも萌える漫画」と人気を得ている。
- 暴力的な作品でありながら、反対に位置する家庭的な温かさの感じられる場面を点在させる事で物語の内容に強弱や陰影がつけられている。
- 連載中に冨樫義博が本作のファンであることを妻の武内直子を介して明かしており『HUNTER×HUNTER』のキメラアント編に大きな影響を与えていると噂されている。
- 日本では非常にマイナーなアニメだが、海外では主人公の強さとグロテスクさが受け、日本よりも知名度があるとされる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
側頭部の対となる二本の角とベクターと呼ばれる特殊な能力を持つ女性型ミュータント、二觭人(ディクロニウス、觭は{角奇})。彼女らは人類を淘汰する可能性を持つとされ、離島の国立生態科学研究所に国家レベルでの極秘機密として隔離、研究されている。
ある日、偶発的な事故(?)によって、研究所に隔離されていたディクロニウスの少女ルーシーは拘束を破り、警備員と研究所室長蔵間の秘書・如月を殺害、研究所からの脱走を試みる。海に飛び込む直前に頭部に対戦車用徹甲弾の衝撃を受けるものの幸い軽症で済み、彼女はそのまま海へ投げ出される。
一方、大学に通うため親戚を頼りに鎌倉にやってきた青年コウタは、いとこのユカと由比ヶ浜でルーシーに出会ってしまう。頭部に受けたショックでルーシー以外の人格に入れ替わり、「にゅうにゅう」としか喋ることの出来ない彼女をにゅうと名付け、彼女が人類を滅亡させる存在とは知らずに、コウタが住むことになる楓荘に連れて行く。
研究所はSATの出動を要請するものの失敗に終わり、ルーシーと遭遇して唯一生き残った隊員の坂東は彼女への復讐心を燃やし、SATを抜ける。その翌日、にゅうが掃除中に足を滑らせ頭部への衝撃を受けたことでルーシーは楓莊で覚醒、コウタを殺そうとするが、脳裏に浮かんだ少年の叫びによって殺すことを止める。その少年は8年前のコウタだった。そして研究所は同じディクロニウスのナナを追っ手に差し向けるが返り討ちに遭い、ナナは四肢を失ってしまうが、土壇場でベクターを発生させる脳の主要器官にダメージを与え、ルーシーのベクターを一時的に封じることに成功する。
やがて、家出少女のマユと家出犬のわん太、そして蔵間の手により研究所を抜け出したナナが楓荘に住むようになり、見ず知らずの他人と大人しいディクロニウスを受け入れた奇妙な同居生活が始まる。
マユとわん太が加わり、ナナが加わる以前に大学で角沢教授の話術にはまりにゅうを手放してしまうが、コウタはどうしても腑に落ちない点があり、気になって大学に戻る。そこで教授の助手である荒川と教授の惨殺死体を目撃、荒川にこれは見なかったことと念を押されることとなる。
蔵間の単独行動を知った角沢長官は、全ディクロニウス内で最強と呼ばれる幼女であり、蔵間の実の娘であるマリコを解放する。
コウタは、にゅうやナナなどのディクロニウスとの関わりをとおして、封じていた8年前の鎌倉での出来事を思い出していく。ルーシーや蔵間、マリコなどの戦いは、ゆっくりと、だが確実に、楓荘の平穏を崩していく……
[編集] 登場人物
※人物名横の(声)はアニメのキャスト。
[編集] ディクロニウス
- ルーシー(楓)(声:小林沙苗)
- その存在が人類を滅亡に追い込むことのできる新人類「ディクロニウス」のオリジナルかつ唯一生殖機能を持った個体。研究所を脱走の際に頭部に受けた衝撃が元で人格が分裂、にゅうが生まれる。頭部に衝撃を受けるとルーシーに戻り、ベクターと呼ばれる見えない腕を使い、DNAからの声に従うように人類を殺し続ける殺人鬼。ただし、何があってもコウタと動物(特に犬)は傷つけず、敢えて蔵間は殺さない。彼女の理論で言うと人間は猿であり、ディクロニウスは人らしい。
- コウタを殺さない最大の理由は8年前のぼんぼん祭でコウタに裏切られたと勘違いし、ここで初めてDNAの声に従い、目の前で家族を殺したことに起因する。後にコウタの居場所である楓莊の住民(ナナを含める)にも広げられている。蔵間を敢えて殺さないのは彼の口からルーシーが助けるよう懇願した少女が死んだと伝えられ、その復讐という意味が大きい。犬を大事にするのは8年前の養護施設での思い出から。
