アスタリスク
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アスタリスク(asterisk)は、約物のひとつで、星号、星印とも呼ばれる。右のような5本または6本の放射線である。下記の用途により、上の方に小さく書かれることが多く、印刷活字やコンピューターのフォントが最初から上に寄せてデザインされていることも多い。ただし、一般に全角文字では「*」のように中央に置かれる。
[編集] 用途
- 短剣符(†、‡)同様、脚注を表すのに用いられる。この用途では、短剣符よりも優先して用いられる。必要に応じ、「**」「***」のように複数付けたり「*1」「*2」のように数字を付けたりすることによって区別する。脚注の対象となる字句の右肩に付し、同じ記号を脚注の項目のはじめに置く。
- コンピュータではかけ算や乗数の記号(×)に使われることが多い。タイプライターに×のキーが存在しなかったため、*で代用した名残といわれる。**はいくつかのプログラム言語では冪乗を示す。
- 英文において、文法的に誤った文の先頭につけられる。(例)*This am a pen.
- 英文電子メールでは、強調したい語句を* *で囲むことが行われる。
- IPA では固有名詞の語頭につけることが提案されたが、あまり用いられない。
- 伏字。
[編集] 類似の記号
- 日本では、星印というと「☆」「★」が一般的である。また、「※」(米印)を「星印」と呼ぶこともある。
- △と▽を合わせた形を、籠目(カゴメ 参照)ないし、ダビデの星、六芒星と呼ぶ。
- プッシュ式電話機におけるダイヤルキーの一つと似ているがあちらは「星印」と呼ばれ、別物。
ダイヤル回線使用時に、*を押すことで、トーン信号を出力することができる。
[編集] その他
- ORANGE RANGEが2005年にリリースしたシングルに「*~アスタリスク~」という楽曲がある。
- 武満徹の作品にオーケストラとピアノのための「アステリスク」がある。
- 「アステリスク」とも呼ぶ。