イギリス料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イギリス料理(いぎりすりょうり)とは主にイギリスで食べられる料理のこと。
イギリス料理は、フランス料理やイタリア料理に比べて食材に恵まれず、温暖で農業に適した土地もなければ、貴族の文化が広く庶民にまで降りていくフランス革命のような事件にも遭遇していない。オーブン料理が多く、味付けが単純で、一部では、アメリカ料理などと並び「不味い」ともいわれる(日本食が海外でブームになるまでは日本料理も不味いと呼ばれていた)。しかし、下記のような名物料理、味覚も存在する。
イギリスでの野菜は茹でると言う調理法が一般的であり、多くの野菜は長時間茹で、そのまま食卓に並べられる。ほとんど味付けがされず、日本人にとっては「塩味が薄い」と批判される事が多い。
とかく批判が多いイギリス料理だが、朝食だけは比較的人気がある。ヨーロッパ本土の朝食はパンとコーヒーと簡素であるが英国風朝食はパン、ベーコン、ハムなどの肉料理、卵料理、オートミールや果物、ジャムとボリュームがある。ベッド&ブレックファースト(宿泊と朝食のみ)を売りにした宿も多く日本人にも人気がある。
目次 |
[編集] イギリス料理の一覧
- ローストビーフ
- プディング
- フィッシュ・アンド・チップス
- ミート・パイ
- スコーン
- アフターヌーン・ティー
[編集] イギリス料理を題材にしたジョーク
- 人間としての最高の生活は、イギリス人の邸宅に住み、日本人の女性と結婚し、中国人のコックを雇い、アメリカ人の給料を貰うことである。人間としての最低の生活は、イギリス人のコックを雇い、日本人の邸宅に住み、中国人の給料を貰い、アメリカ人の女性と結婚することである。
- イギリス料理を前にしては、たった一言しかない。曰く、「仕方がない」
- サマセット・モームが「イングランドでおいしいものを食べようと思えば朝食を三回食べよ」と言った。
- イギリス料理に調味料は使われない。麻酔薬が使われるのだ。
- ヨーロッパを旅行する場合、フランスを訪れるならフランス料理店の扉を叩け。イタリアに赴けばイタリア料理を食べろ。イギリスに行ったら中華料理店だ。
- 焼肉、ゆで肉、味をつけていない野菜、まるでオウムの餌だ。こういったもの全ての上に、イギリス人はまるでボルジア家(政敵毒殺で知られる名家)が調合したようなスパイスを何瓶もふりかける。
- 大英帝国が陽の沈まない国にまで発展したのは、本国の料理から逃れるためにイギリス人たちが世界中に散らばったためである。
- グルーチョ・マルクスの好きな本三冊。「イギリス料理の深奥」、「ドイツ・ジョーク集」、「イタリアの英雄伝説」。共通点は「どれも薄いところ」。
[編集] 外部リンク
[編集] 関連書
- アネット・ホープ 野中邦子 訳 『ロンドン食の歴史物語』中世から現代までの英国料理 白水社 ISBN 4-560-02616-5
- 長谷川恭子 『イギリス料理のおいしいテクニック』 柴田書店 ISBN 4388058971
- 長谷川恭子 『イギリス菓子のクラシックレシピから』 柴田書店 ISBN 4388058831
- 山口もも、石井 理恵子 『英国お菓子めぐり』 新紀元社 ISBN 4775303481
カテゴリ: イギリス | イギリスの食文化 | 世界の料理 | 食文化関連のスタブ項目