- ベクターの射程は全ディクロニウス中最低の2m。ただし力については最も強い。後に急激な進化を遂げ最大射程は5m、最後はほぼ無限。アニメでの最大本数は4本
- しかし、ベクターの射程を延ばしすぎたことで、体組織の崩壊が起こり始める。銃弾に撃たれたコウタを助けようとベクターの力を使いすぎて人間としての原形を保てなくなるほど体が溶解。最後はDNAに意識を乗っ取られたためコウタに8年前交わした約束「もし私が、他の誰かを殺すようになったらコウタが私を殺して」を果たしてもらった。10年後、楓「ルーシー」とにゅうの生まれ変わりらしいき人がいたので、コウタとの「夏祭りの最後の日にあの場所にへ来てくれ」も果たしたと思われる。
- 本名は「楓」。
- にゅう(声:小林沙苗)
- ルーシーの別人格。本人が「角がなければこうありたかった」と無意識で願っていた自分自身の姿を投影している。当初は「にゅう」と喋ることしかできなかったが、徐々に言葉と生活習慣を覚えていき、半年後には普通の少女となんら変わらない会話レベルと節度を身につける。
- 後に長官に捕獲されて真の自分を知ることになりベクターを発動する。
- DNAの声(声:小林沙苗)
- ルーシーの別人格、もといディクロニウスとしての本能が人格形成されている姿。内なる声として絶えずルーシーに囁き続け、ルーシーに人類を絶滅させようとする。しかし、ルーシーがコウタの言葉でディクロニウスの力を捨て人と共に生きる道を選んだために、ルーシーに見切りをつけ、自らの手で人類を絶滅させるためにルーシーの体を乗っ取る。
- ベクターの射程も力もルーシーを大きく超えており、自らへの反動を考えなければ、地球規模の大破壊を起こすことが可能。
- ナナ(声:松岡由貴)
- 研究所で実験台にされ、生殖機能がないためジルペリットと呼ばれているディクロニウスの一人。研究員内では「7番」と呼ばれ、その大人しさゆえに最も酷い実験を日々受け続ける。過酷な生活における救済的存在として、蔵間のことを父親同然に慕っている。
- ベクターの射程については不明(ルーシー以上マリコ以下)で、アニメでのベクター本数は4本。ルーシー戦で四肢切断され惨敗するも偶然相手のベクターを封じる手段を知る。
- その後、蔵間から渡された義手義足をベクターで操作することにより普通の手足のように動かせるようになった。更に、義手を相手に飛ばす奇襲技(通称『ロケットパンチ』)を編み出す。
- その健気さから本作屈指の人気キャラだが、連載前の原案時は影も形も無く連載中の勢いでたまたま生まれ、17話で退場の予定だったがファンの「殺さないで」の声に応じた。本作品中最後まで生きていた数少ないディクロニウスのうちの一人かつ誰一人として殺さなかったディクロニウスの一人。
- ついでに「ナナ」と言う名前は、自分でつけたらしい。
- マリコ(声:川上とも子)
- 僅か5歳にして最強のディクロニウス。研究員内では「35番」(アニメでは更に第三世代)と呼ばれている少女。蔵間の実の娘。
- 26本のベクターを持ち、最大射程は11m。その本数、射程共にジルペリット最強である。人間を見ると即座に殺す等、あまりに危険度が高いため、身体の5箇所に爆弾を仕込まれている。研究所から出るときは、携帯電話に仕組まれたコントローラーで爆弾を制御され、30分ごとに認証コードを入力しないと爆発されるようになっていた。
- 原作では後に科学者・能宗の手により、彼女をオリジナルとしたマリコクローンが作り出される。
- この作品でフルネームが確認できる数少ないキャラクター。
- 原作では対ルーシー戦の時は長いベクターで優勢に立つも、コントローラーを拾った隙に片足をルーシーにもがれ、そのコントローラーをルーシーに壊され、残りわずかの命になってもルーシーに抵抗したがあえなく爆死した。しかしその際、最期の力でルーシーの角を折り、彼女を数ヶ月間眠らせることに成功した。
- アニメ版では、長官に殺害されることを恐れた研究員が携帯から爆弾を起動し、蔵間に抱っこされながら爆死してしまう(時間切れだったのもある)。
- 3番(声:高橋美佳子)
- 本編では既に亡くなっているディクロニウス。蔵間にベクターウイルスを植え付けた張本人。
- その後の研究員の台詞や容姿の類似性等から、ナナの姉にあたると推測される。
- ベクターの射程は不明。角沢教授のライフル銃によって頭に弾を撃たれ死亡している。
