ウィリアム・ショックレー
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ウィリアム・ショックレー(William Bradford Shockley、1910年2月13日 - 1989年8月12日)は、アメリカの物理学者。「トランジスタの父」と呼ばれる。
カリフォルニア工科大学出身。マサチューセッツ工科大学にて博士号を取得。
1947年、ベル研究所において、ジョン・バーディーン、ウォルター・ブラッテンとともに点接触型トランジスタを発明。
この「半導体の研究およびトランジスタ効果の発見」に対して1956年に彼ら3人にノーベル物理学賞が贈られた。
1953年にベル研究所を辞めてマサチューセッツ工科大学に戻り、1955年ショックレー半導体研究所を設立した。彼が研究室を作った場所が中心となってシリコンバレーが形成された。彼がその場所を選んだのは親の実家があるという理由であった。
研究室は優秀な人材をたくさん集めた。ここの研究員8人がケンカ別れの形で1956年に独立して、フェアチャイルド社をつくり、さらに、そこから独立したロバート・ノイスやゴードン・ムーアらの技術者が後にインテルを設立した。
ショックレーは白人至上主義者としても知られ、「黒人は白人に比べ知能が劣る」という考えを終生持ち続けていたといわれている。
(ノーベル賞受賞者などの優秀な遺伝子を供給するという触れ込みの)精子バンクに協力した。
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