- 28番
- 研究所内で実験台にされているディクロニウスの一人。優しく大人しい性格で、ベクターも未発達なため、人を攻撃したことはない。その性格ゆえ研究所に利用され、悲しい最後を閉じる。
- アリシア、バーバラ、シンシア、ダイアナ
- 能宗が研究しているクローンの成功例の4人。
- 元ネタは新田真子『RUSH』の同名キャラクター。
- ベクターの射程は10m。
- 出来損ないの1104体
- クローン製造の過程によるミスが元で人としての形を保っていない失敗作。DNAはマリコのものだが、射程についてはまばらで長いのもいれば短いのもいる。痛みへの耐性は各個体での有無が激しい。
- ルーシーの弟
- 産まれる子供が全てディクロニウスになるルーシーの母親に、角沢長官が産ませたディクロニウス。
[編集] 楓荘住人
- コウタ(耕太)(声:鈴木千尋 /(少年時代):生天目仁美)
- 北海道出身。大学に通う為8年ぶりに鎌倉にやってきた学生。いとこのユカから建物の掃除を毎日することを条件に使われていない料亭「楓荘」にタダで住むことになる。8年前の鎌倉で起きたある事件の被害者であり唯一の生存者であるが、そのことについては全く覚えていない。それに関連して、妹のカナエと父親の死因をそれぞれ病死と交通事故死だと思い込んでいる。
- 原作とアニメでは記憶が戻るタイミングは違うものの、共通点としてルーシーがコウタの目の前で惨殺に及んだことが記憶を蘇らせるトリガーとなっている。
- ユカ(声:能登麻美子)
- 鎌倉出身。コウタのいとこで春から一緒の大学に通うことになっている。コウタがにゅうになにかエッチなことをしないかどうか見張る為という建前を得て、楓荘に一緒に住むことになる。成績は良い方だがコウタと一緒の大学に通いたい一心から偏差値の高い大学を蹴っている。そのくらいコウタのことが好き。ヤキモチ焼きでややツンデレ気味な言動、行動が多い。8年前の祭りの日にルーシーに殺されるはずだったが、コウタの静止によって生き延びている。
- マユ(声:萩原えみこ)
- 由比ヶ浜のボートハウスで犬のわん太と一緒に暮らす家出少女。コウタ達が落とした傘を頼りに楓荘に訪れ、以後住み込むことになる。義父に性的虐待を受け続けていた為、男性に対して不信感を抱いているが板東だけは平気。時々コウタに対して毒を吐いている。
- わん太 (声:???)
- マユと一緒に行動する犬の姿をした不死身生命体。本来の名はジェームス。作者が唯一アニメ化に際して注文を付けたキャラだが普通の犬になってしまい、ファンを落胆させた。
- ノゾミ(原作のみ)
- ユカの後輩。死んだ母親のようにオペラ歌手になるために親に内緒で音大受験を目指している。歌が上手く、ソプラノ・ドラマティコと呼ばれる日本人では数少ない声帯の持ち主だが、その声帯は日本人では希有な存在な為か故に喉が脆いというリスクを負っている。その上、緊張するとおもらしをするクセがあるので、常におむつを装着している。得意な歌曲はフーゴ・ヴォルフの「エルフェンリート」。
[編集] 国立生態科学研究所所員
- 蔵間(くらま)(声:細井治)
- 研究所の室長。研究所内では角沢長官の次に地位が高いと思われる。研究員内ではルーシーとの因縁が最も深い。
- ナナからは父親として慕われ、マリコの父親としてだけでなく角沢長官の命令に苦悩し続けるもう一人の主人公であり狂言回し。
- 白河(しらかわ)(声:生天目仁美)
- 蔵間直属の秘書の一人、知的美女。蔵間に惹かれ、情報を得るために長官に抱かれるなど独自の行動を行う。マリコの体内に爆弾を仕込んだ張本人。ルーシー対マリコ戦の時、ベクターウイルス初散布を蔵間につげ、マリコのコントローラーを蔵間に投げ渡そうとするがルーシーの手によって殺害される。
- 如月(きさらぎ)(声:山本麻里安)
- 蔵間直属の秘書の一人、東大出らしいがドジっ娘。原作ではキャラが十分立っていてレギュラーキャラになると思いきやルーシー脱走の際に首をもがれいきなり殺されてしまい、読者の度肝を抜いた。同人サークル黒猫堂の同人誌「エルフィンリート」(入手困難)によると享年24(作者公認)。
- 斎藤(さいとう)(声:山本麻里安)
- マリコの母親代わり。5年間毎日モニター越しに観察している。しかし、マリコを呼び出した直後に胴体から真っ二つにされ殺される。
- 黒帽子の男
- 研究所所員。真性のサディストで、重量2kgでかえしのついた鉄球を発射するボウガンを使い、ディクロニウスを相手に遊びと称した暴行が趣味。角沢長官の息子(角沢教授の兄)という説もある。ルーシー対坂東戦(2度目)の時、ルーシーを我が物にしようと声をかけるもあえなくルーシーによって殺害される。
- 能宗(のうそう)
- 研究所所員。ディクロニウスのクローン製造プロジェクトチーフ。食事は全てチョコレート。
- マリコクローンを造った張本人で、彼女らの額の装置で自分に服従させている。
- 楓荘襲撃の際、墜落したヘリの下敷きになるも、バーバラとアリシアに助けられ、足の骨折で入院したが、自分の出した命令に背いた彼女らの真相を探るために額の装置を取り外したことが災いしてバーバラに殺害される。
- 名前のモデルは東京大仏TVの農宗氏。
- サングラスの女
- 研究所側のボディーガード。その正体は佐世保のベクター研究所が送り込んだスパイ。
- 角沢長官(かくざわ)(声:有本欽隆)
- 研究所のトップに立つ男。ルーシーを孕ませ新人類の父になることを目論む。本来総理大臣特権であるSATの出動命令を出すことの出来る権利を持つ。ルーシー脱走の際は研究所から離れていたため、SAT出動要請は蔵間が長官名義で行った。原作では3本、アニメでは2本の角を持つが、その角は単なる骨の異常であり、ディクロニウスではなくただの人間である。
[編集] その他
- 坂東(ばんどう)(声:中田譲治)
- 警視庁特殊急襲部隊 通称SAT隊員。
- 極めて狂暴な性格をしており、当初は優しさや思いやりなどの感情が全く存在しない人格破綻者だったがマユとナナと出会ってから多少性格は軟化している。(しかし「貸し借り」に異様に拘る。)右手左手それぞれでマグナム級の銃を扱えるなど白兵戦においては彼にかなう者はいないとされる。ルーシーとの戦いではマシンガンで岩を真っ二つにする離れ業を見せるも両目と右腕を潰され惨敗。以後ルーシーへの復讐を誓い、去勢手術(ベクターウイルスに感染している可能性があるため)を条件に可視義眼及び可動義手を装着。手術直前にSATを抜け、由比ヶ浜に潜伏。そこでマユと出会い日々の食事の支援を受ける。後の原作の二度目のルーシーとの戦いでは、あのベクターを果敢にかわすなどの人間離れした力を見せ、二度に渡りルーシーを絶体絶命の境地にまで追い込んだ。結局二度共に邪魔が入ってしまったものの、実質的にルーシーを単独で殺せる可能性を持った唯一の人間とも言える。身体能力だけではなく、ディクロニウスに勝てる可能性を高めるために由比ヶ浜の清掃を毎日欠かさないなど(投擲を警戒して)それなりの知恵者。
- SATに入ったのは合法的に人が殺せるから。名前のモデルは作者の大学時代の友人。
- 角沢教授(かくざわ)(声:平田広明)
- コウタとユカの通う大学に赴任している大学教授。世界でもトップクラスの頭脳を持つが人としては最低レベルらしく、過去のいざこざから地方の大学にしか赴任できなかったらしい。元研究所所員で角沢長官の息子。
- 助手の荒川と共にワクチンを開発している。蔵間とは大学時代からの付き合い。頭部から角が生えているがディクロニウスではない。というわけで頭脳明晰なのは偶々である。
- 荒川(あらかわ)(声:石原絵理子)
- 角沢教授の助手。角沢教授の下でベクターウイルス用ワクチンの研究を続けるメガネのお姉さん。お風呂に入っていないことをいつも気にしている。子供の頃の夢は「キュリー婦人のような後世に残る科学者になる」事。
- 角沢教授の死後、研究所に遺体を届けるが、教授の父・角沢長官の命令で研究所でベクターウイルスの改良に手を貸すことになるが、その影で密かに角沢教授が残したワクチンの素材を元にしてワクチンを完成させる事に成功する。全てが終わり、ベクターウイルスが蔓延しきった世界でワクチンを発表し世界中から「救世主」と崇められて子供の頃の夢を果たすが、研究所内でのいざこざを経験したせいか崇められても素直に喜べなかった。
- その別名は、処女手(処女であることをカミングアウトしてから)→エロ奴隷(黒帽子のセリフ)→痴女手(裸白衣の乳首ニップレスの格好でコウタを尾行してから)と変遷している。
- 大森(声:堀江一眞)
- 元研究員。3番の一件で蔵間と共にベクターウイルスに感染した。
- ベクタークラフト開発者
- 佐世保ベクター研究所が開発した対ジルペリット用秘密兵器ベクタークラフト開発者。その正体は元研究員の大森と言われているが、公式での発表ではないのであくまでも噂レベルに過ぎない。
- 角沢アンナ(かくざわ アンナ)
- 角沢長官の娘。物覚えが悪い事を悲観していた。そして父親に改造されるが…。かけっこが得意。
- 神の胎児アンナ
- 角沢アンナが角沢長官に改造された姿。地下2千メートルの「命の泉」に住む予知能力を持つ巨大な人間。後にルーシーに倒され、再び元の姿に戻る。
[編集] その他(過去)
- カナエ(声:山本麻里安)
- コウタの妹。北海道出身。本編では既に亡くなっている。死因はルーシーのベクターによって胴を真っ二つ。
- トモオ(声:高木礼子)
- ルーシーが幼少時代を過ごした施設に居た子供。彼女を角呼ばわりするいじめっ子グループの中心的存在。ルーシーが可愛がっていた犬を殺し、逆上したルーシーにベクターで殺される。
- 少女(声:下屋則子)
- ルーシーが幼少時代を過ごした施設に居た子供。彼女とは(形式的な意味で)友達の関係だった。ルーシーを裏切ったと見做され、トモオ達と共にベクターで惨殺される。
- 蔵間ヒロミ(くらま ヒロミ)(声:神田朱未)
- 蔵間の妻。本編では既に亡くなっている。
- ヒロミは原作7巻で判明した名前でアニメでは一切ヒロミと言った事はない。死因は子宮癌摘出後に暴れての失血死。
- 絵描きの少女=高田愛子(たかだ あいこ)(声:山本麻里安)
- ルーシーと蔵間の間にある確執を生んだ少女。絵を描くのが好きな女子中学生。神奈川県鎌倉市出身。ルーシーは蔵間から「死んだ」と聞かされていたが、原作最終話にて実は生存していたことが判明。
- 何故蔵間が嘘をついたのかは不明(ご都合主義の可能性あり)。
- ルーシーの母親
- 遺伝子異常により産まれる子供が必ず生殖機能を持ったディクロニウスになってしまう女性。新人類の本当のイブと呼ばれる存在。父親が捨てたルーシーのことを案じ、探していたが研究所に捕獲される。
- 捕獲後、角沢長官との間に男子を授かるが、出産直後に自殺。死後、生殖器のみ維持装置につながれたが長くは持たなかった。
[編集] 用語解説
- ディクロニウス
- 人類を滅亡に追い込ませることのできる新人類の名称。卵ほどの大きさに発達した松果体、骨の一部の対になる角等の特徴を持ち、ベクターと呼ばれる見えない無数の腕を持つ。ベクターにはベクターウイルスと呼ばれるレトロウイルスを持ち、人間の男にベクターを触れさせるだけで感染し、生まれてくる子供は全て側頭部に対になる角を持ち、かつ生殖機能を持たない女の子になる。生殖機能を持つ女王と生殖機能を持たず女王に従うジルペリットの関係は蜂の生態と酷似している。
- ジルペリット
- ベクターウイルスに感染した男と女から生まれるディクロニウスの名称。ベクターウイルスの蔓延を目的とした個体の為、生殖機能を持たず成長が早く、傷を負っても回復が早いと言う特徴を持ち、ベクターの発現は3歳以降とされる。研究所では大半が赤子のまま処分されるが、処分されなかった赤子は使い捨ての実験台としての日々を送ることになる。番号呼称は発見順が最有力か。
- こちら側のディクロニウス
- 能宗の研究が生み出したディクロニウスのクローン。テロメア細胞の劣化により元となったディクロニウスに比べると射程、力ともに多少劣る。前頭葉の一部を切除し取り外し可能な機械(アジナー)を埋め込むことで能宗の命令(それとなくにている荒川の命令も含める)には絶対服従となる。製造の研究の為に1108体が製造され、人としての形を保った成功例はたったの4体で、失敗作は脊髄を搾取するためだけに生かされている。また、激痛をおわされてもベクターを出せるよう調整されている。オリジナルはマリコ。
- ベクター
- ディクロニウスが持つ特殊な能力。手の形をしており通常の状態では人間に見ることはできないが、波動が強いときに限り視認きるようになる。高周波による微振動を発生することで、物を切断することが可能となり、人間の殺傷などに用いることができる。応用として銃弾、爆風などの物理攻撃はそらせることはできるが、鉄球など質量が大きく運動量の高い攻撃はそらしきることができず、減速してダメージを抑えている。また、ベクター対ベクターは防ぐこともそらすこともできないが、掴むことはできる。本来の使用用途としては人間の男にベクターウイルスを送り、植え付けるためのパイプとしての役割とされる。超能力の類だと思われるようだが、これは人間の進化の過程で生み出された新たな生殖器官である。
- ベクターウイルス
- レトロウイルスの一種。人間の男のにみ感染する。空気に触れると死滅してしまうため、通常はベクターをパイプとし、直接植え付ける方法で感染させている。研究所は空気に触れると死滅する欠点を克服した改良型ベクターウイルスを開発した。
- ベクターウイルス用ワクチン
- その名の通りベクターウイルス用のワクチン。角沢教授が大学でこっそり開発していたもの。彼の死後はアンプルを荒川が回収しなんとか完成させる。ディクロニウスはこれを危険なものだと本能で認識していたようで、執拗に荒川を狙っていた。
- 楓荘
- 鎌倉にある料亭だった建物。ユカの実家が管理しており、コウタは当初建物の掃除を毎日欠かさずする事を条件に無償で借りるはずであった。鎌倉にやってきた日ににゅうを拾ってきたことから、ユカやマユ、ナナが居候として住むようになった。また、ルーシーの本名が楓ということで、実はルーシーの実家ではないかと囁かれている。
- 国立生態化学研究所(ベクターウイルス研究所)
- 太平洋の小さな島にぽつんと存在する国家施設。角沢長官が国家予算を投じて作り出した研究所。後に表向きはウイルスの研究を専門にするため、ベクターの研究を佐世保ベクター研究所に移管した。分けた本当の理由は本来の目的の達成にベクター研究者は不必要だった為。
- 佐世保ベクター研究所
- 長崎県佐世保市にあるディクロニウスのベクターのメカニズムを研究する研究所。ウイルス側の不穏な行動に薄々と気づいており、事前に間者を送り、有事の際を想定してベクターのメカニズムの研究結果を元にベクタークラフトと呼ばれる対ディクロニウス用秘密兵器を作り上げる。
- ベクタークラフト
- 佐世保ベクター研究所が開発した特殊兵器。ベクター生成器官を培養、肥大化し通常の数倍以上太いベクターの発生の他に、ベクターから発振される高周波を位相で察知、同様の高周波を反転したものを出力し打ち消すことで無効化するベクターキャンセラーを持つ。振動に弱いという欠点を持ち、複数人の搭乗が必須。
- 8年前の事件
-
- 本編開始の8年前、養護施設で起こった少年少女4人の惨殺死体から始まった連続殺人事件のこと。犯人はルーシー。
- コウタが鎌倉から北海道に帰る日の夜、江ノ電の車内で起きたカナエと父親の惨殺事件。こちらも犯人はルーシー。
- 丸王百貨店主催『高田幸恵絵画展』
- 本編開始の6年前に鎌倉の丸王百貨店で開催されるはずだった絵描きの少女の母親の個展。前の晩にルーシーと一悶着があり、隠蔽工作のためウイルス蔓延と称し、翌日以降閉鎖された。
[編集] 単行本
- エルフェンリート 1巻 - 2002年10月23日発行 ISBN 4088763580
- エルフェンリート 2巻 - 2002年12月16日発行 ISBN 4088763793
- エルフェンリート 3巻 - 2003年2月24日発行 ISBN 4088764064
- エルフェンリート 4巻 - 2003年5月24日発行 ISBN 4088764463
- エルフェンリート 5巻 - 2003年8月24日発行 ISBN 4088764773
- エルフェンリート 6巻 - 2003年11月24日発行 ISBN 4088765133
- エルフェンリート 7巻 - 2004年3月24日発行 ISBN 4088765796
- エルフェンリート 8巻 - 2004年7月21日発行 ISBN 4088766385
- エルフェンリート 9巻 - 2004年10月24日発行 ISBN 4088766962
- エルフェンリート 10巻 - 2005年3月23日発行 ISBN 4088767640
- エルフェンリート 11巻 - 2005年8月24日発行 ISBN 4088768388
- エルフェンリート 12巻 - 2005年11月23日発行 ISBN 4088768841
[編集] アニメスタッフ
- 原作:岡本倫(集英社 週刊ヤングジャンプ連載)
- 監督:神戸守
- シリーズ構成 / 脚本:吉岡たかを
- キャラクターデザイン / 総作画監督:きしもとせいじ
- メカデザイン:大河広行
- 美術設定:青木智由紀
- 美術監督:伊藤聖
- 色彩設計:中田亮大
- 撮影監督:白井久男
- 編集:瀬山武司
- 音響監督:清水勝則
- 音響制作:ザックプロモーション
- 音楽:小西香葉、近藤由紀夫
- 音楽制作:VAP
- プロデューサー:田村学、森尻和明、越中おさむ
- 制作:アームス
- プロデュース:GENCO
- 企画協力:週刊ヤングジャンプ編集部
- 製作著作:VAP GENCO
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「LILIUM」近藤由紀夫
- エンディングテーマ「be your girl」河辺千恵子
[編集] 歌詞
LILIUM
os iusti
meditabitur sapientiam
et lingua eius
luquetur iudicium
blatus vir qui
suffert tentationem
quoniam cum probatus fuerit
accipiet coronam vitae
kyrie ignis divine eleison
o quam sancta
quam serena
quam benigna
quam amoena
o castitatis lilium
meditabitur sapientiam
et lingua eius
luquetur iudicium
blatus vir qui
suffert tentationem
quoniam cum probatus fuerit
accipiet coronam vitae
kyrie ignis divine eleison
o quam sancta
quam serena
quam benigna
quam amoena
o castitatis lilium
[編集] サウンドトラック
サウンドトラックはエルフェンリートDVD 1st.Note初回版にのみ封入されたもののみが存在するが、現在でも入手は比較的容易であるようだ
01 - Lilium ~opening version~
02 - Katsubou
03 - Shinkai
04 - Hanayou
05 - Senkou
06 - Yureai
07 - Jouzai
08 - Rin'ne
09 - Yokusoku
10 - Hakuri
11 - Uso Sora
12 - Youkou
13 - Neji
14 - Ametsuyu
15 - Lilium ~saint version~(男声バージョン)
サウンドトラックでは存在しないLiliumの改造バージョンが存在し、フルバージョンも存在する
- Lilium (Saint & Instrument Remix) 前半が女声、後半から男声、そして演奏、最後の方がオルゴール演奏といった感じである
音楽 近藤由紀夫、小西香葉
[編集] アニメ・エピソードのタイトル
- 邂逅(かいこう) BEGEGNUNG (Begegnung)
- 掃討(そうとう)VERNICHTUNG (Vernichtung)
- 胸裡(きょうり)IM INNERSTEN (Im Innersten)
- 触撃(しょくげき)AUFEINANDERTREFFEN (Aufeinandertreffen)
- 落掌(らくしょう)EMPFANG (Empfang)
- 衷情(ちゅうじょう)HERZENSWAERME (Herzenswärme)
- 際会(さいかい)ZUFAELLIGE BEGEGNUNG (Zufällige Begegnung)
- 嚆矢(こうし)BEGINN (Beginn)
- 追憶(ついおく)SCHOENE ERINNERUNG (Schöne Erinnerung)
- 嬰児(えいじ)SAEUGLING (Säugling)
- 錯綜(さくそう)VERMISCHUNG (Vermischung)
- 泥濘(でいねい)TAUMELN (Taumeln)
- 不還(ふげん)ERLEUCHTUNG (Erleuchtung)
- 通り雨にて 或いは、少女はいかにしてその心情に至ったか? REGENSCHAUER (Regenschauer)
- DVD7th.Note収録の番外編であり、時期としては11話AパートとBパートの間。
[編集] アニメと原作の相違
アニメ版と原作における最大の相違点はフーゴ・ヴォルフの歌曲『エルフェンリート』の有無にある。メインタイトルとなるこの歌曲はドイツ語で『妖精の歌』の意味を持ち、原作5巻でノゾミがにゅう教えたことが終盤になってようやく形となって現れた。しかし、アニメ化決定が発表された2004年1月の時点では日の目にすら当たらない状態であり、1クール13話の尺に収めるためキリのいい7巻までの内容でルーシーの「救済」とコウタの「記憶」にスポットを当てている。
そのため、企画段階当時原作での活躍が見当たらず、今後の展開によってはどのような行動を起こすのかすらわかっていない不確定要素のノゾミと『エルフェンリート』はオミットした。代わりとしてアニメOP曲『LILIUM』のオルゴールを二人を繋ぐ道具として出すことでアニメ最終話の和解へと繋げられた。アニメ版で使用されるクシシュトフ・ペンデレツキの様式模倣と、ヴォルフの歌曲の性格があまりにもつりあわない事情も考慮された。その一方、研究所側の決着は一切つけられていない事・坂東の不活躍等が一部原作ファンからの不満として残っている。
ファンは総じて第二部の製作を同じスタッフでやって欲しいと声を出しているが、荒川役の石原絵理子の件と雑誌アニメスタイルVOL2における神戸吉岡対談にて神戸監督は第二部の製作については否定しているため、実現は絶望的となっている。この他にも、アニメ版における音楽の使用は原作を凌ぐ高度な脚色に近い雰囲気をもつものすらあり、ほとんどオリジナルに近いため、原作とアニメは全くの別物と捉えるファンも多い。
原作では、マリコ戦後、坂東に自殺を阻止され引きこもりに近い症状となった蔵間だが、アニメ版では自分の意志でマリコ自爆に巻き込まれ生死不明、という形で決着がつけられ、更にルーシーに関しても、原作では爆風の影響で角が折れしばらくルーシーは目覚めることはなかったが、アニメでは、楓荘の玄関に現れた影は、にゅうか、ルーシーか、DNAか、その他か、については視聴者の想像に任せる形で締められている。
細かい所では、6話終盤の漂流用ポッドは、ナナが読み書きができない事を考慮して、手紙から録音した音声に変更されているなど、原作におけるツッコミどころ(但し、原作に関しては数多く存在するツッコミ所も作者萌え要素として楽しむのが真のエルフェニストであるとの見解がある)をきちんと解消している。この用意周到さは日本のみならず、海外でも大絶賛された。
[編集] 山本麻里安のジンクス
神戸守監督のアニメで山本を起用すると、演じた役が全員死亡する法則がある。しかし、その法則はエルフェン以前に神戸監督作品で山本が演じたキャラは『出撃!マシンロボレスキュー』の早乙女亜季のみのため、法則と呼べるものではなかった。エルフェンのAT-Xでの放送開始から、山本が演ずるキャラクターが死亡していくことで、おのずと神戸監督作品に山本が出演すると演じたキャラは必ず死亡する法則が生まれていった。
最後に山本が演じた絵描きの少女は原作では生きていたことが最終巻で明かされたが、アニメではそこまで話を進めていないので死んだこととなっている。
[編集] 読切版エルフェンリート
[編集] あらすじ
天才ピアニストと呼ばれていたサラは日本から来たピアニストの少年アキラによる破天荒な演奏に「どんなに頑張っても彼には敵わない」と知る。サラはアキラに「私はバイオリンで世界一になるからあんたはピアノで世界一になりなさい。そしたらデュオを組んで世界中をアッと言わせられるから」という約束を交し、アキラからは「おっぱいを大きくしてこいよ」と注文も付けられた。
10年後、母親の反対を押し切りバイオリンに転向後必死の努力で世界一の実力と大きなおっぱいを得たサラはリサイタル公演のため来日する。アキラとの再会を待ち望んでいたサラに待っていたのは、事故でピアノが演奏できなくなったアキラだった。
いやがるアキラを無理矢理リサイタル会場に連れて行ったサラは、ぶっつけ本番での荒療治に望む…。
[編集] 外部リンク
- アニメ公式
- ■FOR-NEXT - 岡本倫 HOMEPAGE:原作者本人のサイト